この記事では介護のプロも使用しているお風呂用の介護椅子で、自宅や施設で使える人気の椅子を10脚紹介していきます。
福祉用具の中に介護用椅子というものがあります。人は生活する上で「座る」「立ち上がる」という動作を必ず行いますが、介護用椅子はその動作をサポートしてくれるものであり、介護による負担を軽減することが可能になっています。
この介護用椅子ですが、用途に合わせた様々な種類があり、お風呂用のものまで存在しています。
ここでは護のプロも使用しているお風呂用の介護椅子で、自宅や施設で使える人気の椅子を10脚紹介していきますので、お風呂用の介護椅子の利用を検討しているという方は是非この記事を参考にしてみてください。
お風呂用椅子の選びかたのポイント
お風呂用の介護椅子を選択する際には、まず、使用することになるお風呂場の構造を考慮する必要があります。
介助が必要な場合にはお風呂場に介助者と一緒にはいることができるスペースがあるのかを考慮する必要がありますが、忘れてはいけないのがお風呂場の出入り口の扉がどのようなタイプの扉なのかということです。
お風呂用の出入り口の扉は大きく分けて引き戸、開き戸、中折れ戸の3つがありますが、開き戸や中折れどの場合には、お風呂場の中に介護用椅子を置いておくと、それが邪魔になって扉が開かなくなるということがあります。
また、利用する方の身体状況にも合わせる必要があります。
「座位姿勢を保つことができる方」には背もたれだけが付いている椅子がおすすめとなりますが、「座位姿勢を保つことが難しい方」には、座っている際に姿勢が崩れて横に転倒しないように背もたれと肘掛けが付いているものがおすすめとなります。
さらに「自分自身で移動することができない方」については車椅子のようなシャワーキャリーというものがありますので、そちらが適当かと思われます。
おススメその① Heartful Welfare シャワーチェア
こちらのシャワーチェアですが、5段階の高さ調節ができることが最大の特徴となっています。
通常のお風呂用の椅子というのはかなり低く作られており、高齢者の方にとっては「立ち座り」の動作が非常につらいものとなり、腰や膝にも負担がかかることになります。
ただ、このシャワーチェアは5段階の高さ調節機能が付いているため、利用する方の体型に合わせて高さを調節することが可能になっています。
このため、たち座りの際にかかる膝や腰への負担を軽減することが可能になっています。
また、座面には立ち上がりに便利に持ち手が付いている他、背もたれが付いていたり、シャワーヘッドが掛けられたり、軽くて丈夫なアルミ製であったりと至れり尽くせりです。
おススメその② 山善コンフォートシャワーチェア
こちらのシャワーチェアも際ほどのものと同じく高さを調節できることがウリとなっていますが、こちらは7段階の高さ調節が可能になっており、脚の部分についているボタンを押すことで利用者に合わせた高さに調節することが可能になっています(67.5㎝~82.5㎝)
また、脚の先には滑り止めのゴムキャップが付いており、シャワーチェア自体が滑ることを防いでくれます。
さらに、フレームはアルミ製でできていますので、丈夫で軽くさびに強くなっています。
おススメその③ 山善折りたたみシャワーチェア
このシャワーチェアも先程の2つと同じように5段階の高さ調節が可能になっていますが、一番の特徴は折りたたむことができるということです。
折りたたむことができて自立もしますので、狭いスペースであっても使用しないときには邪魔になりません。
また、跳ね上げ式の肘掛けも付いており、椅子の側面からでも介助や以上などを容易に行う頃が可能になっています。
おススメその④ 安寿 折りたたみシャワーベンチ
こちらのシャワーベンチも折りたたむことが可能になっています。
折りたたんでしまうと幅が業界最薄のわずか16㎝となりますので、少しのスペースにも無理なく収納することが可能になります。
また、座位安定させるために藤掛も付いていますが、この肘掛けは可動式となっており、以上の際には跳ね上げることによって邪魔になることなくスムーズに移乗動作を行うことが可能になります。
おススメその⑤ 島製作所 折りたたみシャワーチェアー楽湯
こちらのシャワーチェアーは折りたたむことが可能になっており、折りたたんだ状態で自立することが可能になっているスタンダードなものです。
また、3段階の座面の高さ調節が可能になっており、利用者の体格に合わせることが可能になっています。
さらに背もたれパッドを取り外すことが可能になっているため、簡単に清掃することができ、清潔な状態を保つことができます。
おススメその⑥ リッチェル やわらかシャワーチェアー背付ワイド
こちらのシャワーチェアーの大きな特徴は座面が幅広であり、利用者がゆったりと座ることができるということです。
座面のソフトパッドにはEVA樹脂(発泡素材)を使用していますので、長時間使用の際の痛みや座面の冷たさなどを緩和することが可能になっており、このソフトパッドは取り外して洗うことも可能になっています。
また、5段階の高さ調節も可能になっており、利用者の体格に合わせることができ、使用による膝や腰にかかる負担を軽減することが可能になります。
おススメその⑦ 島製作所 シャワーチェアー楽湯ST
こちらのシャワーチェアーは非常にスタンダードなものとなっています。
高さを調節することができる他、足先にはゴムキャップが付いているため滑りにくくなっています。
また、こちらで紹介しているのは背もたれが付いているタイプですが、背もたれが付いていないタイプも存在しており、用途に合わせて選択することが可能になっています。
おススメその⑧ パナソニックシャワーチェアワイドSP
こちらのシャワーチェアは防かび加工がされているのが大きな特徴となっています。
プラスチックや金属部分を除く、クッション・入浴グリップ被服部分・脚ゴムといったカビが根付いてしまうと除去が困難になる部分に防かび加工が施されています。
また、折りたたむことができる上にワンタッチで開閉することが可能になっており、利便性が高くなっています。
おススメその⑨ 島製作所 折りたたみシャワーチェアー楽湯DX
こちらは利便性を兼ね備えた折りたたみ可能なシャワーチェアーとなっています。
折りたたむことによってコンパクトに収納することが可能になる他、座面の高さは5段階、背もたれの高さは2段階の調節が可能になっており、利用者の体格に合わせて調整することができます。
また、背もたれの後ろにシャワーヘッドを置くことができるフックが付いており、肘掛けも跳ね上げることが可能になっているなど様々なケースに対応することが可能になっています。
まとめ
ここまで介護のプロも使用しているお風呂用の介護椅子で、自宅や施設で使える人気の椅子を10脚紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。
紹介してきたようにお風呂用の介護椅子には座面の高さを調節することができるもの、肘掛けを跳ね上げることができるもの、折りたたむことができるもの、防かび加工がされているものなど様々な種類があります。
ただ、一番始めに解説したようにお風呂用の介護椅子を選択する際には、お風呂場の大きさ、そして利用することになる方の身体状況などを十分に考慮するようにしてください。