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介護用ベッドのサイズや種類などの選び方を紹介!

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この記事では介護用ベッドのサイズや種類の選び方について、また、介護用ベッドを利用するためにはどうすればいいのかについても解説しています。

自宅での介護を行うためには要介護者の身体機能に合わせた様々な福祉用具が必要になってきますが、数ある福祉用具の中でも重要になってくるのが介護用ベッドだと思います。

ただ、介護用ベッドには様々な種類が存在しており、搭載されている機能やベッドのサイズなど介護用ベッドを初めて導入するという方の中にはどのような基準でベッドを選択すればいいのか分からないという方も多いかと思います。

この記事では介護用ベッドのサーズや種類の選び方について、また、介護用ベッドを利用するためにはどうすればいいのかについても解説していきますので、介護用ベッドの利用を検討されており、どのようなえっ度につればいいのか悩んでいるという方などは是非この記事を参考にしてみてください。

介護用ベッドとはどのようなものか

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在宅での介護を行う際には介護用ベッドが必要になってきます。

この介護用ベッドと特殊寝台とも呼ばれる福祉用具であり、利用することによって自力で身体を起こしたり立ち上がったりすることが難しい方であってもそれらの動作を行うことが容易になる他、搭載されている様々な機能によって寝たきりの状態になってしまうことを防ぐことが可能になっています。

また、利用者だけではなく、介護を行う家族にとっても介護を行う際にかかる負担を軽減することができるなどのメリットがあり、それらの負担が軽減されることによって「介護によって迷惑を掛けている」というような利用者の精神的な負担をも怪訝することができます。

介護用ベッドの種類の選び方

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介護用ベッドは搭載されているモーター数によって以下のような5つの種類に分けることが可能になっており、搭載されているモーター数によって利用することができる機能が違ってきますので、利用者に合わせたものを選択する必要があります。

① 1モーター式
背上げ機能か高さ調節機能のいずれかが備わっており、ある程度自力で身体を動かすことができる方にオススメのベッドです。

② 1+1モーター式
背上げ機能と足上げ機能が備わっており、それぞれを単独操作することが可能になっているベッドです。

2モーター式とは違って高さ調節機能は備わっていません。

③ 2モーター式
背上げ機能と高さ調節機能の両方が備わっており、背上げ機能に連動する形で膝上げ機能が搭載されている場合もあり、立ち上がりや自力での起き上がりに不安がある方にオススメのベッドです。

④ 3モーター式
背上げ機能、高さ調節機能、膝上げ機能が備わっており、ベッドの上で過ごす時間が長いという方や自力で寝返りを打つことが困難な方にオススメのベッドとなります。

⑤ 4モーター式
背上げ機能、高さ調節機能、膝上げ機能の他に寝返りを補助する機能備わっている新しいタイプのベッドです。

寝返り補助機能にはタイマーによって自動的に動くものもあるなど要介護度が高い方に特にオススメのベッドとなります。

介護用ベッドの機能の選び方

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先程の項目でも何度も登場しましたが、介護用ベッドには大きく分けて「背上げ機能」「高さ調節機能」「膝上げ機能」という3つの機能があり、搭載されているモーターによって備わっていない機能がある場合があります。

ベッドを選択する際にはこれらの機能の有無についても十分に検討する必要があります。

① 背上げ機能
背上げ機能とはベッドの背もたれの部分を利用者の好みの角度まで引き上げることができる機能のことです。

この機能を使うことによってベッドの上で食事をとることができるようになったり、ベッドからの移乗をスムーズに行うことが可能になります。

② 高さ調節機能
高さ調節機能とはその名の通りベッドの高さを調節することができる機能です。

ベッドの高さを調節することによって利用者がベッドから立ちあがりやすくなる他、介護を行う方も深くかがむ必要がなくなりますので身体への負担を軽減することが可能になります。

③ 膝上げ機能
膝上げ機能とはベッドの膝の部分を持ち上げることができる機能です。

長時間ベッドの上にいる方は穴地姿勢になりやすいため血流が悪くなってしまいますが、この機能を使うことによって足のむくみなどを防ぐことが可能になっています。

介護用ベッドのサイズの選び方

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ここまでの項目では介護用ベッドの種類や機能について解説してきましたが、ベッドの選択をする際にある意味で一番重要になってくるのがベッドのサイズです。

