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介護保険の栄養改善加算とは?条件や対象者もご紹介!

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介護保険の栄養改善加算とは?条件や対象者もご紹介!

皆さんは、自身の“栄養状態”について考えたことがありますか?

栄養を効果的に摂ることができないと、体力が落ちて活動性が衰えていき、筋力の低下や床ずれ等の症状も出てきてしまいます。

実は、介護保険制度の各種サービスにはそれぞれのサービス特性に合わせた“加算”と呼ばれる様々な付随サービスがあります。オプションや保険の特約のようなものです。

今回は、栄養管理について課題を抱えている要介護者に向けた加算である「栄養改善加算」と呼ばれる仕組みについて開設していきます。

そもそも栄養改善加算とは何か?


栄養改善加算とは、通所リハビリテーションや通所介護のサービスに設定されている加算です。

低栄養状態にある方、または低栄養状態に陥るリスクがある利用者(特定の基準あり)に対して、栄養状態改善に向けた相談・管理・指導を行うサービスを個別に提供するものです。

類似のサービスに「栄養スクリーニング加算」「栄養マネジメント加算」というものがあるので、間違えないようにしてくださいね。

単位数は、150単位/回。つまり1割負担の方で1回あたり150円のオプションということになります。

原則3か月以内であり、要介護1~5の方は月2回まで、要支援1~2の方は月1回までが上限です。

栄養改善加算の条件

まとめ
栄養改善加算を利用するためには、様々な要件があります。

提供する事業者は、これらの要件をすべてクリアしなければいけません。

なお、これらはサービス提供事業所の一存で実施するのものではなく、あくまでケアマネジャーを中心としたケアマネジメントの一環であることを念頭に置く必要があります。

人員要件

管理栄養士を1名以上配置する必要があります。

2018年度の改定で、直接雇用でなくとも外部連携という形でもよくなりました。

常勤でなく非常勤でも認められますが、その場合はサービス提供が確実に実施できる勤務体制を整える必要があります。

管理栄養士を配置するという点で小規模の事業所にはハードルが高く、算定できない所も少なくなかったのですが、この改定で委託でもよくなりましたので基準緩和された形になっています。

計画要件

まずはサービス利用開始時に、利用者の栄養リスクを確認します。

後述する利用者要件に当てはまると確認された場合、担当ケアマネジャーさんに連絡し、加算の算定について検討してもらいます。

その後、栄養ケア計画を作成します。

管理栄養士を中心として介護職員や看護職員が共同で作成します。

摂食状態や嚥下機能、本人が摂りやすい食形態に配慮しながら、課題とその改善のための実施項目について記載します。

様式は基本的に任意で、特定のものはありません。インターネットで検索すると様々なものが出てきますので、参考にしてみるとよいでしょう。

なお、栄養改善計画書は本来の個別支援計画書と別に作成しても、個別支援計画書の中に含んだ形で作成しても構わないとされています。

そして、サービスの実施状況を定期的に記録することが必要です。

評価要件

実際にサービス提供を行った後は、定期的に利用者の生活機能に関するアセスメントを実施し、体重測定を行うなどしてサービス提供の進捗状況や栄養状態の評価を定期的に行います。

その結果を担当ケアマネジャーさんや主治医に報告し、栄養改善加算の継続が必要かどうかを慎重に検討します。

その他

その他の要件として、
定員超過利用・人員基準欠如に該当していないこと
厚生労働大臣の定める基準に適合している単独型・併設型指定介護予防認知症対応型通所介護事業所、または共用型指定介護予防認知症対応型通所介護事業所であること
が必要になります。

加算の対象者

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この加算は、下記のように客観的な数値をもとに低栄養状態にある、もしくはそのリスクがあると確認された方が対象となります。

  • 過去6ヵ月の間に3%以上、もしくは2~3Kg以上の体重減少がある方
  • 食事摂取量が不良の方(全体量の75%以下)
  • 血清アルブミン値が3.5g/dl以下の方
  • BMIが18.5未満の方
  • その他低栄養状態にある、またはそのおそれがあると認められた方

また、次の生活課題がある場合は、上記の要件に当てはまるか適宜確認しておく必要があります。

  • 口腔および摂食・嚥下機能
  • 生活機能の低下
  • 褥瘡に関する事柄
  • 食欲の低下
  • 閉じこもり
  • 認知症
  • うつ

栄養改善

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加算の算定の注意点
栄養改善加算は原則3か月の期間で実施されるものですが、改善状態に応じて3か月経過後も継続してサービス提供をすることが可能です。

ただしその場合は、栄養ケア計画について内容を再度検討しより効果的な内容に改善させていく必要があります。

また、この加算はあくまで低栄養リスクに対する加算です。

例えば糖尿病や腎臓病等による栄養摂取制限に関するケアについては算定されませんので、よく対象者の要件を確認しておきましょう。

まとめ

要支援認定を受けるには
この栄養改善加算は、低栄養状態または低栄養状態になるリスクがある利用者に向けた加算です。

管理栄養士を配置し、多職種で作成した計画を元に実践、評価を繰り返していくことで利用者の栄養状態改善を目指す加算です。

その対象者となる利用者には具体的な要件があり、客観的な数値を根拠とする必要がありますので、サービス提供前によく確認する必要があります。

栄養に関する課題は、身体機能や生活の質に直結する問題です。サービス提供する事業所だけでなく、家族も含め利用者に関わる全スタッフが一つとなり、ケアマネジメント全体の流れの中で取り組んでいくのが重要といえますね。

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