この記事では介護保険で使えるデイサービスとは何かということについて解説しています。
介護保険は「居宅サービス」「施設サービス」「地域密着型サービス」という3種類のサービスにカテゴライズされます。
ここではそのうちの1つである「居宅サービス」の1つであるデイサービスについて解説していくのですが、皆さんはデイサービスについて知っていますか?
「聞いたことはあるけど詳しくは知らない」という方もいると思いますので、詳しく知りたいという方は是非記事を読んでみてください。
デイサービスとは
デイサービス(通所介護)とは、利用者ができる限り自宅で自立した生活を送ることができるようにするためのほか、利用者の心身機能の維持・孤独感の解消や利用者を介護している家族の負担を軽減することを目的としたサービスで「居宅サービス」の1つに分類されます。
利用者は定員19人以上のデイサービスセンターなどに通い、食事・入浴・排泄などの介護や健康状態の確認・機能訓練・レクリエーションといったサービスを受けることができます。
サービスの内容は事業者によって違い、食では旬の食材を使用した料理が出る施設や病院食のような料理が出る施設があったり、入浴では1人ずつ入浴する施設や大浴場でみんなと一緒に入浴する施設があったり、レクリエーションも多種多様で身体を動かすものから頭を使うものまで様々です。
デイサービスの施設で友人が出来ることもあるので、結構おすすめです。
デイサービスを利用するには
デイサービスを利用するためには、まず担当のケアマネージャーに相談し、一緒に利用者にあった事業所をいくつか選びます。
次に選んだ事業所に見学に行き、サービスの内容や施設の雰囲気・立地・契約内容などを比較検討して利用する事業所を決定します。
施設を決定したらケアマネージャーと一緒にケアプランを作成し、ケアプランが完成したらサービスを提供している事業者と契約します。契約を結ぶとサービスを利用することが可能になります。
ただ、1つ注意したいのは、デイサービス(通所介護)を利用することができるのは利用者が要介護1~5の要介護度の認定を受けている場合のみということです。
要支援1・2はデイサービス(通所介護)ではなく介護予防通所介護というサービスの対象になっているからです。
デイサービスの利用者負担
デイサービスを利用する場合は介護保険が適用されるので、所得に応じた1~3割の自己負担で介護サービスを受けることが可能になっています。
利用者負担は以下のようになっています。
[デイサービスの1日の利用者負担例(通常規模の事業所で提供時間が7~8時間)]
1割負担 | 2割負担 | 3割負担 | |
---|---|---|---|
要介護1 | 681円 | 1,362円 | 2,040円 |
要介護2 | 802円 | 1,604円 | 2,406円 |
要介護3 | 931円 | 1,862円 | 2,792円 |
要介護4 | 1,058円 | 2,115円 | 3,172円 |
要介護5 | 1,185円 | 2,370円 | 3,554円 |
これらの費用のほかに、おむつ代などが係った場合は利用者の負担となります。
まとめ
ここまで介護保険で使えるデイサービスとは何かということについて解説してきましたがいかがでしたでしょうか。
デイサービスは施設を利用するサービスですが、老人ホームなどとは違って日帰りでの利用となります。ただ、これまで通り自宅で暮らしたいという利用者の思いを尊重しつつ、家族の介護による負担を軽減することができますので、担当のケアマネージャーと相談しながら積極的に利用すると良いでしょう。