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介護保険で行うリハビリの料金はいくらかかる?

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介護保険で行うリハビリの料金はいくらかかる?

この記事では介護保険で行うことができるリハビリの料金はいくらなのかということについて解説しています。

介護保険サービスの中にはリハビリを受けることができるサービスがありますが、これらのサービスを利用した場合にかかってくるサービス利用料は一体いくら位なのでしょうか?

介護保険においてリハビリの利用を検討されている方の中には「どのくらいの利用料がかかるのだろうか?」と思われている方もいることでしょう。

ここでは介護保険で行うことができるリハビリの料金はいくら位なのかということについて解説していきますので、介護保険でのリハビリの利用を検討されている方は是非参考にしてみてください。

リハビリには通所型と訪問型がある

リハビリには通所型と訪問型がある

介護保険サービスは大きく分けて「居宅サービス」「施設サービス」「地域密着型サービス」の3つに分けられますが、その居宅サービスの中にはリハビリを受けることができる通所リハビリテーションと訪問リハビリテーションという2種類のサービスが存在しています。

介護保険のリハビリは通所によるリハビリが基本となっていますが、施設に通うことによるリハビリを受けることができない場合や施設におけるリハビリのみでは居宅内での自立した日常生活動作が困難である場合に、必要と判断された場合に訪問リハビリテーションを利用することが可能になります。

では、通所リハビリテーションと訪問リハビリテーションとはどのようなサービスなのでしょうか?以下にて解説していきます。

通所リハビリテーションとは

通所リハビリテーションはデイケアとも呼ばれており、利用者ができる限り住み慣れた自宅で自立した生活を送ることができるように介護老人保健施設・病院・診療所といった施設に通って医療的なケアやリハビリテーションを受けるという介護サービスです。

これらのサービスは理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などのリハビリ専門職が担当してくれるので、通所リハビリテーションは医療系介護サービスに分類されています。

通所リハビリテーションでは、専用のリハビリ機器などが揃った施設にてサービスの提供を受けますので、訪問リハビリテーションに比べて様々なリハビリを受けることが可能になっています。

また、集団で行うリハビリを通して他の利用者との交流機会もあるため、引きこもり解消などにも効果的となっています。

もちろん医療的なケアやリハビリテーションなどの他に食事や入浴といったサービスも受けることが可能になっています。

通所リハビリテーションの対象となる方は要介護認定で「要介護1~5」と認定された方で、「要支援1・2」と認定された方は介護予防通所リハビリテーションを利用することになります。

訪問リハビリテーションとは

訪問リハビリテーションとは、主治医が必要であると判断した場合に利用者の自宅にリハビリ専門職である理学療法士・作業療法士などが訪問し、リハビリテーションなどの提供を行ってくれるという介護サービスで、心身機能の維持回復や自立した日常生活を送れるようになることを目的として提供されます。

訪問リハビリテーションでは、通所リハビリテーションと違って施設に通う必要がなく個別にリハビリを提供してもらえるため、利用者のペースに合わせたリハビリを受けることができる他、住んでいる自宅での日常生活に沿ったリハビリの提供を受けることが可能になっています。

訪問リハビリテーションの対象となる方は要介護認定で「要介護1~5」と認定された方で、「要支援1・2」と認定された方は介護予防訪問リハビリテーションを利用することになります。

介護保険を利用したリハビリの料金

介護保険を利用したリハビリの料金

介護保険のリハビリには通所リハビリテーションと訪問リハビリテーションがあると解説してきましたが、では、それぞれリハビリではどのくらいの料金がかかってくるのでしょうか?

以下にて自己負担割合が1割の場合の料金の目安を解説していきます。

通所リハビリテーションの料金の目安

「要介護1~5」の方が利用することができる通所リハビリテーションの場合

通常規模の通所リハビリテーションを月に8回(週2回)利用すると、要介護1で6,705円、要介護2で7,836円、要介護3で8,942円、要介護4で10,265円、要介護5で11,562円の基本サービス費という料金がかかってきます(ここにはリハビリテーションマネジメント加算Ⅰなどの加算分も含まれています)。

ここに1日700円の昼食・おやつ代が8日分で5,600円、ティッシュやシャンプーといった日用品費400円、教養娯楽費400円などが加算され、要介護1で13,105円、要介護2で14,236円、要介護3で15,342円、要介護4で16,662円、要介護5で17,962円となります。

さらに入浴介助加算や短期集中リハビリテーション加算などが個別に加算され、最終的な利用料が算出されます。

「要支援1・2」野方が利用することができる介護予防通所リハビリテーションの場合

介護予防通所リハビリテーションは月額制となっており、「サービス提供体制強化加算Ⅰイ」といった加算分を含んだ基本サービス費が月に要支援1で2,545円、要支援2で4,694円となっています。

月4回(週1回)利用する場合、1日700円の食事代が2,800円、日用品費が200円、レクリエーションなどのための教養娯楽費が200円などが加算され、要支援1で5,745円、要支援2で7,894円となります。

また、利用者のサービス利用状況に応じてサービス費に加算があります。

※これらの料金はあくまで目安です。お住まいの地域や利用する施設などによって異なってきますので注意してください。

訪問リハビリテーションの料金の目安

「要介護1~5」の方が利用することができるのは訪問リハビリテーション、「要支援1・2」野方が利用することができるのは介護予防訪問リハビリテーションとなっています。

訪問リハビリテーションの費用は1回20分で316円、基本的に1日40分でのサービスになるので2回分の632円が訪問リハビリテーションの費用となっており、ここに「サービス提供体制強化加算」や「リハビリテーションマネジメント加算」などが加算され、基本サービス費が算出されます。

月4回(週8回)利用した場合には「要介護1~5」「要支援1・2」の方すべて2,836円の料金がかかることになり、月8回(週2回)利用した場合には「要介護1~5」「要支援1・2」の方すべて5,671円の料金がかかることになります。

ただ、別途サービスを利用した場合にはこの料金に「短期集中リハビリテーション加算」などを始めとする料金が加算されます。

※これらの料金はあくまで目安です。お住まいの地域や利用する施設などによって異なってきますので注意してください。

まとめ

まとめ

ここまで介護保険で行うことができるリハビリの料金はいくらなのかということなどについて解説してきましたがいかがでしたでしょうか。

解説してきたように介護保険で行うことができるリハビリには通所リハビリテーションと訪問リハビリテーションという2種類のリハビリサービスがあります。通所リハビリテーションは医療系介護保険サービスに位置づけられており、住み慣れた自宅でこれまで通りの生活を遅れるようなることを目的として提供されます。

一方で訪問リハビリテーションは心身機能の維持回復や自立した日常生活を送れるようになることを目的として提供されます。

名前は似ていますが、サービスの目的などは違っており、もちろんかかってくる費用も違ってきます。

介護保険においてリハビリサービスを利用する際には今現在自分にどのようなサービスが必要なのかをしっかりと検討した上で自分に合ったサービスを利用したいですね。

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