デイサービスで行うレクリエーションの1つに歌があります。
昔から歌ってきた馴染み深い曲を歌うことで、精神面の安定や脳の活性化などの効果があります。
高齢者の方のレクリエーションで用いる歌選びには、歌いやすさ、馴染みがある、季節感などのポイントがあります。
特に季節感は大切で、季節ごとの歌を歌うことで、季節感を味わってもらうことができます。
この記事では、季節の歌を月別にご紹介します。
デイサービスで楽しむ季節の歌 ~4月~
①花
滝廉太郎さんが作曲した「春のうららの隅田川」の出だしでおなじみの名曲です。曲のテンポがゆっくりとしていて、高齢者の方でも歌いやすい歌です。
春のある日の隅田川の情景と、オールで水面をかいて進んでいくボートの様子を歌った曲だそうです。
その様子を思い浮かべながら歌ってみると良いでしょう。
②春の小川
古くからある日本を代表する春の歌です。
この曲が世に出たのは1912年で、今から100年ほど昔の曲です。
多くの世代の方が知っていて、日本国民みんなに愛される曲です。
春のさわやかな小川や、あたり一面に咲き誇るスミレやレンゲの花の光景が浮かびます。
③さくら さくら
この歌は小学校の音楽の教科書にも載っているほどの有名な曲です。
ゆったりとした曲で、高齢者の方でも歌いやすい曲です。
桜の花が咲いている光景が浮かびます。
④東京の花売り娘
若い世代には馴染みのない曲かもしれませんが、高齢者の方にはとても人気の一曲です。
昭和の代表的な歌手である、岡晴夫さんの名曲です。
この曲が歌われた昭和20年代当初は、戦争の真っ只中で東京には花を売っている人はいなかったそうです。
「こうであったらいいな」という当時の人々の希望を歌った曲です。
⑤春が来た
子供の頃、誰でも一度は歌ったことのある春を彩る曲です。
この曲が作曲されたのは100年以上昔の明治43年ですが、今でもこうして歌い続けられている名曲です。
山に春が訪れた情景が浮かんできそうな曲です。
デイサービスで楽しむ季節の歌 ~5月~
①こいのぼり
5月の風物詩とも言える鯉のぼりの歌です。
鯉のぼりの風習は古く、江戸時代から始まったものと言われています。
それぞれの家庭が男児の出世を願い、自宅の庭先にて鯉に似せた吹き流しが飾られたことが始まりとされています。
なぜ鯉なのかと言うと、鯉は滝を登っていくので、その姿が出世のイメージに合ったためだそうです。
利用者の方の中には、お孫さんのために鯉のぼりを出しているお宅もあり、馴染みがあると思います。
②茶摘み
軽やかなテンポで明るい雰囲気の曲です。曲は聴いたことがある方も多も近づく八十八夜」とありますが、これは立春から数えて88日目を指し、5月2日のことを言います。
茶摘みを行うのに最も適したのが、この5月2日前後だったことから、こうした歌詞がつけられたようです。
徐々に夏が近づいてくる季節の移り変わりが感じられる曲です。
③緑のそよ風
童謡作家の清水かつらさんが作詞した曲です。童謡作家の方らしい、とても優しい言葉で曲が形作られています。
戦後間もない頃にNHKラジオから流れたこの曲は、戦争で落ち込んでいた日本国民を勇気づけてくれました。
明るく爽やかな曲調と元気が出る歌詞は、当時の人々の心に深く刺さりました。歌のレクリエーションとしてはもちろんですが、施設内で流しておくだけでも明るい気分にさせてくれる曲です。
④みかんの咲く丘
ゆったりとした曲で、高齢者の方が歌いやすい曲です。当時同じ果物を歌った歌である「リンゴの唄」が大ブームでした。
この「みかんの咲く丘」はラジオ放送から一気に人気が出て、瞬く間に日本の代表的な童謡として国民的な歌となりました。
