ショートステイとは、短期的に施設に入所し介護・支援が受けられるサービスのことです。
ショートステイは、一時的に在宅介護が難しいときに便利なサービスですが、利用時にはたくさんの物が必要で、どんなものを準備すれば良いかわかならいと悩む方が多いです。
この記事では、ショートステイに行く際に必要な服装や準備物について詳しく解説します。
ショートステイに必要な準備物
ショートステイでは数日間施設に入所して生活することになるため、生活に使うものを一式準備する必要があります。
入所前には施設側から持ち物リストを貰い、施設によっては必要な準備物が違ってくる場合もありますが、一般的に必要な準備物について、確認してみましょう。
その① 日中の衣類
日中の衣類として以下のものが必要になります。
- 肌着類(必要な場合はオムツ、尿取りパッドなど)
- 普段着(上)
- 普段着(下)
- 靴下
- 上着(上に羽織るもの)
- 靴(履き慣れたもの)
オムツや尿取りパッドは施設側で準備・負担される場合もありますが、施設ごとに異なります。
オムツのメーカーなどにこだわりがある方は持参すると良いです。
衣類は滞在日数に合わせて枚数を調整して準備する必要があります。
長期滞在の場合は、各3枚ずつ程度あると良いと思われます。
施設内は冷暖房が付いているため、夏場でも冷房対策として上に羽織るものを持っていくと良いです。
靴は転倒防止のためにも、履きなれたものを持参しましょう。介護用の靴が軽くて歩いきやすいため、おすすめです。
スリッパは脱げやすく転倒などの危険性があるため、避けた方がようでしょう。
施設内にはたくさんの利用者がいます。
衣類間違いや、紛失などのトラブルを防ぐため、持ち物には必ず名前を記入しましょう。
その② 夜間の衣類
夜間の衣類として以下のものが必要になります。
- パジャマ
- 靴下
- 上着(上に羽織るもの)
- 毛布など(必要な場合)
自分で着替えができず介助が必要な方の場合は、衣類はかぶりのものよりも、前開きのものの方が、着替えの介助が行いやすいです。
寝具は施設で準備されていますが、寒い場合は毛布などを持参しても良いでしょう。
その③ 洗面用具
洗面用具として以下のものが必要になります。
- 歯ブラシ
- 歯磨き粉
- 石鹸
- シャンプー/リンス
- うがい用コップ
- 髭剃り(男性)
- ヘアブラシ
- 化粧品(女性)
- 入れ歯
- 入れ歯ケース
- 入れ歯洗浄剤
- フェイスタオル
シャンプーやリンス、石鹸は施設で準備されていますが、自分のものを使いたい場合は、持参しましょう。
入れ歯を使用している方は、必ず入れ歯ケースと洗浄剤など、普段使用している入れ歯の手入れ用品を準備しましょう。
入浴時のタオルは施設側で準備されることが多いですが、顔や手拭き用のフェイスタオルは準備すると良いです。
その④ 薬(おくすり手帳)
薬は内服薬、点眼薬、軟膏など、普段服用、使用しているものは全て持参しましょう。
1回分ずつ小包装されていない場合は、お薬ケースや小袋などに1回分ずつ分けておくと良いです。
お薬手帳や薬情報(名称、量、飲み方)などが記載されている物も必ず準備しましょう。
その⑤ その他
- 湯呑みコップ
- ティッシュ
- 時計
- 眼鏡
- 車椅子/シルバーカー/歩行器/杖
- 装具
- 食事用エプロン
- 袋
- おやつ
車椅子、シルバーカーや歩行器、杖などの歩行補助具は施設にもありますが、慣れていないものを使用すると転倒の恐れもあります。
普段使っているものがある場合は、それを持参しましょう。
袋は洗濯物を入れたり、物を持ち運んだりする際にあると便利であるため、数枚持参すると良いです。
現金、貴重品は盗難や紛失などがあっても、施設側は責任は取れません。
基本的に持ち込み禁止ですが、お小遣い程度で自己管理ができる範囲なら持ち込み可能です。
食べ物の持ち込みについては施設によって禁止されている場合とおやつ程度は許可されている場合があります。
利用者によっては食べ物に制限がある場合もありますので、利用者同士での食べ物の受け渡しはしないようにしましょう。
季節に応じた服装で準備しよう
衣類は季節にあったものを準備しましょう。
高齢者は感覚が鈍くなり、暑さや寒さを感じにくかったり、体温調節が難しかったりということがあります。
季節にあっていない服装でいると、風邪をひいたり熱中症などの病気の原因となる場合もあります。
基本的には男性も女性も上下分かれた服を準備すると良いです。
ワンピースやオーバーオールなどのつなぎの服はトイレ介助が行いにくいため、避けた方が良いです。
女性の場合、スカートは足にまとわり付いて転倒の可能性もあるため、ズボンが望ましいです。
以下に季節ごとの服装について説明します。
その① 夏の服装
基本的には半袖又は薄い長袖、ズボンの服装で良いです。
施設内は冷房が効いており、肌寒く感じることがあるかもしれないため、上に羽織る薄手のものを準備しておくと良いです。
靴下は薄手のものや、蒸れない通気性の良いものが望ましいです。
過度に肌を露出した服装などは、転倒の際に怪我をする可能性もあり、お勧めできません。
その② 冬の服装
基本的には長袖長ズボンの服を準備しましょう。
施設内は暖房が効いており暖かいため、過度な防寒は必要ありませんが、暖かいカーディガンなど、厚手の上に羽織るものを準備しておくと良いです。
足元も冷えやすいため、スパッツや厚手の靴下なども準備しておくと良いです。
その③ 春・秋の服装
長袖・長ズボンの服装で良いですが、上に羽織るものは調整ができるよう、薄手・厚手の両方準備しましょう。
春や秋は、日中は暖かく、朝晩は冷え込むことが多いです。
上に羽織るもので調整できるようにしておくと良いです。
まとめ
この記事では、ショートステイの準備物、服装について詳しく解説しました。以下にこの記事についてまとめます。
- ショートステイを利用する際には、衣類や靴、歯ブラシやションプー・リンスなどの洗面用具、普段使用している薬のほか、ティッシュなどの日用品も準備します。準備物は施設によって変わるため、ショートステイを利用する予定の施設側の準備物リストを確認しましょう。
- 衣類は季節にあったものを準備しましょう。施設内は冷暖房が効いているため、春・秋、冬だけでなく夏も上に羽織るものを準備しておくと良いです。
在宅で介護を続けていると、冠婚葬祭や旅行で自宅を数日間空けなければならなかったり、出張や介護者の体調不良など、一時的に在宅介護が難しくなる場合があります。
そんな時、強い味方になってくれるのがショートステイです。
また、毎日の介護に疲れた介護者のレスパイト(息抜き)もショートステイの目的のひとつです。
ショートステイが必要になったときにを慌てて準備をしなくても良いよう、あらかじめ準備物を確認しておくと良いでしょう。
男性なら髭剃り。
ラジオ、テレビの持込が可能な場合もある。
自分専用のシャンプーやリンスを持参することもある。
貴重品は持ち込み禁止の場合が多い。