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介護保健による住宅改修でトイレをウォシュレットにできる?

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この記事では介護保険を利用した住宅改修においてトイレをウォシュレットにすることはできるのかということについて解説しています。

介護保険には様々な介護保険サービスがありますが、その中に高齢者の自宅を安全に暮らすことができるような環境に整備するための費用の一部を介護保険によってまかなうことができる住宅改修というものがあります。

この住宅改修ではトイレを改修することも可能になっているのですが、ウォシュレットが付いていないトイレをウォシュレット機能が付いているものに取り替えることは可能なのでしょうか?

ここでは介護保険を利用した住宅改修においてトイレをウォシュレットにすることはできるのかということについて解説して解説していきますので、介護保険を利用した住宅改修においてトイレの改修を検討している方の中でウォシュレット機能が付いたトイレにしたいと思っている方は是非この記事をご覧ください。

ウォシュレットが介護に便利な理由


そもそも皆さんはウォシュレットについてどの程度ご存知でしょうか?ウォシュレットとは正式名称ではなく、正式名称は温水洗浄便座といい、ウォシュレットとは大手メーカーのTOTOが製造している製品の名前であり、商品登録されているため他の企業は使用することができません。

ただ、この製品名が広く知れ渡っており、「ウォシュレット=温水洗浄便座」というかたちで認知されています。

このウォシュレットですが、実は介護を行う上で非常に便利であるといえます。

まず、ウォシュレットを使用すると、臀部に付着した便をある程度お湯が洗い流してくれますので、トイレットペーパーで何度も拭く必要がなくなります。

身体機能が低下した方などは自分でお尻を拭くことができない場合もありますが、ウォシュレット機能があるトイレなら介護を行う方の負担を減らすことが可能になります。

また、ウォシュレットによって力強く拭く必要がなくなるため、痔の方はもちろんですが、肌が弱い方でも患部に過度に刺激を与えることなく洗浄することが可能になります。

さらに、ウォシュレットの場合は先に便をある程度洗い流してしまうので、お尻を拭く際に便が手に付着してしまう可能性を軽減することができ、ノロウイルスを始めとする感染症の予防を行うことができます。

ウォシュレットは住宅改修の対象になるのか


ここまでウォシュレットは介護に便利だということについて解説してきましたが、このウォシュレットは住宅改修の対象になるのでしょうか?

介護保険を利用した住宅改修の対象となるのは以下の6つの工事のみとなっています。

  1. 手すりの取り付け(玄関・廊下・階段・浴室・トイレなどに設置するもので、取り付けに工事を伴うもの)
  2. 段差や傾斜の解消(玄関・廊下・浴室・トイレなどの室間の段差や傾斜の解消)
  3. 滑り防止・移動の円滑化を目的とした床材の変更(車いすでは移動しにくい畳や滑りやすい床を固い床材やフローリングなどに変更)
  4. 開き戸から引き戸への変更や扉の撤去(アコーディオンカーテンへの取り替えやドアノブの変更・戸車の設置なども対象)
  5. 洋式便器等への便器の取り替え(和式から洋式への変更のみ対応)
  6. その他①~⑤の工事に付帯して必要となる工事

ウォシュレットに関する工事は⑤の工事に該当することになりますが、工事の内容によって以下に記載するように住宅改修の対象になるケースと住宅改修の対象にならないケースに分かれることになります。

その① 住宅改修の対象になるケース

住宅改修の対象になるケースは以下の通りです。

[和式便器からウォシュレット機能の付いた洋式便器への取り替え]
介護保険を利用した住宅改修においてトイレに関する工事で介護保険の給付を受けることができるのは、基本的に和式便器から洋式便器に変更する場合のみとなっており、取り替えに伴ってウォシュレット機能が付いたものや暖房機能が付いている便器に変更することも可能になっています。

また、取り替えに伴う給排水設備工事や床材の変更についても住宅改修の対象となります。

その② 住宅改修の対象にならないケース

住宅改修の対象にならないケースは以下の通りです。

[ウォシュレット機能が付いた補高便座の設置]

便器の上に設置してウォシュレット機能が付いた補高便座を設置するという行為は住宅改修の対象とはなりません。

ただ、補高便座については別の介護保険サービスである「特定福祉用具販売」の対象となっているため、そちらで介護保険を利用することが可能になります。

[既存の洋式便器にウォシュレット機能を取り付ける]

介護保険を利用した住宅改修においては、和式便器から洋式便器のみがその対象となるため、既存の洋式便器にただウォシュレット機能を取り付ける行為は介護保険の給付対象とはなりませんので、行うのであれば全額自己負担となります。

[既存の洋式便器をウォシュレット機能が付いた洋式便器に取り替える]

既存の洋式便器をウォシュレット機能が付いた洋式便器に取り替える工事についても、先程の既存の洋式便器にウォシュレット機能を取り付ける際と同様に住宅改修の対象とはなりません。

つまり、既存の洋式便器が古くなってきたから新しいウォシュレット機能付きの洋式便器に取り替えるというようなことは介護保険を利用しては行うことができないということです。

ウォシュレット付き便器の費用について

まとめ
ここまでいろいろと解説してきましたが、皆さんが一番気になるのはトイレをウォシュレット付きのものに取り替える費用に付いてだと思います。

ただ、一般的な内容で和式便器からウォシュレット付きの洋式便器に取り替える場合、便器を取り替えるだけで工事が終わるというというものではなく、同時に床や給排水設備工事なども行わなければなりません。

この工事の一般的な費用の目安は10万円~50万円程度となっており、洋式トイレの種類やグレードによって価格が上下することになります。

介護保険を利用した住宅改修では、認定された要介護度にかかわらず支給上限額を20万円として、住宅改修にかかった費用の9割(所得に応じて7~8割)が介護保険から支給されます。

このため、自己負担が1割の方であれば18万円までが支給されることになり、グレードの高い洋式便器などを希望しなければ介護保険の範囲内で改修を行うことは可能になっています。

ただ、給排水設備などの大幅な変更などが必要になってくる場合などは範囲内で収まらない場合もありますので注意してください。

不要になった古い便器の運搬費は住宅改修の対象か

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住宅改修において和式便器から洋式便器に取り替える際には古い和式便器は不要になることになりますが、これらの撤去費用や処分費用はどうなるのかと思われる方もいるでしょう。

撤去や処分に関する費用は「和式便器から洋式便器への取り替え」の工事を行う際に当然必要になってくるため、住宅改修の付帯工事として扱われて介護保険の給付対象となりますので、住宅改修費の支給上限額を使い切っていない限りは撤去費や処分費用が自己負担になるということはありませんので安心してください。

まとめ


ここまで介護保険を利用した住宅改修においてトイレをウォシュレットにすることはできるのかということについて解説してきましたがいかがでしたでしょうか。

解説してきたようにウォシュレット機能が付いた洋式便器への取り替えは介護保険を利用した住宅改修の対象になります。

ただ、対象となるのはあくまで和式便器から洋式便器に取り替える際にウォシュレット機能付きの洋式便器に取り替えるという工事のみであり、既存の洋式便器をウォシュレット機能が付いたものに取り替えるという工事は介護保険の給付対象にはなりませんので注意してください。

このように住宅改修の対象になるかならないかという条件には少しわかりにくい部分もありますので、初めて住宅改修を行うという方は担当のケアマネージャーに必ず相談するようにしてください。

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