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うつ病による訪問看護は介護保険が使えない?

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うつ病による訪問看護は介護保険が使えない?

原則、65歳以上で利用できるようになる「介護保険」ですが、65歳以上の「うつ病」の方が「訪問看護」を利用するには「介護保険」を利用できません。

今回は「うつ病」とはどのような病気なのかや、「うつ病」の方が対象となる「精神科訪問看護」について解説していきます。

うつ病とはどのような病気

うつ病とはどのような病気
「うつ病」とは私たちが日々の生活で感じている一時的な気分の落ち込みではなく、ほぼ一日中、仕事や日常生活の困りごとが出てきてしまう疾病です。

この気分の落ち込みが2週間以上、毎日続くと「うつ病」の疑いがあります。

具体的な「うつ病」の症状として、今まで好きであったものに対して楽しみを感じられなくなったり、不安を感じてイライラが続いたりするなどの心的症状のほかに、食欲の減退や睡眠障害などの身体的な症状があります。

「うつ病」の原因ですが、脳の働きに何らかの問題が起きた状態であると考えられていますが、他にも説があり、具体的な「うつ病」」の原因については判明していません。

訪問看護を介護保険で利用する条件

訪問看護を介護保険で利用する条件
「訪問看護」の利用に際して、「介護保険」を適用してサービスの提供を受けるには、原則的に要支援、要介護認定を受けなければなりません。

しかし要支援、要介護認定を受けていても、「介護保険」で「訪問看護」を利用できないことはあります。

次に「訪問看護」を「介護保険」で利用する条件について解説していきます。

訪問看護を介護保険で利用するには、要支援、要介護認定を受けなければならない

先ほど紹介したように「訪問看護」を「介護保険」で利用するには、要支援、要介護認定を受けなければなりません。

要支援、要介護認定を受け、「介護保険」を利用できるようになるのは原則、65歳以上からとなっていますが、「介護保険の特定疾患」に該当すれば40歳以上65歳未満の方でも、「介護保険」を利用することができます。

「介護保険の特定疾患」は、次の通りとなっています。

うつ病による訪問看護は介護保険が使えない?

要支援、要介護認定を受けるためには、「訪問看護」を利用予定の方が住んでいる市区町村へ申請を行う必要があります。

要支援、要介護認定の申請についてわからないことがあるのであれば、「地域包括支援センター」へ相談を行うことをおすすめします。

「地域包括支援センター」は高齢者をはじめとした、介護が必要な方をサポートするために設置された施設で、要支援、要介護認定の申請や介護に関する相談ごとを受け付けています。

「地域包括支援センター」の所在地はインターネットで検索を行うか、市区町村の介護保険を担当する窓口に確認するとよいでしょう。

厚生労働大臣が定める疾病に該当する方は注意が必要

「訪問看護」の利用にあたり注意しなければならないことがあり、それは要支援、要介護認定を受けた方でも、「厚生労働大臣が定める疾病」に該当する方は「介護保険」で「訪問看護」を利用することができない点です。

「厚生労働大臣が定める疾病」に該当する方は、要支援、要介護認定を受けていても、「訪問看護」を利用するときには「医療保険」が適用されると定められています。

「厚生労働大臣が定める疾病」の詳細は次の通りです。

うつ病による訪問看護は介護保険が使えない?表1

上記の表をご覧になっていただければおわかりいただけますが、「厚生労働大臣が定める疾病」でありながら、「介護保険の特定疾病」に該当する疾病があります。

「介護保険の特定疾病」に該当する疾病でも、厚生労働大臣が定める疾病」に該当する場合には、「訪問看護」の利用は「医療保険」が適用されます。

「訪問看護」を利用するときの保険が「介護保険」と「医療保険」のどちらになるかわからないときには、担当ケアマネージャーに確認するとよいでしょう。

65歳以上の場合でも、うつ病では介護保険が使えない

65歳以上の場合でも、うつ病では介護保険が使えない

先ほど「訪問看護」を利用するときに「介護保険」が使えない事例として「厚生労働大臣が定める疾病」に該当する場合を紹介しましたが、「うつ病」の方も「訪問看護」を利用するときに「介護保険」を使うことができません。

なぜ「うつ病」の方は、「訪問看護」を「介護保険」で利用できないかを解説していきます。

精神科訪問看護の場合は医療保険が優先

「うつ病」の方は、「精神科訪問看護」の利用が適切であるとされています。

詳しくは次の項目で紹介しますが「精神科訪問看護」は、精神に障害を持ちながら地域で生活している方に対して行われる「訪問看護」の一種です。

そして「精神科訪問看護」の利用は「医療保険」が優先して適用されると定められています。

65歳以上で要支援、要介護認定を受けていて「介護保険」を利用できる方であっても、「精神科訪問看護」の利用は「医療保険」が適用されるというわけです。

精神科訪問看護の目的や内容とは

精神科訪問看護の目的や内容とは
次に「うつ病」の方に対して提供される「精神科訪問看護」の目的やサービスの内容について解説していきます。

精神科訪問看護の目的

「精神科訪問看護」はうつ病や統合失調症などの心の病を患った方に対して提供され、その方が家庭や地域で安心して日常生活を送れるよう、適切な支援を行うことを目的としています。

具体的には身の回りのことがうまくいかない、夜眠れず生活リズムが整わない、薬がきちんと飲めないなどの悩みを抱えた方の元へ看護師が訪問し、サービスの提供を行います。

精神科訪問看護のサービス内容

「訪問看護」のサービス内容が清拭や入浴介助、食事介助などの身体介助に加え、主治医の指示に基づく点滴や注射などの医療的な処置であるのに対し、「精神科訪問看護」にて提供されるサービスは相談援助に重きを置かれています。

例えば家族関係の調整であったり、家族の悩みや不安の解消、対人関係の相談などについてです。

それら以外にも「精神科訪問看護」では今後の生活に関する相談、就労支援センターや生活支援センターなど社会資源の活用援助を行います。

また症状のコントロールや治療の継続をサポートしたり、服薬の確認を行ったりします。

「精神科訪問看護」で提供されるサービスの内容ついて疑問に思うことがあれば、「精神科訪問看護」を提供している事業所や来訪する看護師などの医療従事者に確認することをおすすめします。

まとめ

まとめ
「うつ病」とはどのような病気なのかから、「精神科訪問看護」の目的や提供されるサービスについて解説してきました。

65歳以上の方であっても「精神科訪問看護」を利用するには「介護保険」ではなく、「医療保険」が適用になることがおわかりいただけたのではないでしょうか。

「うつ病」による「訪問看護」についてまとめると

  • 「うつ病」は2週間以上、ほぼ一日中仕事や家庭に関する困りごとが出てきてしまい、好きなことが楽しめなくなったり、食欲が減退したりする疾病である。
  • 「うつ病」の方は「神科訪問看護」の利用が適切であるとされている。
  • 「精神科訪問看護」では相談支援に重きが置かれ、家族の悩みや今後の生活に関する相談ごと、服薬の確認を行う。

    ということがあります。

「うつ病」という疾病や「訪問看護」に関して、専門知識が必要となる場面が多くありますので、不明な点や不安に思うことがあれば、主治医や病院などの医療機関の窓口へ相談を行うとよいでしょう。

「うつ病」を患ってしまった方だけでなく、家族や周囲の方も安心して日常生活が送れるよう、「精神科訪問看護」の活用を積極的に行いたいところです。

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