介護保険制度は介護が必要になって、はじめて給付を受けることが可能です。
そして介護保険制度において、介護保険サービスの名前が似通っていることや、専門用語が難しいこと、料金体系がわかりにくいことなどの特徴が挙げれられます。
そういった介護保険制度を取り巻く状況から、介護保険制度について敷居が高いと感じている方もいることでしょう。
今回は一般の方向けに、おすすめの介護保険制度がわかる書籍をご紹介していきます。
介護保険制度について気になる方や、これから介護サービスの利用を検討している方は、ご参考になさってください。
おすすめ1 『これで分かる介護保険制度Q&A』
はじめにご紹介するのが、『これで分かる介護保険制度Q&A』です。
2005年にミネルヴァ書房から出版された書籍になります。
ミネルヴァ書房は人文・社会学に関する専門書を主に出版しているため、一般の方には聞きなれない出版社です。
出版年は10年以上前ですが、介護保険制度についてわかりやすく解説がされています。
本書の内容は介護保険制度の仕組みや、介護認定までの流れといった介護保険制度の基礎的な内容から、施設サービス・在宅サービスについてです。
また介護サービスを利用する上で必要になる、ケアプランに関しても知識を得ることができます。
介護保険制度は2005年より度々改正されているため、最新の改正内容を網羅した書籍と組み合わせることにより、介護保険制度についてより理解が深められることでしょう。
おすすめ2 『改正介護保険サービス・しくみ・利用料がわかる本』
次にご紹介するのが 『改正介護保険サービス・しくみ・利用料がわかる本』です。
2018年に自由国民社から出版されました。
自由国民社は『現代用語の基礎知識』を発行し、新語・流行語大賞の選定で知られる出版社です。
本書は2018年度から施行された、介護保険制度が反映されたものとなっています。
具体的な内容は、新たな介護保健施設として創設される介護医療院や、介護保険外施設の住所地特例の見直し、特に所得が高い層の利用負担を2割から3割へ変更することなどについてです。
上記の介護保険制度の改正内容だけでなく、改正後のサービスの仕組みと利用料金についても、本書ではわかりやすく解説を行っています。
介護保険制度について、基礎的な内容を抑えたい一般の方だけでなく、介護福祉に携わる関係者にもおすすめできる一冊です。
おすすめ3 『完全図解 世界一役に立つ 介護保険の本』
3つ目は、『完全図解 世界一役に立つ 介護保険の本』についてです。
2018年に講談社より出版された、介護保険制度に関する書籍です。
先ほど紹介した『改正介護保険サービス・しくみ・利用料がわかる本』と同じく、2018年度から改正される介護保険制度について解説されています。
2018年度の改正内容だけでなく、本書は介護保険制度について、広く取り扱っていることが特徴的です。
本書で取り扱っているのは、介護サービスを利用するまでに必要な手続きや、介護保険サービスの種類と料金だけではありません。
介護保険以外に利用できる社会資源や、介護保険サービスに携わる職業、介護を取り巻く現状など、発展的な内容も盛り込まれています。
これらの内容を図解で解説しており、初心者であっても理解しやすいことも、本書をおすすめする理由の1つです。
おすすめ4 『世界一わかりやすい介護保険のきほんとしくみ(2018-2020年度版)』
つづいてご紹介するのが、 『世界一わかりやすい介護保険のきほんとしくみ(2018-2020年度版)』です。
2018年にソシムより出版された書籍です。
本書の特徴は4つの編にわけて、介護保険制度について解説を行っている点です。
介護保険制度の導入編からはじまり、基礎編、サービス編を経て、制度改正編という構成になっています。
各編では質問に回答する形で解説が行われ、介護保険制度の基礎知識と介護保険サービス、2018年の介護保険改正について、理解を深めることができます。
おすすめ5 『最新 図解でわかる 介護保険のしくみ』
5つ目が 『最新 図解でわかる 介護保険のしくみ』です。
2018年に日本実業出版社から、出版された書籍となっています。
日本実業出版社は主に経理・経営関連のビジネス書や、実用書を手掛ける出版社です。
「図解でわかる 介護保険のしくみシリーズ」は日本実業出版社のロングセラー商品で、介護保険制度の改正がある度に、改正内容を反映した最新版の出版を行っています。
本書の特徴として要支援1・2と要介護1~5とで別の項目にわけ、サービスのしくみと利用法を解説している点です。
介護保険の制度上、要支援と要介護ではケアプランの作成を行う事業所や、利用できるサービスが異なるケースがあります。
それらのことを別項目で解説していることにより、介護保険をはじめて利用する方でもわかりやすい内容となっています。
また2018年の介護保険改正にて新たに導入された共生型サービスや、新たな介護施設である介護医療院についても解説されています。
おすすめ6 『図解入門 ビギナーズ 最新介護保険の基本と仕組みがよ~く分かる本』
6つ目が、『図解入門 ビギナーズ 最新介護保険の基本と仕組みがよ~く分かる本』です。
2018年7月に秀和システムより、出版された介護保険制度に関する書籍となっています。
本書は介護に悩みを抱える方だけでなく、地域包括ケアシステムに関わる専門職・事業者を対象としています。
介護保険の仕組みや利用方法を解説した入門書で、介護保険サービスの種類や料金、要介護認定の申請・利用までの流れを、図解を交えて解説しています。
また賢い介護保険サービスの利用方法について、わかりやすく説明していることも特徴的です。
おすすめ7 『図解 介護保険のしくみと使い方がわかる本』
さいごにご紹介するのが、『図解 介護保険のしくみと使い方がわかる本』です。
2018年に講談社から出版された書籍となっています。
本書の特徴は見開きテーマで図解化し、介護保険制度について解説を行っているところです。
要介護認定の申請から介護認定結果までの流れ、利用できる介護保険サービスについてが中心的な内容となっています。
介護保険サービスについては、在宅サービスと施設サービスを1つずつ別構成で紹介しているため、介護保険サービスに関して理解を深めたいという方におすすめの1冊です。
2018年に出版された書籍であるため、2018年度の介護保険改正を反映した内容になっています。
図解とともに介護保険制度について解説した書籍であり、介護保険制度を一から勉強したいという方に適しています。
まとめ
一般の方向けにおすすめする、介護保険制度の解説書をご紹介してきました。
おすすめの介護保険制度の解説書について、理解が深められたのではないでしょうか。
一般向け、介護保険制度が分かるおすすめの書籍7選についてまとめると
- 一般の方向けから、介護福祉事業者や介護関係者へ向けた書籍がある
- 書籍によって図解を組み合わせたものや、要支援・要介護度別の介護サービスのしくみ・利用法を解説したものがある
- 出版した年が古い書籍は、最新情報が記載された書籍と組み合わせて参考にするとよい
ということがあります。
介護保険サービスまでの利用やサービスの種類、2018年の介護保険制度の改正内容は同一ですが、書籍によって解説方法が異なります。
可能であれば今回紹介した本を手に取り、自分に適した介護保険制度の参考書籍を選びたいところです。