介護施設に集まる高齢者の方々にとって、納涼祭は大きな楽しみの一つです。
昔懐かしい夏のお祭りに心を和ませ笑顔を見せてくれるよう、スタッフとしては入念な準備をしたいものですね。
そこで、この記事では、納涼祭を成功させる計画方法と喜ばれるイベント5選をご紹介します。
介護施設納涼祭の計画方法
普段なかなか外出できない利用者の方にとって、施設内のお祭りは心が和む時間です。
子供のころ、若いころの出来事は誰でも懐かしく、夏祭りもその一つ。
昔ながらの出し物を楽しみながら、笑ったり、体を動かしたりすることが、生活のよい刺激になることでしょう。
出来るだけ多くの利用者の方が楽しむことができるよう、万全な準備をしていきましょう。
その① 実施日を設定する
まず、納涼祭の実施日を設定します。
当日は、出店、出し物の準備、利用者のサポート、関係先との連絡など、通常より多くの人手が必要になります。
スタッフの勤務状態を確認し、十分な人手確保ができる日時を検討します。
施設内の様々な用件と重ならないか、場所の確保はできるかなども確認が必要です。
その② 内容を考える
納涼祭の内容を考えます。
昔ながらの出し物や出店は、懐かしい思い出と共に喜んでいただけるでしょう。
参加型の出店などは、高齢の方でも参加しやすいシンプルなものがよいでしょう。
施設のスタッフによる踊りや出し物なども、自分が知っている人がやっているという思いで、盛り上がります。
その③ 役割分担を考える
内容が決まったら、役割分担を考えましょう。
当日会場の設営、利用者の誘導や付き添い、外部の方を迎える予定であればその対応など、納涼祭開催のためには、様々な仕事があります。
当日前の準備段階でも、外部関係先との連絡と交渉役が必用です。
ポスター作成や地域への連絡
納涼祭の企画がまとまればポスターを作成し、施設内、地域へ周知します。
地域の方々も参加していただけるような大掛かりな納涼祭は、利用者の方にとっても地域交流の場となり、より有意義なイベントとなるでしょう。
ボランティアの協力要請
施設のスタッフだけで納涼祭を盛り上げることには限度があります。
そこで、地域交流を目的としたボランティアの協力要請を考えてみましょう。
趣味で音楽や演劇などを行うグループ、地元の幼稚園や小学校の子供たちが来てくれれば、高齢者の方々にとっていつも違う刺激になりますし、大変喜ばれること請け合いです。
介護施設納涼祭(夏祭り)で喜ばれる内容
その① スイカ割り
スイカ割りは、子供から大人まで誰もが楽しめるもようし物の一つです。
スイカを叩く人だけでなく、見ている人も大笑い。
その後はみんなで美味しくスイカをいただく、和やかで楽しいイベントです。
その② そーめん流し
流れてくるソーメンは、いつものソーメンより何倍もおいしく感じますね。
最近では竹を使った流しソーメンはなかなか見られないものですので、スペースと道具をそろえることができれば、懐かしい+おいしいイベントとして盛り上がるでしょう。
最近は、「ソーメン流し」と呼ばれる小さな卓上器具がありますので、テーブルを囲んで少人数で楽しむこともできます。
その③ 射的
施設利用者の方々は、「お祭りといえば射的」という年代です。
若いころは得意だったなどといった自慢話と共に、盛り上がるイベントの一つです。
高齢者向けに的を大きくしておくと、当たりやすく、より楽しめます。
その④ ヨーヨーつり
ヨーヨーは、夏祭りに欠かせないものの一つですね。
ヨーヨーつりは、つれそうでつれないところがまた楽しいものです。
本来のヨーヨーつりは、釣り糸部分が紙ですぐ切れてしまいますが、高齢者向けに切れない紐に変えたり、釣り針部分を大きくするなど工夫するとよいです。
手先を使うので、脳トレにもなりそうです。
その⑤ カキ氷
暑い夏ならでは食べものといえばカキ氷です。
小さめのカップを用意して高齢者の方が食べきれるサイズで提供しましょう。
いちご、レモン、メロン、抹茶など、懐かしく喜んでもらえる味です。
まとめ
介護施設利用者の方々は、施設で行われるイベントを楽しみにしています。
納涼祭は、昔ながらの雰囲気が感じられ、特に喜ばれますので、スタッフの方にとっても準備のしがいがあるイベントの一つではないでしょうか。
高齢者向けの出し物や出店を並べ、満足できる納涼会にしましょう。