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【高齢者デイケア職員必読】4月からの年間行事プログラムをご紹介!

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利用者に行事を楽しんで欲しいと思いつつも、なかなか思うような行事を行えていないというデイケア職員がいることでしょう。

そこで今回は、4月からの年間行事プログラムをご紹介していきます。

年間行事を計画するときの助けになれば幸いです。

目次

【4月】高齢者デイケアの行事・イベント

4月の行事といえば「お花見」が最適です。

身近に春を感じられるお花見は外せない行事

私たちのような健常者あれば、いつでも「お花見」を行うことができますが、高齢者デイケアを利用している方々はそういったわけにはいきません。

ただ桜を見るだけですが、それだけでも思い出深い行事となることでしょう。

お花見のときには防寒対策は忘れずに

桜が見ごろになる頃は気温が徐々に高くなり、過ごしやすい日も多くなりますが、日によっては冷え込む日もみられます。

年を重ねると体温調整の機能が低下していきますので、上着やひざ掛けなどの防寒対策を十分に行いましょう。

写真を撮って、利用者へプレゼント

桜と一緒に利用者の写真を撮りプレゼントすれば、より思い出深い行事となるでしょう。

利用者へプレゼントした写真は家族も見ることになるでしょうから、他の利用者への配慮などを行った一枚にすることをおすすめします。

【5月】高齢者デイケアの行事・イベント

5月5日は端午の節句ですので、5月の行事として「こいのぼり作成」がおすすめです。

利用者と職員でこいのぼりを作ろう

本来であれば5月5日に「こいのぼり」を飾りますが、そこは高齢者デイケアの行事ということで、5月の前半に「こいのぼり」を作成し、後半は作成した「こいのぼり」を飾るようにすれば、一か月間楽しめる行事となります。

「こいのぼり」の作成は特別な素材等が必要なく、画用紙やフェルトなどで作ることができます。

こいのぼりの作り方は、インターネットで調べれば問題なし

インターネットで「高齢者 こいのぼり作り」等のキーワードで検索を行えば、「こいのぼり」の作り方を調べることができます。

行事に使える予算と相談し、作成する「こいのぼり」を決めるとよいでしょう。

作ったこいのぼりをデイケアルームに飾ろう

せっかく作った「こいのぼり」ですので、利用者の方が過ごすデイケアルームに飾りつけを行いましょう。

飾り付けた「こいのぼり」は、遅くとも5月いっぱいで取り外すことをおすすめします。

【6月】高齢者デイケアの行事・イベント

桜だけではなく、特定の時期になると見頃になる花が多くあります。

6月は紫陽花やスイレン、花しょうぶが見頃となっています。

桜だけではない。季節の花々

6月であれば、先ほど紹介したように紫陽花(アジサイ)やスイレン、花しょうぶが見頃です。

花見で見る機会が多い桜とは違った趣(おもむき)、紫陽花やスイレン、花しょうぶから感じ取れるでしょう。

悪天候には要注意。代替え案を考えておこう

6月は梅雨の時期であり、他の月と比較して天候が優れない日が多くあります。

行事を予定している日に天候が優れない場合に備え、代替え案を用意しておきましょう。

屋内であれば悪天候の日もカバーできる

外での花見学が難しいときには、屋内であれば外出するのに差し支えありません。

植物園などの屋内で花を見学できる施設や、ショッピングモールなどで買い物をするだけでも、利用者は楽しむことができるでしょう。

【7月】高齢者デイケアの行事・イベント

7月は「七夕の飾りつけ」がおすすめです。

飾りつけだけでなく、短冊に願いを書いて一緒に飾りつけをしましょう。

 飾りつけする笹はどのように用意したらいい?

