この記事ではデイサービスにおいて提供するおやつを選ぶ際のポイントについて、また、おやつを一緒に作るレクリエーションについても解説しています。
介護保険サービスの中でも人気のデイサービスですが、利用することによって食事・入浴・排泄の介助やレクリエーション、機能訓練等のサービスを受けることが可能になっていますが、ほとんどのデイサービスではサービスの1つにおやつの提供というものがあり、多くの利用者もこのおやつを心待ちにしています。
ただ、デイサービスを利用している高齢者というのは一人一人の健康状態が異なってきますので、おやつを選ぶ際にはしっかりと吟味する必要があります。
また、デイサービスにおいては様々なレクリエーションが行われていますが、このレクリエーションでおやつ作りを行い、作ったおやつをみんなで食べるというレクリエーションもよく行われています。
ここではデイサービスにおいて提供するおやつを選ぶ際のポイントについて、また、おやつを一緒に作るレクリエーションについても解説して行きますので、デイサービスでのおやつについて知りたいという方は是非ご覧ください。
デイサービスにとっておやつは重要!
高齢者の方が健康的な生活を送るためには栄養状態を良好に保つことが大変重要になってきます。
栄養状態を良好に保つためにはしっかりとした食事をとることが必要になってきますが、歳を取って食が細くなっている高齢者にとってはあまり食事をとりたくないという日もあるため、食事を食べなければならないとなるとそれだけで負担に感じてしまう方も中にはいます。
食事量が減ってしまうと必要な栄養の確保が難しくなり、身体を動かすために必要なエネルギーが不足してしまうことになります。
このような高齢者の方にとっておやつというのはタンパク質(卵、大豆、牛乳等)、ビタミン・食物繊維(野菜、果物)というものを手軽に補給することができるため、不足しがちなエネルギーを確保することができます。
また、デイサービスを始めとする介護事業を提供している施設の多くでは利用者に対しておやつを提供するおやつタイムを設けていますが、低栄養状態になることを回避することができるため、介護の現場では非常に重要なものとなっています。
デイサービスのおやつを選ぶポイント
先程の項目ではデイサービスでのおやつの提供が非常に重要なことであるということについて解説してきましたが、ここでは提供するおやつを選ぶ際のポイントについて解説していきます。
その① 金額
まずは金額が重要なポイントになってきます。おやつにかけることができる予算がどの程度あるのかによって購入することができるおやつの金額や内容も変わってきます。
このため、おやつを選択する際には購入するおやつの金額をまずは確認するようにしましょう。
その② 購入方法
おやつは毎日提供するものですので、購入方法についても効率的なものを選択する必要があります。
このため、基本的には1週間で提供するおやつを1回でまとめ買いすることなどによって買いに行く手間を最小限に省くことができます。
ただ、手間を惜しむあまり、まとめ買いしすぎてしまうと、おやつの消費より先に賞味期限等がきてしみますので注意しましょう。
その③ 季節感
季節感を意識することも重要なポイントとなります。デイサービスでは利用者に季節を感じてもらうための行事やレクリエーションがあり、その際にはその季節に応じた食事などを提供している施設が多くなっています。
このため、デイサービスで提供するおやつを選ぶ際にも季節感を意識した選択を行うといいでしょう。例を挙げると貼るなら梅を使ったおやつ、夏なら涼しさを感じることができる水ようかんなどです。
その④ 個々の状態に適切か
また、利用者の状態に適したおやつであるかも重要な選択ポイントです。
デイサービスを利用される方の健康状態というのはそれぞれ異なってきますので、糖分や塩分についての摂取制限がある方やアレルギーがある方も当然いらっしゃいます。
そのような方には十分な配慮を行う必要があり、このような方に対しては他の利用者の方とは違うおやつを提供する必要があります。
また、注意しておきたいおやつとしてグレープフルーツがあります。薬を服用している利用者に対してグレープフルーツが使われているおやつを提供すると、薬による副作用が発現したり、効果を強めたりする危険性がありますので、グレープフルーツを使用しているおやつについては提供を控えるのが無難です。