このサイズ選びを間違えてしまうとベッドが部屋に入らないという最悪の事態を招いてしまうこともありますので注意する必要があります。

介護用ベッドには、レギュラーサイズ(91㎝×191㎝)、ミニサイズ(83㎝×180㎝)、ロングサイズ(100㎝×205㎝)の3つのサイズがあり、利用者の身長に合わせてサイズの選択を行う必要があります。

また、上記のようになることを防ぐためにも利用者の体格とベッドを利用することになる部屋の広さの双方を考慮した上でベッドのサイズを選択するようにしてください。

介護用ベッドの付属品の選び方

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介護用ベッドには様々な付属品があり、利用者の身体状態によっては付属品が必要になってくることもありますので必要な場合は揃えるようにしましょう。

介護用ベッドの付属品には「手すり」「サイドレール」「専用テーブル」「マットレス」「移乗用ボード」などがあります。

手すり:利用者がベッドから立ちあがる際の補助になる
サイドレール:利用者がベッドから転落することを防止する
専用テーブル:ベッドの上で座りながら食事をとることができる
マットレス:起き上がりや移乗を容易にすることや褥瘡を防止することができる
移乗用ボード:ベッドからの移乗するさいに使用する

介護用ベッドの安全性について


介護用ベッドを選択する際には、その介護用ベッドの安全性を信用することができるのかということも重要なポイントになってきます。

安全性に信頼の置けない商品を使用すると様々な事故に巻き込まれる可能性が高くなりますので十分に注意する必要があります。

この安全性を見分ける手段として有効なのがJIS認証を受けているかどうかを確認することです。

JIS認証を受けている製品の場合は製造工場での審査と完成した製品の審査に合格しているので高い安全性を期待しることができますので、介護用ベッドを選択する際にはJIS認証の有無を必ず確認するようにしてください。

介護用ベッドを利用するためには

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ここまで介護用ベッドの選択を行う際のポイントなどについて解説してきましたが、実際に利用するためにはどうすればいいのでしょうか?

自費で購入またはレンタルする

介護用ベッドは自費で購入又はレンタルすることによって利用することが可能になっています。

購入する場合ですと1モーター式のベッドでも7万円以上、4モーター式のような高機能タイプですと30万円以上かかることになりますし、「ベッドの機能が利用者の身体状態に適さなくなった際に簡単に交換するということができない」「メンテナンスの手配を自分で行わなければならない」というようなデメリットがあります。

レンタルの場合ですとベッドの機能にもよりますが月額1万円程度の費用がかかってくることになりますが、「利用者の身体状態に応じてベッドを交換することができる」「メンテナンス等のアフターサービスも事業者側が行ってくれる」というようなメリットがあり、相対的にみて自費の場合はレンタルの方がオススメであるといえます。

介護保険を利用してレンタルする

レンタルを行う場合ですが、要介護認定において「要介護2~5」と判定されている方については介護保険を利用することが可能になります。

介護保険を利用することによってレンタル料の負担が1割(所得に応じて2~3割)となりますので、大幅に経済的な負担を軽減することができるようになります。

例を出してみると、月額1万円のレンタル料が介護保険を利用することによって1,000円にまで軽減されることになります。

ただ、あくまで要介護認定において「要介護2~5」と判定されている方のみが対象となっているため、「要支援1・2」及び「要介護1」の方で介護用ベッドの利用を希望される方は自費での購入又はレンタルのいずれかの方法をとることになります。

まとめ

要支援認定を受けるには
ここまで介護用ベッドのサイズや種類の選び方について、また、介護用ベッドを利用するためにはどうすればいいのかについても解説してきましたがいかがでしたでしょうか。

介護用ベッドというものは利用者だけではなく介護を行う家族の負担をも軽減させることができる福祉用具となっています。

ただ、介護用ベッドには数多くの種類があるため、初めて福祉用具を選択するという方にとっては利用者との相性を見極めることは難しいことかもしれませんが、そのような場合はしっかりと時間を掛けて利用者に合った介護用ベッドを見つけ出すようにしてください。

また、その際にはこの記事を参考にしていただければうれしく思います。

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