「七夕の飾りつけ」をする笹は本物を用意できればベストですが、笹の調達方法や処分方法など本物の笹を扱うと手間がかかります。

そこで笹の代わりになるものを用意し、飾りつけを行うことをおすすめします。

インターネットで「七夕 笹の代わり」などのキーワードで検索を行うと、よいでしょう。

短冊への願いを書き込もう

自分で短冊に願いを書くことができる方は利用者本人が、難しい方は職員は代行して記載を行いましょう。

短冊に願いを書くとき、利用者の中には願いを書くのを拒否する方もいらっしゃるでしょうから、そういった方には声掛けだけに留めておくことをおすすめします。

写真を撮るのも忘れずに

遅くとも7月が終わるころには「七夕の飾りつけ」は取り外すことになりますので、写真を撮ることも忘れずに行いたいところです。

【8月】高齢者デイケアの行事・イベント

「納涼祭」は暑さを避け、涼しさを感じるために行われるお祭りのことです。

本来は夕方などの暑さが一段落する時間帯に行いますが、高齢者デイケアでは食事や催し物を通じて、涼を体験します。

いつもと違った食事でお祭り感を演出しよう

たこ焼きや焼きそばなど、お祭りならではの食べ物を用意し、お祭り感を演出しましょう。

事前に、昼食を調理提供している栄養科などの他部署に「納涼祭」を開催する旨と、用意してほしい食べ物の内容を伝えると、「納涼祭」の準備をスムーズに行えます。

出し物は涼しさ、お祭りを感じられるものに

「納涼祭」で行われる出し物は、「涼しさ」や「お祭り」を感じされるものが適しています。

画用紙やマグネットなどを用いて作成した金魚すくいや、手軽に行える輪投げなどにしましょう。

法被(はっぴ)や飾りつけで雰囲気を盛り上げよう

職員が法被(はっぴ)を着たり、お祭りを感じさせる飾りつけを行うことで「納涼祭」をより楽しむことができます。

法被(はっぴ)は100円ショップなどで手に入れることができますし、飾りつけに関しては「納涼祭 飾りつけ 手作り」などのキーワードで検索を行えば作り方を調べることができます。

【9月】高齢者デイケアの行事・イベント

9月の第3日曜日は「敬老の日」の日となっています。

地域では住んでいる高齢者を励ましたり、長寿のお祝いをしたりする行事が開催されることがあります。

デイケアでも高齢者である利用者をお祝いしましょう。

敬老会ってどんな催し物をすればいい?