⑤かあさんの歌
5月は「母の日」つまりお母さんに感謝する日があります。
そんな日に歌ってほしい曲です。歌詞的には冬の歌ですが、母親のありがたみを歌った歌で、母の日にぴったりの曲です。
特に女性の高齢者の方には、自分自身の体験と重なるところもあり、昔を思い出しながら歌ってもらえる曲です。
⑥背くらべ
5月の端午の節句の情景を描いた曲です。
子供や孫の成長を楽しみながら送っていた懐かしい思い出を思い浮かべながら歌っていただきたいです。
デイサービスで楽しむ季節の歌 ~6月~
①カエルの合唱
梅雨といえばカエル、カエルといえばこの曲です。
子供から高齢者の方までみんなが知っている名曲です。
歌詞を覚えている人も多く、レクリエーションで歌う際には、多くの人がメロディーに合わせて歌うことができます。
パートを分けて輪唱をしても楽しいです。
②ほたるこい
「ほーほーほーたるこい」という独特のフレーズが印象強く、穏やかな曲調で人気の曲です。
初夏の風物詩として古くから親しまれている蛍について歌った曲です。
水のきれいなところにしか住めないため、最近は住む場所も減ってきているようです。
高齢者の方には昔見た蛍の淡い幻想的な光を思い起こしてもらえる曲です。
③でんでんむし
梅雨を代表する同様ですが、この曲は1911年、今から100年以上前に作曲された曲です。
梅雨の時期にアジサイの葉にひっついているでんでんむし(かたつむり)の姿が浮かびます。
④長崎は今日も雨だった
1969年に発売された内山田洋とクール・ファイブのメジャーデビュー曲であり、最大のヒット曲です。
団塊の世代の方を中心に高齢者の方に大変人気で盛り上がる名曲です。
前川清のヴォーカルをさらにドゥワップのコーラスで強調する歌唱法は、それまでにない新しい日本の歌を生み出しました。
⑤雨ふり
「あめあめふれふれかあさんが」の歌詞でお馴染みの童謡です。
意外と知られていないのですが、実はこの歌は5番まであります。
よく知っている曲ですが、最後の5番まで歌うと、新しい新鮮な曲を歌っている気持ちになりそうです。
⑥雨ふりお月さん
他の童謡に比べると聞き覚えのない曲かもしれませんが、この曲は90年以上前に作られた日本の伝統曲です。
ゆったりとした曲調で、高齢者の方も歌いやすい曲です。
歌詞については、娘が嫁ぐ思いを詠んだ説、妻が嫁いできた様子を詠んだ説、小さくして亡くした娘を思い詠んだ説などがあります。
⑦アカシアの雨がやむとき
1960年に西田佐知子さんが発表した曲で、1960年から1962年にかけて2年間のロングヒットを記録した名曲です。
1962年には日本レコード大賞特別賞を受賞しています。
西田さんはこの曲を歌う時にパリの風景をイメージして歌い、素晴らしい歌声となったそうです。
デイサービスで楽しむ季節の歌 ~7月~
①たなばたさま
夏の伝統的な行事のひとつである七夕の曲です。
街中でも七夕の時期にはこの曲がよく流れています。今から70年以上前の歌ですが、今の小さい子供でも知っている歌で、日本国民に愛されている名曲です。
デイサービスでも短冊に願い事を書いて吊るしているところは多くあります。
歌のレクリエーションとしてだけでなく、七夕行事のバッグミュージックとしても使うと、より季節感を感じられます。
②海
7月には「海の日」という祝日があります。
日本の童謡には海を歌った童謡も多くあり、この「海」は夏の童謡として親しまれている曲です。
この歌は1913年と今から100年以上前に発表された歌ですが、実は作詞者・作曲者が不詳の歌です。
広く大きい海の情景を思い浮かべることができます。
③われは海の子
