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介護老人保健施設の特徴を徹底調査!長所と短所もご紹介!

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まとめ
生活拠点を施設等へ移し介護サービスが受けられる、「施設系サービス」は入所できる期間や医師・看護師、介護スタッフの配置状況により、いくつかの種類にわけられます。

「施設系サービス」の中で、今回は「介護老人保健施設(通称:老健)」について、特徴や長所・短所を解説していきます。

「施設系サービス」を選ぶ際の参考になさっていただければ幸いです。

介護老人保健施設の特徴

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まずは「介護老人保健施設」の特徴について、解説していきます。

「介護老人保健施設」の大きな特徴として、入所者は在宅への復帰を目標として、日々の生活を送るという点です。

「介護老人保健施設」と同じ「施設系サービス」の1つである、「介護老人福祉施設(通称:特養)」とは異なり、「介護老人保健施設」へ入所した方はいずれ退所しなければなりません。

提供されるサービスに関しても、退所後の生活をスムーズに行えるような支援が多く見られます。

その① 介護老人保健施設で受けられるサービス

「介護老人保健施設」では3種類のサービスを受けることができます。

1つ目は食事や入浴、排せつケアなどの「身体介護」です。

入浴は毎日行うわけでなく、週2回程度となっており、排せつケアは本人の状態にあわせてオムツ交換や排せつ誘導を行います。

2つ目が居室の清掃やシーツ交換などの「生活援助」です。

居室のタイプは2~4人の入居者が同じ部屋で生活を行う、「従来型多床室」が多くの施設で見られます。

3つ目は退所後の生活に向けた支援です。

自宅に戻ったときに安全に過ごせるようにケアマネージャーと連携し、住宅改修のアドバイスや福祉用具の準備を行います。

また退所前には、看護師やリハビリを担当する専門スタッフから訪問指導を受けることもできます。

その② 介護老人保健施設のリハビリテーション

「介護老人保健施設」の性質から、リハビリテーションは在宅復帰を目的として行われます。

リハビリテーションを担当するのは「理学療法士」や「作業療法士」などの専門職です。

「理学療法士」は立ち座りや寝起きなどの「日常動作」に関する専門職で、運動機能の回復を目的としてリハビリを行います。

それに対して「作業療法士」は、料理や洗濯などの日常生活に必要となる「応用動作」のリハビリを担当します。

「介護老人保健施設」のリハビリテーションは週2回以上行うよう定められており、週1回は集団リハビリでもよいとされています。

施設によっては入所してから3か月間に限り、週3回以上のリハビリを行う場合もあります。

「介護老人保健施設」の入所後に集中的なリハビリテーションを希望する際には、施設の担当スタッフへ対応可能かどうかを確認しましょう。

その③ 介護老人保健施設の医師は常勤

「介護老人保健施設」では医師が常勤で配置されており、看護師の配置も「特養」と比較して手厚くなっており、医療的なケアが充実しています。

看護師は夜間配置が義務付けられているわけではありませんが、施設によっては看護師が24時間体制で配置されていることもあります。

インシュリンや胃ろう・経管栄養の管理、たん吸引にも対応可能です。

人工透析を行っている方は施設の入所が難しいですが、「介護老人保健施設」に併設しているクリニックが人工透析を対応可能であれば、人工透析を行っている方でも入所できる場合があります。

いずれにしろ入所後に医療的なケアを希望される方は、施設の担当スタッフに事前確認しておくことをおすすめします。

介護老人保健施設の長所と短所

まとめ

「介護老人保健施設」では在宅復帰を目的としており、医療的な体制が整っている反面、日々の生活を楽しむという点においては、充実したサービスの提供が難しい点があります。

「介護老人保健施設」に入所後、提供されるサービスや入所期間が考えていたものと違ったということがないように、「介護老人保健施設」の長所と短所を確認しておきましょう。

その① 介護老人保健施設の長所

「介護老人保健施設」の長所として挙げられるのが、在宅復帰を目的として施設での生活を送る点です。

例えば病院から退院をせまられているもの、ケガの状態から自宅での生活が不安な方に対して、「介護老人保健施設」に入所することにより、病院から自宅までの橋渡しのような役割を期待できます。

退院後にすぐに自宅に戻るのではなく「介護老人保健施設」に入所することにより、日常生活を送る上で必要なリハビリを受けられ、自宅での生活に自信をつけることができるでしょう。

また医師が常勤として配置されていたり、看護師の人員配置が手厚かったりと、医療的なケアが充実していることも「介護老人保健施設」のメリットの1つです。

終身的な利用が可能である「特養」では生活拠点としての特色が強く、経管栄養やたん吸引などの医療的なケアが必要な方は入所が難しい場合があります。

その点「介護老人保健施設」であれば、経管栄養やたん吸引も対応可能ですので、入所できる可能性があります。

最後に「理学療法士」や「作業療法士」などの専門職による、リハビリテーションを受けられる点です。

「特養」でもリハビリテーションにかわる機能訓練を受けることができますが、「介護老人保健施設」のような専門職のよるリハビリテーションは提供されません。

さらに「介護老人保健施設」」ではリハビリテーションに必要な機器や器具が充実しており、「老人保健施設」での生活を通じてリハビリが行えるような施設づくりがされています。

施設の利用にあたりリハビリに重きを置いている方であれば、「介護老人保健施設」の方が適していると言えます。

その② 介護老人保健施設の短所

続いて「介護老人保健施設」の短所について解説していきます。

まずは長所のところで解説した在宅復帰を目的として生活を送る点が、人によっては短所になってしまう点です。

例えば介護をする家族が高齢であったり、就労等で介護が家族による介護が難しかったりする場合、入所期間が限られていることを短所となってしまいます。

「介護老人保健施設」に入所を検討するのであれば、当該施設を退所したのちにどのように介護をしていくかをセットで考えなければなりません。

また「介護老人保健施設」は医療とリハビリテーションに重点を置いた「施設系サービス」であるため、レクリエーション等の生活を楽しむために行うサービスの提供が十分に行われない傾向にあります。

さいごに多くの「介護老人保健施設」は2~4人までの「従来型多床室」であり、個室や2人部屋を利用する場合、利用料金が割高になってしまいます。

原則的に同室の入居者がいる以上、入所者のプライバシーを十分に確保するのが難しいのでしょう。

まとめ

まとめ

「介護老人保健施設」の特徴やメリット・デメリットについて解説してきました。

「介護老人保健施設」がどのような施設なのか、どのようなメリット・デメリットがあるのかを確認できたのではないでしょうか。

介護老人保健施設の特徴をまとめると

  • 介護老人保健施設は在宅復帰を目的としての施設であり、充実した医療的なケアやリハビリテーションを受けられる
  • 理学療法士や作業療法士などのリハビリテーションに関する専門職からのリハビリを受けることができ、退所後の生活に必要な住宅改修や福祉用具に関するアドバイスを受けられる
  • 一定の入所期間が定められているので、「介護老人保健施設」に申し込みをする際には退所後の介護方針をあらかじめ決めておかなければならない

ということがあります。

終身的に入居できる「特養」とは異なり、「介護老人保健施設」はいずれ退所しなければならないことを胸にとどめて、入居の申し込みをしなければなりません。

「介護老人保健施設」の特徴やメリット・デメリットを確認し、「介護老人保健施設」から退所を求められてからあわてて介護方針を決めることのないようにしたいものです。

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