その⑤ 高齢者の好みか
おやつを食べるのはデイサービスを利用している高齢者の方ですので、最終的には高齢者の方の好みに合うのかどうかが重要な部分になります。
このため、おやつを準備する職員は自分自身の好みではなく、高齢者の好みに合ったおやつを選択する必要があります。
デイサービスでおやつを一緒に作る
デイサービスでは様々なレクリエーションが提供されていますが、このレクリエーションにおいて利用者と介護職員が協力してのおやつづくりのレクリエーションを行っている施設も多くなっています。
おやつレクでは、手を動かすことによって脳が活性化する他、自分たちで作ったものを食べるということにより一体感が生まれるなどいい影響を期待することができます。
ここではデイサービスで行われるおやつレクについて、一緒に作ることができるおやつにはどのようなものがあるのかということについて解説していきます。
その① ホットケーキ
ホットケーキは生地づくりから行い、ホットプレートを使用して生地を焼いていきます。
ホットケーキに何かトッピングする場合には、生地を焼いている間に手の空いている利用者に協力してもらってイチゴやバナナ等のフルーツをカットしましょう。
ホットケーキが焼き上がったら利用者が各自焼き上がったホットケーキの上に好きなフルーツを盛りつけ、その日のおやつとしていただきましょう。
その② たこ焼き
たこ焼きの生地の配合等は介護職員が行った方がいい場合もありますが、生地を混ぜる作業、たこを切る作業、たこ焼き器に生地を流し込む作業、たこ焼きをクルクルと回す作業等は利用者の方に行ってもらうようにしましょう。
完成したら皿に盛りつけ、利用者が好みに応じてソース・マヨネーズ・青のり・鰹節等のトッピングを行い、その日のおやつとしていただきましょう。
その③ フルーチェ
フルーチェは牛乳と混ぜるだけでできますので比較的簡単に作ることができます。
利用者には牛乳を改良カップで量ってフルーチェと混ぜて冷蔵庫で冷やします。
フルーチェを冷蔵庫で冷やしている間にトッピングするフルーツ(イチゴ等)をカットしましょう。所定の時間冷やし終わったらカットしたフルーツを盛りつけて完成です。
その④ 蒸しパン
蒸しパンもおやつレクには欠かせません。蒸しパンは生地づくりから行うことになりますので、まずは材料をボールに入れて利用者にかき混ぜてもらいます。
季節が春の場合などはできあがった生地に桜の塩漬けを混ぜ込んでみると季節を感じることができるようになりますし、高齢者の好きな抹茶なども混ぜると喜ばれるでしょう。
できあがった生地を利用者の方に協力してもらってスプーン等でカップに流し込み、生地を全てカップに流したら蒸し器を使って蒸していきます。蒸し上がったらその日のおやつとしていただきましょう。
その⑤ 白玉団子
白玉団子というのは時間が経つにつれて固くなっていき、喉に詰まらせる危険性が高くなりますので、生地には白玉粉の他に豆腐を使用するのがいいといわれています。白玉粉の量に対して同量~1.5倍程度の豆腐と砂糖を適量用意してください。
レクでは用意した材料をしっかりとこねて丸い形を作っていきます。材料をこねる際に抹茶を入れると見た目も華やかになります。
全て丸め終わったら職員が一旦預かって団子を厨房でゆで、ゆであがった団子を利用者の方に盛りつけしてもらいましょう。
盛りつけの際には生クリームやあんこをトッピングするのがオススメです。
まとめ
ここまでデイサービスにおいて提供するおやつを選ぶ際のポイントについて、また、おやつを一緒に作るレクリエーションについても解説してきましたがいかがでしたでしょうか?
おやつの提供というのはほとんどのデイサービスで行われているものですが、多くの利用者の方が毎日のおやつを楽しみにしています。
このため、デイサービスに行くことを楽しみにしてもらうためにもおやつの選択はしっかりと行うようにしましょう。
また、解説してきたようにレクリエーションとして利用者と介護職員が協力しておやつづくりを行うことによって手を動かすことによる脳の活性化されますし、みんなで同じものを作ることによって一体感が障子、できた物を食べることによる達成感なども感じることができますので、利用者の方が楽しめるようなおやつレクを企画してみてください。