「海」に続き、日本の海を歌った童謡で、夏の歌として有名な曲です。
明治時代から親しまれている曲で、小学校の教科書にも載っている曲です。
利用者の方も子どもの頃に必ずと言っていいいほど、歌っている曲だと思います。
⑤海は広いな大きいな
昔から日本国民に愛されて親しまれてきた名曲です。
「海」「われは海の子」などと並び、日本の海を歌う夏の名曲です。
この歌を通して、昔家族で海へ行った、近くの海で遊んだなど、思い出話も聞き出せるかもしれません。
⑥夏の思い出
この歌が発表されたのは1949年で、誰でも一度は歌ったことのある歌です。
当時、この歌がNHKにて放送されると、その穏やかな曲調と日本の原風景を思い起こさせる歌詞は瞬く間に国民の心をとらえました。
夏の穏やかな日や子供の頃の思い出を思い浮かべながら歌いましょう。
⑦夏は来ぬ
作詞の佐佐木信綱さんは歌人として有名な方です。
120年以上前に作られた曲で、歌詞は昔の言葉が入り混じっています。
高齢者の方には馴染み深い曲で、歌詞の意味について逆に教えてもらうのも良いでしょう。
デイサービスで楽しむ季節の歌 ~8月~
①炭坑節
福岡県の炭鉱町で伝わる、盆踊りの定番の曲です。
この歌のオリジナルは、三井田川炭鉱という炭坑で働いていた女性労働者が口ずさんでいた曲だそうです。
芸者歌手の赤坂小梅さんがこの歌を歌ったことで、広まりました。
この曲を聴くと思わず踊り出してしまう利用者の方もいると思います。
②東京五輪音頭
1964年開催された東京オリンピックのメインテーマソングとして発表されました。
その後も三波春夫さん、橋幸夫さん、坂本九さんなど多くの有名歌手がカバーをしています。
当時の東京オリンピックは熱狂を巻き起こし、国民に元気を与えました。
2020年にはまた東京でオリンピックが開かれますので、楽しみです。
③ソーラン節
夏祭りや盆踊りでは定番の曲ですが、元はニシン漁の漁師が息を合わせて作業を行うための掛け声「ソーラン、ソーラン」が参考になっていると言われています。
この曲を聴くと自然と体が踊りたくなってしまう方もいると思います。
歌と一緒に振りもやってみると盛り上がります。
④花火
夏の風物詩といえばやはり花火です。そんな花火について歌った最初の歌ともいうべき名曲で、1941年に発表されました。
戦時中でこの当時は娯楽もなく、夏祭りは貴重な楽しみで、その中でも花火は大変人気がありました。
この歌を聴くと、夏の花火の情景が自然と浮かんできます。
⑤花火音頭
2006年にリリースされた橋幸夫さんの曲です。
他の季節の曲と比べると、比較的新しい曲ですが、橋幸夫さんが歌っていること、音頭ということで、高齢者の方にも人気の曲です。
デイサービスの夏祭りなどの機会に、職員が振り付けを披露しても盛り上がります
⑥エーデルワイス
8月には「山の日」という祝日があります。
この曲は山の歌として有名な曲です。
元々はミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」の劇中かとして人気が出た曲です。
老若男女問わず人気の曲です。
⑦アルプス一万尺
こちらも山の歌です。
手遊びも有名ですので、レクリエーションで一緒に行ってもらいましょう。
どんどん曲の速度を速くしていくと盛り上がります。
デイサービスで楽しむ季節の歌 ~9月~
①十五夜お月さん
日本には十五夜という旧暦8月15日の夜に月見だんごを作り、芋、神酒、すすきなどを月下に備える風習があります。
これは新暦の9月中旬〜10月上旬にあたります。
「十五夜お月さん」はこの十五夜のお月見の定番曲です。
ゆったりとしたリズムの曲で、高齢者の方たちも歌いやすい曲です。
