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介護保険のアセスメントシートってなに?

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介護保険のアセスメントシートってなに?

この記事では介護保険のアセスメントシートについて解説しています。

皆さんは介護保険においてのアセスメントシートというものをご存知ですか?

介護サービスを利用するにあたって必要になってくるものですが、知らないという方も多いと思います。

ここでは介護保険のアセスメントシートについて解説していきますので、興味のある方は是非ご覧ください。

アセスメントシートとは

アセスメントシートとは

アセスメントシートとは介護保険のサービスを利用するために必要となってくるものです。

介護サービスの利用者がどのような支援を必要としているのかといった基本的な情報を簡潔にまとめたもので、ケアプランや個別支援計画書などを作成する歳の利用者との面談に必要となってきます。

このアセスメントシートによって利用者の状態・状況や利用者の家族に関する情報などを的確に理解することができ、数多くある介護サービスの中から利用者にとって最も適切なサービスや介護事業所を選択することができるようになります。

アセスメントシートの書き方

アセスメントシートの書き方

アセスメントシートは誰が見てもわかりやすいように書く必要があります。

誰が見てもわかりやすいように、六何の原則(いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どのように)を使用する、主語を明確にする、利用者の情報を客観的に記載する、略語を使用する際には誰でも知っているもののみを使用するといったことに気をつける必要があります。

また、アセスメントシートの記入ですが、一般的にはケアマネージャーなどが利用者とその家族と2~3時間程度の面談を行って記入しますが、厚生労働省が指定している23項目の課題分析標準項目(以下に記載)が満たされていれば自身で作成することも可能になっています。

[課題分析標準項目]

  1. 基本情報:受付日時・受付対応車・受付方法などの利用者受付情報、氏名・性別・住所・電話番号などの利用者の基本情報、利用者以外の家族の基本情報について記載する
  2. 生活状況:利用者の生活歴や現在の生活状況について記載する
  3. 利用者の被保険者情報:利用者の医療保険・介護保険・生活保護・身体障害者手帳の有無といった被保険者情報について記載する
  4. 現在利用しているサービスの状況:利用者が現在利用しているサービスの状況(介護保険の給付内・給付外を問わない)を記載する
  5. 障害老人の日常生活自立度:障害老人の日常生活自立度(寝たきり度)について記載する
  6. 痴呆性老人の日常生活自立度:痴呆性老人の日常生活自立度について記載する
  7. 主訴:利用者と利用者の家族の主な希望や要望について記載する
  8. 認定情報:利用者の要介護状態の区分や審査会の意見・支給限度額などについて記載する
  9. 課題分析(アセスメント)理由:課題分析(アセスメント)理由について記載する
  10. 健康状態:利用者の既往歴・症状・痛みなどの健康状態について記載する
  11. ADL:寝返り・起き上がり・歩行・入浴・排泄などのADL(日常生活動作)について記載する
  12. IADL:調理・掃除・買い物などのIADL(手段的日常生活動作)について記載する
  13. 認知:日常生活における意思決定を行うための認知能力について記載する
  14. コミュニケーション能力:利用者のコミュニケーション能力(視力・聴力・意思の伝達)について記載する
  15. 社会との関わり:社会的な活動に参加する意欲や社会との関わりの変化のほか孤独感・喪失感などについて記載する
  16. 排尿・排便:排泄後の後始末や頻度・コントロール方法などについて記載する
  17. 褥瘡・皮膚の問題:褥瘡の程度や皮膚が清潔かなどについて記載する
  18. 口腔衛生:歯や口腔内の状態や口腔衛生について記載する
  19. 食事摂取:栄養・食事回数・水分量といった食事摂取について記載する
  20. 問題行動:暴言暴行・俳諧・介護への抵抗などの問題行動について記載する
  21. 介護力:利用者に介護者がいるか、その介護者に介護の意思があるのかといった介護力について記載する
  22. 居住環境:利用者の居住環境や住宅改修の必要性などについて記載する
  23. 特別な状況:終末期ケアや介護者による虐待などについて記載する

まとめ

まとめ

ここまで介護保険のアセスメントシートについて解説してきましたがいかがでしたでしょうか。

アセスメントシートは介護サービスを利用する上で非常に重要なものであり、この時点で間違えてしまうと利用者に合わせた適切なサービスを受けることができなくなる可能性が出てきます。

また、しっかりとしたアセスメントシートを作成したとしても事業所の選択で間違えてしまうと、これまた利用者が求めるようなサービスを利用することができません。

そのようなことがないようにケアマネージャーなどの第三者に間に入ってもらい、シートの作成や事業所の選択のサポートを行ってもらうのがいいでしょう。

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