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介護施設における『QC活動』の必要性は?業務改善に有効的!

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介護施設における『QC活動』の必要性は?業務改善に有効的!
QC活動は品質向上のための取り組みのことをいい、あらゆる産業界で取り入れられています。

介護や福祉業界においてもその必要性が叫ばれており、多くの介護施設で取り組むようになりました。

なぜ介護施設においてQC活動が必要なのでしょうか。

この記事では、QC活動の意義と必要性、その効果などについて、詳しくお伝えしていきます。

そもそも『QC活動』とはなにか?

そもそも『QC活動』とはなにか?
QCとは、Quality Controlの略で、品質管理のことです。

品質管理とは、「顧客に提供する製品およびサービスの品質を向上するための企業の一連の活動体系」のこと。(ウィキペディア)

そのための手段が、QC活動です。

QC活動はあらゆる産業界で行われていますが、介護業界でも大変有意義な活動とされ、多くの介護施設で取り入れられています。

製品の品質管理、顧客満足度と従業員の満足度の向上、業務行程の管理や改善、業務上の問題解決など、業務上のあらゆる品質向上のための取り組みです。

介護施設におけるQC活動の必要性について

介護施設におけるQC活動の必要性について
介護施設は、多くの要介護者に充実したサービスを提供する場所です。

利用者が満足する質の高いサービスを、納得できるコストで提供する。

利用者と働く人の安全とモラルを守り、品質の高い環境を確保する。

こういった目標意識の下、品質管理の取り組みによって、介護サービスの安定と向上を目指す必要があります。

例えば、交替勤務では一つの事業所内であるのにサービスの質が違う可能性があります。

サービスを受ける入所者の状況によっては、介護する側の都合で業務が進められる可能性もあります。

スタッフによって業務の質のばらつきがあったり、無理、無駄があるかもしれません。

余分なコストがかかっている可能性もあります。

QC活動により、こういった問題点を見つけ改善することで、サービスの質の向上と安定につなげることができます。

介護施設でQC活動をする効果について

介護施設でQC活動をする効果について
介護施設で働く方たちは、常日頃から安全に気遣い、より良いサービスの提供を心掛け、誠心誠意対応しているでしょう。

しかし、その中には、ムリ、ムダ、ムラがあったり、自分では気づかない問題点が潜んでいることがります。

QC活動では、これらの問題点を洗い出し、目標設定、改善のための行動計画、そして実行まで、スタッフが当事者となって取り組んでいきます。

これにより、業務の品質の安定と標準化を図り、利用者の満足度の向上、コストの改善、スタッフの意識改革やモラルの向上などにつなげていくのです。

介護施設でQC活動をする手順

介護施設でQC活動をする手順

QC活動には手順があります。

ステップを踏んでいくことで、次に何をすればよいのか分かりやすく、誰にでも取り組みやすい活動となっています。

その① テーマの選定

まず、何を改善したいか、業務上の問題点を洗い出し、テーマを選定します。

日頃気になっている小さな問題や気づきが材料となります。

その② 現状把握と目標設定

テーマである問題点が、現在どのような状態であるかを把握し、それに対する目標を設定します。

具体的に、データ化、図表化をするとわかりやすく、到達目標も数値化できると評価がしやすいです。

その③ 活動計画の策定

問題解決のための活動を、いつ、どのくらいの期間行うのか、決定していきます。

施設の予定、スタッフの予定なども考慮し、適切な期日を計画します。

その④ 要因解析・検証

原因と現状の統計解析、要因のしぼりこみ。

この問題がなぜ起きているのか、その原因を考え、解析と検証を行います。

原因は一つとは限らず、様々な要因が重なり合って起こる問題も多く、幅広い角度からの考察が効果的です。

その⑤ 対策の立案・実施

現状の改善するため、また目標を達成するための活動方法を考えます。

一つひとつの問題について、具体的にどのような行動をとるのか、方法や手順を細かく決めていきます。

その⑥ 効果の把握

計画に従って行動した結果、どのような効果が見られたか確認します。

設定した目標と比較し、その結果を数値化することで、より納得しやすくなります。

この活動により得られた波及効果も確認します。

その⑦ 標準化と管理の定着

効果を得られたということは、立案した対策が有意義であったと考えられます。

今後、この状態を維持していくために、標準化の実施、職場への周知徹底を行います。

具体的な活動方法を標準化し、細かな手段をマニュアル化します。

介護施設におけるQC活動実践例の紹介

介護施設におけるQC活動実践例の紹介
QC活動取り組みの結果、大きな成果が見られるケースが多々あります。

小さな気づきをテーマとして取り上げ、ステップを踏んだ取り組みを行うことが、QC活動成功の秘訣です。

≪実践例≫

①テーマ「入所者の外傷をなくそう」

介護施設入所者の夏場のかぶれ、打撲、ひっかき傷などが目立つことから、これを防ぐことを目標にQC活動を開始。

外傷20%減少の目標を立て、要因の分析(なぜ外傷ができたか)、対策の立案(外傷の防止策)を行い、実行しました。

3ヵ月間の取り組みの結果、外傷が23%減少。これは目標の20%を上回っています。

これにより、この問題と業務に係る標準化とマニュアル化が完了しました。

②テーマ「ショートステイ(ST)の拡大

ショートステイの稼働日が半数に減少したことを課題として取り上げ、その稼働日の増加を目指して、QC活動を行いました。

人・環境・方法の3点から要因の分析と検証、対策の立案を行い、実行の結果、当年の目標稼働日数を達成、翌年は目標を遥かに上回る数字を獲得。

利用者の3割がリピーターとなる波及効果をも得ることができました。

参考:日本福祉施設士会より
http://www.dswi-sisetusi.gr.jp/kaizen/kaizen.html

まとめ

まとめ
あらゆる産業界で有意義なQC活動。介護施設においても様々な効果があります。

入所者の満足度向上から、スタッフのモラル向上、業務の効率化、コスト削減など、日頃気になっていた小さな問題を改善することで、大きな効果を得ることができますので、ぜひ活用してはいかがでしょうか。

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