この曲を流しながらお月見をするとより風情があります。
②うさぎ
こちらもお月見の定番曲です。歌詞も簡潔で老若男女誰でも覚えて歌うことができます。
この歌は歌詞通り、月を見て跳ねているうさぎを表現するために書かれた曲だそうです。
その情景が頭に思い浮かぶような歌詞です。
③肩たたき
9月といえば敬老の日があり、敬老会を行うデイサービスも多いと思います。
この歌は高齢者の方が歌うというよりも、近所の保育園の子どもたちやお孫さんが敬老会で遊びに来てくれたときなどに歌ってもらうと良い曲です。
このような世代間交流は高齢者の方たちに良い刺激となります。
④あゝ人生に涙あり
この曲は大人気番組「水戸黄門」の主題歌です。
今は番組が終了してしまいましたが、今でも高齢者の方たちには根強い人気を誇っており、主題歌も大人気です。
敬老の日の機会に一緒に熱唱しましょう。
⑤小さい秋見つけた
9月といえば秋の入り口です。
この歌は、そんな時期にぴったりの曲で、身近にある小さな秋に目を向けた、秋の哀愁漂う名曲です。
秋の情景を思い描きながら歌い、この曲を通じて秋にまつわる昔の思い出話などをしてもらいましょう。
⑥七つの子
「からすなぜなくの」から始まるこの曲は、意外ですが秋の曲として昔から歌われてる曲です。
今から95年も前に作られた歌ですが、いまだにどのような意味合いで歌われた曲か解明できていないそうです。
⑦赤とんぼ
数ある秋の名曲の中でも特に有名な曲で、この曲を知らない人はいないと思います。赤とんぼは秋を感じさせてくれる虫であり、虫取り網を持って追いかけたという幼い頃の思い出がよみがえる方も多いでしょう。
夕焼けの中を飛び回る赤とんぼの姿が思い浮かびます。
デイサービスで楽しむ季節の歌 ~10月~
①里の秋
ゆったりとしたメロディーで高齢者の方にも歌いやすい曲です。
この曲は1945年のラジオ放送が始まりですが、放送当初から大きな反響を呼んだそうです。
今の高齢者にとっては青春時代を共に過ごした曲で、喜んで歌ってもらえる曲であると思います。
②紅葉
紅葉は秋を代表する風物詩であり、この曲はその紅葉を主役にして歌った名曲です。
この曲の作詞は高野辰之さん、作曲は岡野貞一さんで、このお二人は「ふるさと」「春の小川」「朧月夜」「春が来た」などの名曲を作った方たちです。
山々の紅葉が綺麗に赤く染まる光景は秋を感じさせてくれます。
秋の外出レクリエーションで、紅葉スポットへ外出するのも良いでしょう。
③夕焼け小焼け
この曲は夕焼け空にまた明日ね、と名残惜しい様子、どこか懐かしい情景を思い出させる曲です。
高齢者の方の回想方にもぴったりの曲です。
この曲が世に出たのは1923年の関東大震災の数ヶ月前で、震災後の生きる力にもなった曲です。
④まっかな秋
この歌は1963年10月にNHKの「みんなのうた」という番組で放送されたのが始まりです。
10月になるとだんだんと秋も深まり、木々も色を変え、この歌にあるように紅葉は真っ赤になります。
まっかな秋という風景がまさに10月にぴったりな歌です。
⑤見よ勇者は帰る
曲名だけでは何の曲かわかりませんが、聞くと運動会の歌かとすぐにわかります。
得賞歌とも呼ばれ、表彰の時などに使われる曲です。
10月は体育の日があり、運動会を行うデイサービスも多いと思います。
歌う歌ではありませんが、表彰のバックミュージックに使ってみてください。
⑥天国と地獄
この曲も同じく運動会で必ず用いられるお馴染みの曲です。
デイサービスでの運動会の際に場を盛り上げてくれる曲です。
皆さんテンションがあがり、運動会に夢中になってくれるはずです。