他の行事とは異なり、「敬老会」は利用者の長寿をお祝いし、日々の感謝を伝える催し物です。

「敬老会」では高齢の方が好まれる時代劇や演歌、古くから歌われている名曲の合唱などがよろこばれます。

職員だけで催し物を開催するのが難しい場合は、地域のボランティアの方にお願いするのも選択肢の1つです。

敬老会の主役は利用者の方々

「敬老会」の主役は利用者の方々ですので、利用者が楽しめなければなりません。

職員間のみで楽しめる演目や高齢の方に縁遠い曲の演奏などは控え、先ほど紹介した演歌や時代劇など、定番こそ高齢の方がよろこまばれるものと胸に留めておきましょう。

参加の無理強いは厳禁

「敬老会」では職員やボランティア、利用者など多くの人たちが参加します。

職員の配置状況等で全ての利用者が「敬老会」に参加してほしくなりますが、「敬老会」への参加の強要は厳禁です。

「敬老会」は利用者をお祝いし、感謝の気持ちを伝える催し物であるということを再確認しましょう。

【10月】高齢者デイケアの行事・イベント

10月のレクリエーションは「運動会」がおすすめです。

転倒やケガのないよう安全第一でレクリエーションを行いましょう。

高齢者でも工夫次第で運動会ができる

高齢者の方は私たちのように運動することは難しいですが、工夫次第で高齢者の方でも「運動会」を楽しむことができます。

椅子に座りながら行う玉入れや応援合戦、職員が代行し行う借り物競争など、激しい運動がなくても楽しい「運動会」になるでしょう。

事前準備は入念に

「運動会」に必要となる物品の用意や、「運動会」当日の進行などを前もって確認しておきましょう。

また「運動会」では進行以外にも、利用者の見守りやサポートを行う職員が必要となるため、そちらの準備も進めておくことをおすすめします。

安全第一!転倒やけが、利用者間のトラブルには要注意

レクリエーションは楽しければ楽しいほど、利用者たちはレクリエーションに熱中してしまい、転倒や利用者間のトラブルのリスクが高くなります。

転倒やけが、利用者間のトラブルにも目を見張る必要があります。

【11月】高齢者デイケアの行事・イベント

11月3日は文化の日です。

文化の日になぞらえて、11月のレクリエーションは「作品作り」をしてみてはいかがでしょうか。

作品作りでは手先を動かす必要があり、脳の体操にもなる

作品を作るためには、細かな手先の動きが必要になります。

手先を動かすことは脳を活性化させ、認知症の予防にもつながります。

工夫次第でお金をかけずとも作品作りはできる

すべての材料がそろっている作品キットを用意しなくとも、「作品作り」は可能です。

インターネットで「高齢者 作品作り」と検索を行うと、低予算で行える題材を見つけられるでしょう。

利用者の状態にあった題材を選ぼう

利用者はそれぞれ状態が異なるため、利用者にあった「作品作り」の題材を選ぶことが重要です。

可能であれば少しずつでもいいので、利用者本人が作れる題材を選びたいところです。

【12月】高齢者デイケアの行事・イベント

12月と言えば、「クリスマス」です。

華やかに彩ったデイケアルームで「クリスマス」を祝いましょう。

ツリーや飾りつけでクリスマス雰囲気を盛り上げる

「クリスマス」を行う上で、クリスマスツリーやデイケアルームの飾りつけは切っても切り離せません。

もしクリスマスツリーの用意が難しいときには、デイケアルームを飾りつけする際に、クリスマスツリーをモチーフにしたものを付け加えましょう。

食事でもクリスマス気分を演出しよう

「クリスマス」にちなんだ昼食やおやつを用意できれば、クリスマス気分がより盛り上げるでしょう。

昼食やおやつの内容を変更する際には他部署との連携が必要ですので、前もって話を通しておくとスムーズに昼食やおやつの準備が行えます。

レクリエーションもクリスマスにちなんだものにしよう

魚釣りや玉入れをクリスマス用にアレンジすれば、特別なレクリエーションになるでしょう。

魚釣りでは釣る対象を魚ではなく、プレゼントに変更したり、玉入れではクリスマス風のデコレーションをした玉に変更するだけでも、特別感を演出することができます。

【1月】高齢者デイケアの行事・イベント

1月は「新年会」で新しい年を祝ってみてはいかがでしょうか。

「新年会」を開催するときには、「クリスマス」と差別化を図りましょう。

レクリエーションでクリスマスと差別化を図ろう

お祝いをする行事という意味では「クリスマス」と「新年会」は似通っているため、行事がマンネリ化する恐れがあります。

そこで差別化を図るために、「新年会」ならではのレクリエーションを行いましょう。

新年会のレクリエーションは、かるたや福笑いなどの日本の伝統的な遊びが最適

「新年会」のレクリエーションは、カルタや福笑いなどが適しています。

「クリスマス」で行ったレクリエーションとは異なり、日本の伝統的な遊びをレクリエーションとして行うことがポイントです。

職員による出し物が難しい時には、ボランティアの力を借りよう

職員による時代劇や歌謡ショーなどを行えば「新年会」はより盛り上がることでしょう。

もし職員による出し物が難しいのであれば、地域のボランティアによる出し物を依頼するのも選択肢の1つです。

11、【2月】高齢者デイケアの行事・イベント

2月の行事は「節分」が欠かせません。

後処理や誤嚥のリスクから、鬼に向かって実際の豆を投げるわけにはいきませんので、ひと工夫して「節分」を行いましょう。

11-1 節分の豆まきがレクリエーションに早変わり

実際の豆を鬼に投げる代わりに、豆を用いたレクリエーションを行うことで、「節分」の行事として楽しむことができます。

玉入れや鬼のお面当てゲームがレクリエーションに最適

玉入れの玉を「節分の豆」に見立て、玉入れの籠(かご)に鬼のお面を張り付けるだけで、「節分」のレクリエーションとして楽しむことができます。

玉入れの他にも、鬼のお面に向かってボールを投げる鬼のお面当てゲームが適しています。

食事もひと工夫。太巻きやイワシのかば焼きの提供を

食事も太巻きやイワシのかば焼きなどを提供すれば、利用者に「節分」を身近に感じてもらえます。

栄養科の職員と相談し、太巻きは海苔ではなく薄焼き卵を巻くなどの工夫するとよいでしょう。

【3月】高齢者デイケアの行事・イベント

3月の行事といえば、「ひな祭り」が真っ先に思いつくことでしょう。

ひな人形を作ったり、ハマグリ合わせをしたりして、「ひな祭り」を楽しみましょう。

作って楽しもう、ひな人形

専用キットがなくとも紙コップや千代紙、折り紙などを使い、ひな人形を作ることができます。

用意する材料が入手しやすく、手軽に作れるため、ひな人形作りはおすすめです。

日本古来の遊戯。ハマグリ合わせで脳の体操をしよう

ハマグリ合わせは日本古来の遊戯で、ハマグリ貝は一度開くと、他のハマグリと合わせてもぴったりと合わないことから、一生、一人の人と添い遂げるという意味を込めて行われています。

遊び方は神経衰弱をハマグリの貝殻で行うという認識で問題ありません。

ハマグリが用意できないときには段ボールで代用

ハマグリが用意できない時は、段ボールでハマグリの貝殻を作り代用するとよいです。

どのハマグリが同じ組になるかを表すために、お雛様や雛あられを書いて、利用者に見えないように伏せておきましょう。

まとめ

介護保険|医療費控除計算方法を理解してしっかり控除してもらおう!

高齢者デイケアでの4月からの年間行事プログラムを紹介してきました。

工夫やアイデア次第で、楽しい行事を行えることをおわかりいただけたのではないでしょうか。

4月からの年間行事プログラムをまとめると

  • 主役は利用者であるため、高齢者が好む出し物や作品作りを行う
  • 昼食やおやつの提供を行う栄養科など、他部署との連携が必要になる行事は事前に相談する
  • 転倒やけが、利用者間のトラブルに注意を払い、安全第一で行事を行う

ということがあります。

利用者が満足し、思い出に残る行事が行えるよう心がけましょう。

また利用者の中には行事ごとを好まない方もいるため、行事への参加を無理強いせず、声掛けのみに留めるような配慮が必要となることを胸にとどめておきたいところです。

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