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介護保険のデイサービスとデイケアの違いは?リハビリがあるのはどちら?

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介護保険のデイサービスとデイケアの違いは?リハビリがあるのはどちら?
この記事では名前が似ている介護保険サービスであるデイサービスとデイケアはどう違うのかということについて、また、リハビリを行うことができるのはどちらなのかということについても解説しています。

介護保険には様々な介護保険サービスがあり、その中に「デイサービス」と「デイケア」というサービスがあります。

名前が似ている介護保険サービスですが、皆さんはこの2つのサービスの違いなどはご存知でしょうか?

介護保険サービスは大きく分けて「居宅サービス」「施設サービス」「地域密着型サービス」の3つに分類することができ、デイサービスとデイケアの2つは同じ居宅サービスに分類されるのですが、似ているようで結構違うところがあるのです。

ここでは名前が似ている介護保険サービスであるデイサービスとデイケアはどう違うのかということについて、また、リハビリを行うことができるのはどちらなのかということについても解説していきますので、デイサービスとデイケアの違いについて知りたいという方は是非この記事をごらん下さい。

デイサービスの内容

デイサービスの内容
介護保険サービスの1つであるデイサービスとは正式な名称ではありません。

デイサービスの正式名称は「通所介護」といい、利用者は日中に施設に通うことによって、食事・入浴・排泄等の介助や機能訓練、レクリエーション等のサービスを受けることができます。

介護保険サービスの中では利用されることが多く、社交の場を提供することによって自宅に引きこもりがちになっている高齢者が抱える孤独感を解消したり、ストレスを軽減したりすることができる他、普段自宅で介護を行っている家族の介護による負担を軽減することを目的として利用されることが多くなっています。

その① 対象者

介護保険サービスを利用するためには大前提として要介護認定を受けている必要がありますが、その中でもデイサービス(通所介護)を利用することができるのは、要介護認定において「要介護1~5」と判定された方となります。

要介護認定において「要支援1・2」と判定された方もデイサービスを利用することはできますが、要支援の方が利用することができるのは通所介護ではなく「介護予防通所介護」となります。

その② 料金

デイサービスを利用した際にかかってくる料金はサービスの提供を受けた時間によって異なってくることになります。

自己負担割合が1割の方が通常規模の施設を利用した際にかかる利用料の目安は以下の通りです。

介護保険のデイサービスとデイケアの違いは?リハビリがあるのはどちら? 表1介護保険のデイサービスとデイケアの違いは?リハビリがあるのはどちら? 表1

また、以上の料金とは別に施設を利用する際にかかった食費・おやつ代等には介護保険が適用されないため全額自己負担となり、これらの料金は施設によって異なってきます。

その③ 一日の流れ

デイサービスを利用する際の一日の流れは以下のような感じになります。

朝9時頃に自宅に送迎車がきて利用者をデイサービスへと送迎します。

施設に着くと看護師による健康チェックが行われます。

健康チェック後には工作や折り紙といった個別でのレクリエーションが行われ、昼食を取った後に体操等の集団レクリエーションが行われます。

レクリエーションの後に15時のおやつタイムがあり、16時頃には施設から利用者の自宅への送迎が行われます。

デイサービスを利用する場合の一日の流れはおおざっぱにはこのような感じになります。

ただ、利用する施設によって一日の流れは異なってきますので、施設の選択を行う際には施設側への確認を怠らないようにしてください。

その④ 重視している事

デイサービスが重視しているのは、サービスの利用者ができる限り住み慣れた自宅において自立した生活を送ることができるようにサポートするということです。

身体が不自由になるなどした要介護者は外出することが苦手になり、自宅に閉じこもりがちになることが多く、孤独感やストレスを抱えやすくなる他、運動量が減少することによって症状がさらに悪化する可能性も出てきます。

先程の項目でも解説したようにデイサービスはこのようなことを予防するために施設に通い、食事・入浴・排泄等の介助や機能訓練等を日帰りで提供するサービスとなります。

デイケアの内容

デイケアの内容
先程のデイサービスの正式名称が「通所介護」だったようにデイケアもまた正式名称ではありません。

デイケアの正式名称は「通所リハビリテーション」といい、要介護者が施設に通うことによって心身機能の維持・回復や自立した日常生活を送るためのリハビリテーションを行う介護保険サービスとなります。

その① 対象者

デイケアを利用するためにもデイサービスを利用するサイト同様に要介護認定を受けている必要があります。

デイケア(通所リハビリテーション)を利用することができるのは、要介護認定において「要介護1~5」と判定された方となります。

要介護認定において「要支援1・2」と判定された方もデイケアを利用することはできますが、要支援の方が利用することができるのは通所リハビリテーションではなく「介護予防通所リハビリテーション」となります。

その② 料金

デイケアを利用した際にかかってくる料金はサービスの提供を受けた時間によって異なってくることになります。

自己負担割合が1割の方が通常規模の施設を利用した際にかかる利用料の目安は以下の通りです。

介護保険のデイサービスとデイケアの違いは?リハビリがあるのはどちら? 表2

また、以上の料金とは別に施設を利用する際にかかった食費・日用品費等には介護保険が適用されないため全額自己負担となります。

なお、これらの費用は利用する施設によって異なりますので事前に確認するようにしてください。

その③ 一日の流れ

デイケアを利用する際の一日の流れは以下のような感じになります。

朝9時頃に自宅に送迎車がきて利用者をデイケアへと送迎します。

施設に着くと看護師による健康チェックが行われます。

健康チェック後には主治医の指示に基づいたリハビリが行われ、昼食を取った後に体操等の集団レクリエーションが行われます。

レクリエーションの後に15時のおやつタイムがあり、16時頃には施設から利用者の自宅への送迎が行われます。

デイサービスの項目でもいいましたが、利用する施設によって一日の流れは異なってきますので、施設の選択を行う際にはデイケアを利用する際にはどのような流れで一日を過ごすことになるのかを確認するようにしてください。

その④ 重視している事

先程の項目で解説したデイサービスと似ている点もありますが、大きく違うのがサービス内容であり、サービスの中核となっているのが主治医の指示に基づいて理学療法士・作業療法士・言語聴覚士といったリハビリ専門職が行う日常生活を送る上での機能を向上させるためのリハビリです。

リハビリを中心としていないデイサービスには医師は常駐していませんが、リハビリに重点を置いているデイケアには医師が常駐しており、行うことになるレクリエーションもデイサービスとは異なり、身体機能の維持・向上を目的としたものになります。

また、デイケアはあくまでもリハビリを重視している介護保険サービスのため、デイサービスで行われる食事や入浴の介助は簡単なものであることがあり、利用する施設によってはそれらのサービスがない場合もありますので、施設を選択する際にはその点なども考慮するようにしてください。

まとめ

まとめ
ここまでデイサービスとデイケアはどう違うのかということなどについて解説してきましたがいかがでしたでしょうか。

解説してきたように名前の似ているデイサービスとデイケアですが、サービスの目的や内容には明確な違いがあります。

しかし、目的は異なるもののデイサービスでもリハビリに注力している施設もあれば、デイケアでも食事・入浴等のサービスを行っている所もありますので、サービス利用の前の事前見学でも双方の違いが分からないということは良く起こります。

ただ、費用の面では、デイケアにはリハビリテーション加算というものが追加されることもあり、デイサービスよりも利用する際にかかってくる費用が高くなっています。

このため、サービスの利用を検討する際にはケアマネージャーとの相談を十分に行い、利用者にはどちらのサービスが必要なのかということを見極めるようにしなければなりません。

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