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介護保険のデーサービスは複数の併用は可能?メリットやデメリットは?

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まとめ

この記事では介護保険サービスであるデイサービスは複数併用することは可能なのかということについて、また、併用する際のメリットやデメリットについても解説しています。

介護保険には様々な介護保険サービスがありますが、その中でも人気があるのがデイサービス(通所介護)です。

現在、デイサービスを利用して帰りで介護保険施設を利用している高齢者の方は数多くいらっしゃいますが、もしデイサービスの利用を検討する際にいきたい施設が複数あった場合には、複数の施設を同時に併用して利用することは可能なのでしょうか?

また、併用することができる場合は併用することによってどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?

ここでは介護保険サービスであるデイサービスは複数併用することは可能なのかということについて、また、併用する際のメリットやデメリットについても解説していきますので、デイサービスの併用について検討しているという方は是非この記事を参考にしてみてください。

デイサービスを有効的・効果的に利用する方法

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デイサービスとは、施設に通うことによって食事・入浴・排泄等の介助や機能訓練、レクリエーションといったサービスを受けることができる通所型の介護保険サービスで、通所介護とも呼ばれます。

社交の場を提供したり、身体を動かしたりすることによって、高齢者が家に閉じこもることの防止や孤独感の解消を図ります。

このデイサービスですが、国内に4万以上の事業所がありますが、事業所によって得意としているサービスが異なってきますので、デイサービスを有効的かつ効果的に利用するには利用する事業所がどのようなサービスを得意としているのかを把握しておく必要があります。

デイサービスには様々な種類がありますが、例を挙げると以下のようなものがあります。

① リハビリ特化型デイサービス
身体機能や生活機能の維持回復を目的としたサービスを提供しているデイサービスです。

② 認知症デイサービス
認知症の方に対して食事・入浴・排泄等の介助を提供するだけではなく、利用者の状態に応じた機能訓練やレクリエーション等を提供する認知症に特化したデイサービスです。

③ 入浴特化型デイサービス
半日の利用で入浴サービスの提供に特化したデイサービスです。

④ 療養通所介護
がん末期の患者や重度の要介護者を対象としたデイサービスで、可能な限り自宅での生活を送ることができるようなサービスを提供してくれます。

デイサービスで2ケ所以上併用して利用できる?


先程の項目ではデイサービスを有効的かつ効果的に利用するためには、利用する事業所がどのようなサービスを得意としているのかを把握しておく必要があると解説しました。

ただ、デイサービスは全国で4万以上の事業所がありますので、利用したデイサービスが1ヶ所に絞りきれないということもでてくるでしょう。

このような場合、「2ヶ所以上のデイサービスを併用して利用したい」と考える方もいると思いますが、結論からいうと要介護認定において「要介護1~5」と判定されている方については複数のデイサービスを併用して利用することは可能になっています。

ただ、複数のデイサービスを併用して利用することができるといっても多くても3ヶ所程度で、通常は2ヶ所になると思います。

また、複数ヶ所利用する際には楽しそうだからというような理由ではなく、「入浴に特化したデイサービスとリハビリに特化したデイサービスを併用したい」もしくは「土曜日にもデイサービスを利用したいが平日に利用しているところはしまっているので、土曜日は別のデイサービスを利用する」というような明確な目的が必要になります。

また、3ヶ所のデイサービスを利用するためにはそれ相応のしっかりとした理由が必要になってきます。

デイサービスを併用して利用するメリットやデメリットは?

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「要介護1~5」の方は2ヶ所以上のデイサービスを併用して利用することが可能になっていますが、デイサービスの併用にはメリットもありますがデメリットもあります。

ここではデイサービスを併用することによるメリットとデメリットについて解説していきます。

その① メリット

デイサービスを併用することによるメリットには以下のようなことがあります。

① 人間関係が広がる
複数ヶ所のデイサービスを併用することによって、1ヶ所だけの利用の場合と比べてであうことになる人の数が多くなりますので、人間関係の幅を広げることができます。

② デイサービスの長所を活かした利用が可能になる
他の項目でも解説しましたが、デイサービスによって得意としているサービスが異なってきますので、複数ヶ所のデイサービスを併用することによってそれぞれの長所を最大限に活かした利用が可能になります。

③ デイサービスの比較ができる
複数ヶ所のデイサービスを利用することによって、それぞれのサービスを比較することができますので、最終的にどちらか一方に絞るということも可能になります。

④ 利用したい曜日に利用することができる
利用者が希望する曜日にデイサービスが必ずしも開いているとは限りませんが、複数ヶ所のデイサービスを利用することによって利用したい曜日や時間に利用することが可能になります。

⑤ 飽きにくい
複数ヶ所のデイサービスを利用することによって、サービスのマンネリ化を防ぐことが可能になります。

その② デメリット

デイサービスを併用することによるデメリットには以下のようなことがあります。

① 人間関係が薄まることがある
複数ヶ所のデイサービスを利用することによって人間関係は広がるのですが、1ヶ所ごとの人間関係が希薄になる可能性があります。

② 準備が面倒
デイサービスにはそれぞれの事業所で必要になってくる持ち物がありますので、複数ヶ所の利用の際には準備が面倒になる事があります。

③ 1ヶ所ごとに違うルールやスタッフの名前等を覚えることが大変
デイサービスではその施設によってルールが異なってくる他、複数ヶ所の利用によって覚えることになるスタッフの数も増えますので、そのようなことが利用者の負担になる場合があります。

④ 身体的負担が大きい
利用者本人が望んで複数ヶ所のデイサービスを利用しているのではなく、介護を行っている家族等の事情で複数ヶ所の利用となっている際には利用者にとって身体的な負担が大きくなっている場合があります。

⑤ 慣れるまでは疲れやすい
複数ヶ所のデイサービスを利用する際は毎日同じ施設に通うわけではありませんので、複数ヶ所の利用に慣れるまでは疲れやすくなることがあります。

要支援の人はご注意を!

まとめ
ここまで複数ヶ所のデイサービスの利用について解説してきましたが、複数ヶ所の利用が可能になっているのは要介護認定において「要介護1~5」と判定された方のみとなり、「要支援1・2」と判定された方については1ヶ所のみの利用となります。

これはデイサービスを利用した際の料金体系が要介護の方は1回ごとであるのに対して、要支援の方は月額制となっているためです。

まとめ

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ここまで介護保険サービスであるデイサービスは複数併用することは可能なのかということについて、また、併用する際のメリットやデメリットについても解説してきましたがいかがでしたでしょうか。

解説してきたように、要介護認定において「要介護1~5」と判定された方については複数のデイサービスを併用して利用することが可能になっています。

ただ、介護保険には要介護度に応じて区分支給限度額というものが設けられており、この限度額の範囲内であれば1割(所得に応じて2~3割)の自己負担で利用することができますが、限度額を超えてしまうと超過分が全額自己負担となりますので、複数のデイサービスを利用する際には注意する必要があります。

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