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介護用のベッドの費用はいくらかかる?ベッドの購入に介護保険を使えるのか紹介

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介護保険で行うリハビリの料金はいくらかかる?
介護用ベッドはとても便利な福祉用具ですが、介護保険を利用して安くレンタルをすることもできます。長く使うのならレンタルよりも購入した方がお得なのでは? と思いますよね。

この記事では、介護用ベッドを購入する場合にはいくらぐらいかかるのか、また、、介護保険を利用して安く購入することができるのか、紹介していきます。

介護ベッドの相場は大体いくら?

まとめ
介護用ベッドとは、「特殊寝台」とも呼ばれる福祉用具のひとつです。

手元のスイッチで起き上がったり、立ち上がりやすい高さに調節できる電動ベッドのことです。

自分でできる動作の範囲が広がり、また、介護者の負担も軽減できます。

介護用ベッドを購入する場合、その機能によって価格も異なります。

一般的に使用される3モーターベッド(背上げ、高さ調節、膝上げ機能が備わっているベッド)の相場は10万円以上するものが多いです。

ベッドの購入に介護保険を使えるか

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介護サービスの中には「福祉用具貸与」、「特定福祉用具販売」という福祉用具に関するサービスがあり、介護保険を利用して利用者一部負担(1〜3割)にてレンタル、購入することができます。

ベッドに関して、この介護保険の福祉用具のサービスが適用できるのか、説明します。

介護保険を利用できるのはベッドのレンタルのみ

介護サービスの中には「特殊福祉用具販売」という福祉用具の購入のサービスがあり、介護保険を利用して利用者一部負担(1~3割)にて福祉用具を購入することができます。

しかしこの対象となる福祉用具は、シャワーチェアやポータブルトイレなど、入浴や排泄をサポートする福祉用具5品目に限られており、ベッドはサービスの適用外となるため、購入する場合は全額自己負担になります。

介護保険を利用する場合、ベッドの購入には適用できず、レンタルのみ適用となります。

ベッドをレンタルできる対象は?

介護サービスの中には「福祉用具貸与」という福祉用具のレンタルのサービスがあり、介護保険を利用して利用者一部負担(1〜3割)にてベッドなど13品目の福祉用具をレンタルすることができます。

しかし、ベッド(特殊寝台)のレンタルの対象は要介護2以上の方のみです。

要介護度が要支援1〜2、要介護1と軽度の場合、特殊寝台、特殊寝台付属品、床ずれ防止用具、体位変換器、車いす、車いす付属品、移動用リフト、認知症老人徘徊感知機器に関しては原則保険給付の対象外となります。

介護保険でベッドをレンタルした場合の費用

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一般的に使用される3モーターベッド(背上げ、高さ調節、膝上げ機能が備わっているベッド)を介護保険でレンタルする場合、メーカーや製品によって価格に差はあるものの、月に800円~1300円程度(自己負担1割の場合)が相場です。

介護ベッドの選び方

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介護ベッドにはいろいろな種類があります。介護ベッドを選ぶ際に、気を付けたいポイントとして、機能、利用者の体格・設置する部屋の大きさに合わせたベッドの大きさ、ベッドの付属品などがあります。以下で詳しくご説明します。

その①介護ベッドの機能の違い

介護ベッドの機能には主に「背上げ機能」、「高さ調節機能」、「膝上げ機能」という3つの機能があります。ベッドに搭載されているモーターの数によって機能性が異なり、1モーターから4モーターまであります。一般的に使われているものは3モーターが多いです。

  • 背上げ機能

利用者がベッドの上で体を起こしたいときに、ベッドの背もたれを好きな高さまで上げられる機能です。
ベッドからの移動が楽にできたり、ベッドで座った姿勢での食事が可能になります。

  • 高さ調節機能

ベッド自体の高さを変えられる機能です。ベッドから降りるときに、立ち上がりやすい高さに調整することができます。
介護者にとっては、自分の体の高さに合わせて設定ができるため、腰への負担を減らすことができます。

  • 膝上げ機能

ベッドの膝の部分を持ち上げる機能です。

ベッドの背を起こした状態で座っているときに、体が足側へとずり落ちてしまうことを防ぎます。

臥床時間が多いと足の血流が悪くなりがちですが、膝上げ機能を使うことで、足のむくみを防ぐことができます。

その②介護ベッドの大きさ

介護ベッドの大きさには主に「ミニサイズ」、「レギュラーサイズ」、「ロングサイズ」の3種類があります。介護ベッドを選ぶ際には、利用者の体格とベッドを置く部屋の広さの両方を考慮すると良いです。

ベッドを設置する際は、タイプによっても異なりますが、壁にぴったりと設置せずに5センチ~10センチ以上壁から離す必要があります。

  • ミニサイズ:幅83センチ・長さ180センチほど

利用者の身長の目安が150センチ未満で、介護者が被介護者に接近しやすく、広さにあまりゆとりのない部屋でも設置できて介護もしやすいサイズです。

  • レギュラーサイズ:幅91センチ・長さ191センチほど

利用者の身長が150センチ以上、175センチ以下の場合におすすめのサイズです。

  • ロングサイズ:幅100センチ・長さ205センチほど

利用者の身長が176センチ以上でも十分に寝返りを打てる、ゆとりのあるサイズです。

その③介護ベッドの付属品

介護ベッドの付属品には、ベッドからの立ち上がりを補助する手すりや、利用者のベッドからの転落や寝具がずり落ちるのを防ぐサイドレール、ベッドの上で食事をする際に使用する介護用ベッド専用のテーブル、ベッドから車椅子などに移動するときに使用する移乗用ボード、マットレスなどがあります。

マットレスに関してはさまざまな硬さがあり、利用者の状況に応じて適したものを選ぶ必要があります。

ある程度自分で移動でき、支えがあれば自立できる人には、起き上がりや移動がしやすい適度な硬さのマットレスが適しています。

自力で起き上がることはできても、ベッドから車椅子への移乗に介助が必要な人には、適度な硬さに加えて、縁がしっかりしており姿勢を安定させやすいマットレスが適しています。寝たきりの人には、床ずれ防止用具として使われる体圧分散マットレスが適しています。

まとめ


介護ベッドは介護保険を利用して購入することができるのか、レンタルの費用、ベッドの機能などについて解説してきました。以下に重要なポイントをまとめます。

  • 介護ベッドを購入する場合、相場は10万円以上です。

ベッドの購入は介護保険の適用外となるため、介護保険を利用して購入することはできません。

  • 介護ベッドのレンタルは介護保険の適用となり、月に800円~1300円程度(自己負担1割の場合)が相場です。レンタルができるのは原則的に要介護2以上の方のみです。
  • 介護ベッドの機能には主に「背上げ機能」、「高さ調節機能」、「膝上げ機能」という3つの機能があります。

また、ベッドの大きさには「ミニサイズ」、「レギュラーサイズ」、「ロングサイズ」があり、利用者の体格や部屋の大きさなどにより選びます。

介護ベッドは利用者にとっても介護者にとっても重要な役割を果たします。

特に介護度の高い利用者にとっては、生活のほとんどをベッドの上で過ごすため、生活の一部となるものです。

購入する場合には高い買い物になりますので、必要な機能や利用者との相性をよく見極めて、じっくりと検討しましょう。

介護保険を利用すると安くレンタルもできますので、一度レンタルで試してから気に入ったら購入するという形でも良いと思います。

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