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介護保険のデイサービスの費用は?区分別・時間別でご紹介!

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介護保険のデイサービスの費用は?区分別・時間別でご紹介!
この記事では介護保険サービスの1つであるデイサービスの費用について解説しています。

介護保険にはデイサービス(通所介護)と呼ばれる施設に通うことによって受けることができる介護サービスがありますが、皆さんはこのデイサービスを利用するための費用がどのくらいかかるかご存知ですか?

ここでは介護保険サービスの1つであるデイサービスの費用について解説していきますので、デイサービスの利用を検討している方などは是非参考にしてみてください。

介護保険のデイサービスと特徴


デイサービスは介護保険では通所介護と呼ばれる介護保険サービスの1つで、日帰りで施設に通うことによって短時間介護を受けることができるというもので、主に自宅での介護を受けている高齢者が主に利用することになります。

デイサービスでは食事・入浴・レクリエーションなどを受けることができ、食事なら季節に合わせた食事を出してくれる施設、病院食のような食事を出してくれる施設があり、入浴やレクリエーションも利用する施設によって全く異なってきます。

また、デイサービスは送迎付きとなっており、基本的に家の前まで送迎バスが来てくれるので家族が送り迎えを行う必要はありません。

身体を動かしたり社交の場で仲間を作ったりすることによって孤独感を解消したり、自宅に閉じこもることを防いだり、ストレスを軽減したりといった様々な効果があります。

さらに、毎日介護を行っている高齢者の家族も短期間ではありますが、高齢者を預かってもらうことによって介護による負担を軽減することができ、介護以外の時間を確保することが可能になるといった家族の負担軽減もデイサービスが担っている大きな役割の1つとなっています。

デイサービスの料金について

デイサービスの料金について
デイサービスを利用する際にかかってくる料金ですが、これは要介護認定によって判定される要介護度(要支援1・2、要介護1~5)によって変わってきます。

要介護1~5の方のデイサービスの利用料金はデイサービスを利用した時間によって基本料金が設定されているため、デイサービスを利用した時間が短ければ短いほど料金が安くなります。

また、デイサービスの利用料金ですが、介護保険が適用されるので自己負担額は基本的に1割で利用することができます。

ただ、65歳以上の第一号被保険者の方の中で一定以上の所得がある方は自己負担額が2~3割となりますので注意して下さい。

その① 要支援1の場合

要介護認定において要支援と判定された方が利用することができるデイサービスは介護予防通所介護というもので、要介護と判定された方が利用することができる通所介護とは違い、基本的に月額制となっています。

要支援1の方がデイサービスを利用した際の費用の目安は、自己負担額1割の場合で月1,647円となっており、自己負担額が2割の方はデイサービスの利用料が2倍、3割の方は3倍となります。

要支援のデイサービスの利用料は月額制のため、月の利用回数にかかわらず均一の料金となっています。また、昼食代や日常生活費等は自己負担となります。

その② 要支援2の場合

要支援2の方がデイサービスを利用した際の費用の目安は、自己負担額1割の場合で月3,377円となっており、要支援1の場合と同じく自己負担額が2割の方はデイサービスの利用料が2倍、3割の方は3倍となります。

要支援1と同様にデイサービスの利用料は月額制のため、月の利用回数にかかわらず均一の料金となっており、昼食代や日常生活費等の費用も自己負担となります。

その③ 要介護1の場合

要介護認定において要介護1~5と判定された方がデイサービスを利用する際にかかってくる費用は利用した時間によって異なってきます。

要介護1の方が通常規模のデイサービスを利用した場合にかかってくる費用の目安は自己負担額が1割の場合では以下のようになっています。

  • 4時間以上5時間未満の利用の場合:約380円~420円/1回
  • 6時間以上7時間未満の利用の場合:約570円~620円/1回
  • 8時間以上9時間未満の利用の場合:約660円~720円/1回