デイサービスで楽しむ季節の歌 ~11月~
①やきいもグーチーパー
秋の味覚といえる焼き芋ですが、秋が深まり少し寒くなった11月に落ち葉を集めて作る焼き芋はとてもおいしいです。
テンポがよく楽しい歌なので、レクリエーションで使うと盛り上がるでしょう。
②まつぼっくり
子どもの頃に落ちている松ぼっくりを拾い集めた高齢者の方もたくさんいると思います。
レクリエーションの際に、実際に拾ってきた松ぼっくりを見てもらいながらこの歌を歌うと、喜んでもらえるでしょう。
松ぼっくりを見て思い出話に花を咲かせてくれることでしょう。
③王将
11月17日は「将棋の日」という記念日に制定されています。
この曲はそんな将棋の日にぴったりの村田英雄さんの曲です。
デイサービスの男性利用者の方には将棋が好きな方が多く、盛り上がるでしょう。
④旅愁
1907年に発表された秋の定番曲です。
高齢者の方にとってとても馴染み深い曲で、この曲を聴くと秋が深まったと感じることができます。
⑤虫のこえ
秋になるとスズムシなどの秋の虫の鳴き声が聞こえてきます。
夏の虫であるセミの鳴き声と入れ替わり、秋がきたことを感じられます。
平安時代の貴族の間では、秋の虫をカゴに入れて鳴き声を楽しむ文化があったと言われています。
秋の虫の声は、日本人にとって昔から季節を楽しむ風物詩だったと言えます。
⑥きよしのズンドコ節
11月3日は「文化の日」で、日本の文化といえば演歌があります。
演歌は高齢者の方たちにとても人気で、この歌を歌う氷川きよしさんのファンだという方も多くいます。
テンポの良い合いの手もあり、盛り上がること間違いなしです。
デイサービスで楽しむ季節の歌 ~12月~
①冬の夜
今から100年以上前の1912年に初めて発表された文部省唱歌です。
少し難しい表現も使われていますが、高齢者の方には親しみ深い歌です。
歌詞に出てくる冬の情景から、思い出話のきっかけにもなるでしょう。
②冬景色
「冬の夜」と同様に、100年以上歌われ続けている名曲で、2007年には日本の歌百選にも選ばれています。
1番は水辺の朝の様子、2番は田園の昼の様子、3番はお里の夕方の様子が描写されており、歌うとその景色が浮かんできます。
③たき火
1941年に発表された日本の童謡です。今は暖房やストーブがありますが、かつてはたき火をして暖をとっていました。
高齢者の方にとってたき火は懐かしく思い出がたっぷり詰まったものです。
④きよしこの夜
12月25日はクリスマスで、この曲はクリスマスの定番曲です。クリスマスの曲は賑やかな曲が多いですが、この曲は賑やかすぎずゆったりとしたテンポで高齢者の方も歌いやすい曲です。
レクリエーションで歌うのも良いですが、食事の時などに流しておいても落ち着く曲です。
⑤ジングルベル
明るくリズミカルで、聴いていると楽しくなってしまうようなクリスマスの定番曲です。
クリスマス会などの行事の際にはバックミュージックとして流していても盛り上がります。
⑥あわてんぼうのサンタクロース
子どもから大人まで人気のあるクリスマスの定番曲です。
近所の保育園の子どもたちなど、ボランティアで子どもが来てくれたときなどに一緒に歌うと、子どもも高齢者の方にも喜んでもらえると思います。
⑦赤鼻のトナカイ
こちらもクリスマスの定番曲です。
テンポが良く歌っていると踊りだしたくなるような楽しい気分になれる曲です。
歌う時に自然と笑顔になれ、高齢者の方にとっても良い刺激となります。
デイサービスで楽しむ季節の歌 ~1月~
①お正月
お正月といえばこの曲です。
この歌はもうすぐ迎えるお正月が待ち遠しい気持ちを歌った歌です。
