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介護保険における予防給付の『初回加算』とは?費用はどれぐらい?  

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介護保険の介護報酬は、サービスごとに厚生労働大臣が定める基準により算定されているます。

事業所のサービス提供体制や利用者の状況に応じて介護報酬は加算・減算される仕組みとなっています。

今回この記事では、たくさんある加算の中から予防給付の「初回加算」について、詳しく解説します。

居宅介護(介護予防)支援初回加算


居宅介護(介護予防)支援初回加算とは、介護支援事業所が新規利用者に対して、新たに作成したケアマネジメント課程を実施した場合に評価する加算です。

その① 算定要件

居宅介護(介護予防)支援の初回加算については、以下の場合が算定対象になります。

  • 介護支援専門員(ケアマネージャー)が、新規に介護サービス計画(ケアプラン)を作成する場合。
  • ここで言う新規とは、契約の有無とは関係なく、これから利用する居宅介護支援事業所が利用者に対して、過去2か月以上居宅介護支援を提供していない、かつ居宅介護支援が算定されていない場合のことを指します。
  • 要支援者が要介護となり、ケアプランを作成する場合。
  • 要介護者が要支援となった際、それまでケアプランを作成していた居宅介護支援事業所が地域包括支援センターより居宅を受け、新たにケアプランを作成する場合。
  • 要介護状態が2区分以上変更された際に、ケアプランを作成する場合。
  • ・利用者が、介護支援事業所は変更したが担当のケアマネージャーは変更せず、このケアマネージャーが新規のケアマネジメント課程を行った場合。

その② 単位及び料金

初回加算の単位数は、1ヶ月につき300単位です。

その③ 注意事項

初回加算の算定について、算定可・不可の場合があり、以下に注意事項をまとめます。

  • 利用者の介護支援事業所はそのままで、担当のケアマネージャーが変更になった際に、新しいケアマネージャーが新規のケアマネジメント課程を行った場合は、算定不可。
  • 1要支援→2要介護→3要支援 の区分変更があった場合、1要介護→2要支援→3要介護の区分変更があった場合、2の時に支援事業所の登録がされていない場合は、3での初回加算は算定不可。
  • 1要支援→2非該当→3要支援 の区分変更があった場合、サービス計画を再作成したとは言えないため、3での初回加算は算定不可。
  • 運営基準減算(50/100)で支援費を算定している場合、初回加算は算定不可。
  • 退院・退所加算を算定する場合、併せて初回加算は算定不可。
  • 支援費の請求が 2 月以上あいていれば、初回加算算可。

訪問介護・訪問看護初回加算(介護予防)


訪問介護・訪問看護初回加算(介護予防)とは、指定訪問介護・訪問看護事業所において、新規に訪問介護・看護計画を作成した利用者に対して、初回若しくは初回の指定訪問介護・訪問看護を行った日の属する月に指定訪問介護・訪問看護を行った場合に 1 月につき所定単位数を加算するものです。

その① 算定要件

訪問介護・訪問看護サービスの初回加算については、以下の場合が算定対象になります。

  • はじめて訪問介護・訪問看護事業所を利用する場合(新規)
  • 介護予防サービスを利用していた要支援者が、要介護者の認定を受けて介護保険サービスを利用することになった場合(要介護の方が要支援になった場合も適応)
  • 過去2月間(歴月)に当該訪問介護・訪問看護事業所から訪問介護・訪問看護サービスを利用していなかった場合

訪問介護の場合は、初回または初回の属する月に、 「サービス提供責任者が自らサービス提供」したか、「サービス提供責任者が他のスタッフのサービス提供に同行すること」が初回加算の算定要件です。

その② 単位及び料金

初回加算の単位数は、訪問介護・訪問看護どちらも1ヶ月につき300単位です。

その③ 注意事項

初回加算の算定について、算定可・不可の場合があり、以下に注意事項をまとめます。

  • 過去 2 月間(暦月)において訪問介護・訪問看護の提供を受けていない場合は算定可。算定要件にある過去2月間とは、60日ではなく、歴月で2月のことを言います。
  • 例:8/3 訪問介護→9月、10 月算定なし→11/2 訪問介護  11 月初回加算算定可
  • 例:8/3 訪問介護→9 月算定なし→10/30 訪問介護  10 月初回加算算定不可
  • 要支援者が要介護認定(要介護者が要支援認定)を受けた場合は、算定可。
  • 例:1要支援(8 月)→2要介護(9 月)→3要支援(10 月)の区分変更がある場合、
  • 例:1要介護(8 月)→2要支援(9 月)→3要介護(10 月)の区分変更がある場合
  • 例:1から2月経過していないため、3での初回加算は算定不可。
  • 要介護状態区分が2区分以上変更された場合でも算定不可。支援費とは異なるため、注意が必要。
  • 退院時共同指導加算を算定する場合、併せて初回加算は算定不可。
  • 医療保険で訪問看護の提供を行っている方が、介護保険へ保険が変更になった場合、すでに訪問看護の提供を行っているため、初回加算は算定不可。

まとめ

この記事では予防給付の「初回加算」について、詳しく解説しました。以下にこの記事の内容についてまとめます。

  • 居宅介護(介護予防)支援初回加算とは、介護支援事業所が新規利用者に対して、新たに作成したケアマネジメント課程を実施した場合に評価する加算です。算定要件を満たした場合に算定することができ、単位数は1ヶ月につき300単位です。
  • 訪問介護・訪問看護初回加算(介護予防)とは、指定訪問介護・訪問看護事業所において、新規に訪問介護・看護計画を作成した利用者に対して、初回若しくは初回の指定訪問介護・訪問看護を行った日の属する月に指定訪問介護・訪問看護を行った場合に 1 月につき所定単位数を加算するものです。算定要件を満たした場合に算定することができ、単位数は訪問介護・訪問看護どちらも1ヶ月につき300単位です。

介護報酬には様々な加算や減算があり、中には複雑な算定要件のものもあります。

「初回加算」は初回の利用月に算定することができるという、比較的単純で算定しやすい加算です。

上記で挙げた注意事項等をよく確認し、算定漏れや間違いがないように注意しましょう。

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