その④ 要介護2の場合

要介護2の方が通常規模のデイサービスを利用した場合にかかってくる費用の目安は自己負担額が1割の場合では以下のようになっています。

  • 4時間以上5時間未満の利用の場合:約440円~475円/1回
  • 6時間以上7時間未満の利用の場合:約670円~730円/1回
  • 8時間以上9時間未満の利用の場合:約775円~840円/1回

その⑤ 要介護3の場合

要介護3の方が通常規模のデイサービスを利用した場合にかかってくる費用の目安は自己負担額が1割の場合では以下のようになっています。

  • 4時間以上5時間未満の利用の場合:約500円~540円/1回
  • 6時間以上7時間未満の利用の場合:約780円~850円/1回
  • 8時間以上9時間未満の利用の場合:約900円~980円/1回

その⑥ 要介護4の場合

要介護4の方が通常規模のデイサービスを利用した場合にかかってくる費用の目安は自己負担額が1割の場合では以下のようになっています。

  • 4時間以上5時間未満の利用の場合:約550円~600円/1回
  • 6時間以上7時間未満の利用の場合:約880円~970円/1回
  • 8時間以上9時間未満の利用の場合:約1,020円~1,110円/1回

その⑦ 要介護5の場合

要介護5の方が通常規模のデイサービスを利用した場合にかかってくる費用の目安は自己負担額が1割の場合では以下のようになっています。

  • 4時間以上5時間未満の利用の場合:約610円~660円/1回
  • 6時間以上7時間未満の利用の場合:約990円~1,080円/1回
  • 8時間以上9時間未満の利用の場合:約1,140円~1,250円/1回

その⑧ 加算について

ここまでデイサービスを利用した際にかかってくる費用について紹介してきましたが、紹介してきた基本的な料金に加えて、各施設で行われている特別なプログラムを利用する場合は追加料金として加算費用がかかってきます。

[要支援1・2の場合の加算]

要支援の方が利用することができる介護予防通所介護にも加算料金というものがあり、選択的サービスを利用した場合に追加で費用が発生します。

加算料金には様々なものがあり、自己負担額が1割の方の目安は以下のようになっています。

運動機能向上:225円/月
若年性認知症利用者受入:240円/月
栄養改善:150円/月
口腔機能向上:150円/月
生活機能向上グループ活動:100円/月

[要介護1~5の場合の加算]

要介護1~5の方が利用することができるデイサービスにも様々な加算料金があり、自己負担額1割の方の費用の目安は以下のようになっています。

入浴介助:約50円/日
個別機能訓練Ⅰ:約46円/日
個別機能訓練Ⅱ:約56円/日
若年性認知症利用者受入:約60円/日
栄養改善サービス:約150円/回
口腔機能向上:約150円/回
サービス時間延長:約50円~250円/回

まとめ

まとめ
ここまで介護保険サービスの1つであるデイサービスの費用について解説してきましたがいかがでしたでしょうか。

介護保険サービスを利用するためには要介護認定を受ける必要がありますが、その要介護認定において「要支援」と判定された方は介護予防通所介護と呼ばれるデイサービスを、「要介護」と判定された方は通所介護と呼ばれるデイサービスを利用することが可能になります。

ただ、要支援の方のデイサービスの利用料金が月額制となっているのとは違い、要介護の方のデイサービスの利用料金は利用した分だけ費用がかかってきますので注意しなければなりません。

また、デイサービスには様々な費用加算がありますので、追加料金が発生するサービスを利用する場合にはその分の費用を支払わなければならないということも覚えておきましょう。

また、介護保険ではデイサービスのような居宅サービスを利用する場合には要介護度に応じて以下のような支給限度額というものが設けられています。

介護保険のデイサービスの費用は?区分別・時間別でご紹介!表1

これらの支給限度額の範囲内であれば介護保険サービスを自己負担額1~3割で利用することが可能になりますが、この支給限度額を超えてサービスを利用してしまうと超過分が全て自己負担となってしまいますので注意しなければなりません。

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