年末年始にぴったりの曲で、年末〜1月中旬頃までレクリエーションで使える曲です。
②たこの歌
今では少なくなりましたが、昔の正月遊びといえば凧揚げが定番でした。
友達と一緒にどれだけ高く凧を飛ばせるのか競った子どもの頃を思い出して歌ってもらいましょう。
③春の海
この曲は歌う曲ではないですが、お正月らしい一曲です。
1月のデイサービス内でのバックミュージックとして使用すると、お正月らしさが出ておすすめです。
④一月一日
お正月に歌う歌の定番です。新年が明けるおめでたい雰囲気があり、明るい気持ちになれます。曲の長さも2分弱であり、ゆったりとした曲調で、高齢者の方も歌いやすい曲です。
デイサービスで楽しむ季節の歌 ~2月~
①豆まき
2月の行事といえば節分です。この歌は「鬼は外、福は内」と節分の掛け声から始まり、とても節分らしい歌です。
童謡ですので1分弱と短く、とても歌いやすい歌です。
②鬼のパンツ
節分といえば鬼、鬼といえばこの歌です。
この歌には振り付けもありますので、レクリエーションの際にリハビリとして体を動かしながら歌うのも良いです。
③ゆき
冬の童謡と言えばこの曲です。
子どもの頃に雪が降ると、外で走り回って遊んだ人も多いでしょう。
昔に行った雪遊びを懐かしく感じることができます。
④早春賦
この曲は日本の100選にも選ばれた名曲です。
春を待ちわびる気持ちを歌った歌で、まだまだ寒く春を心待ちにしているこの時期にぴったりの曲です。
デイサービスで楽しむ季節の歌 ~3月~
①うれしいひなまつり
ひな祭りの時期と言えばこの曲です。
ひな祭りは女性の行事であり、特に女性の高齢者の方に人気のある曲です。
思い出話に花が咲くでしょう。
3月3日がひな祭りですので、その前からレクリエーションで歌うことを考えると、2月にも使える曲です。
②仰げば尊し
3月といえば卒業の時期です。
この曲は卒業式などでもお馴染みの曲です。デイサービスでは卒業にはあまり縁がないですが、この曲を歌うことで、もう卒業の時期かと感じることができます。
③春よ来い
3月はまだ肌寒く暖かい本格的な春が待ち遠しい季節であります。
この曲はそんな春の訪れを待ち望む歌です。
テンポがゆっくりで歌詞もわかりやすいため、高齢者の方にも歌いやすいです。
④どこかで春が
デイサービスに来られる高齢者の方は、自分で外出できる方もいますが、デイサービス外には外出をする機会がない方も多くいます。
「どこかで春が生まれてる」から始まるこの曲は、春の景色が目に見えず、肌で感じることのできない環境であっても、「今は春なんだな」と感じることができる曲です。
まとめ
この記事では、月別の季節の歌についてご紹介しました。
デイサービスではレクリエーションとして歌が多く用いられます。
昔から歌ってきた馴染み深い曲を歌うことで、楽しみながらリハビリをすることができています。
歌うことは精神面を安定させたり、嚥下や呼吸の機能訓練の効果があります。
また、若い頃の歌や思い出深い歌を聴いたり歌ったりすることで、回想法の効果があり、脳の活性化に繋がり、認知症予防になります。
外になかなか出られない高齢者の方や、寝たきりの方もいると思いますが、歌はどこでも簡単に歌ったり聴いたりすることができます。
歌を歌うことで自然と表情も生き生きとしてきて、楽しんでもらうことができます。
実際に自分の目や肌で季節を感じることができない環境でも、歌を通じてどんな方でも季節を感じることもできます。
季節の歌を歌うこということには様々な効果があり、高齢者の方の生活に生き生きとした刺激を与えてくれます。
ぜひ、レクリエーションの際には季節の歌を取り入れてみてください。