介護施設では、創意工夫された様々なレクレーションが行われています。
中でも、特に斬新で話題となっているものが、パチンコです。
高齢者の中には介護施設には行きたくないという方もいるのですが、そんな方でもパチンコがあると楽しみに通ってくれるとか。
なぜ今、介護施設でパチンコが大ブームとなっているのでしょうか。
今回は、介護施設でパチンコが人気の秘密と、その絶大な効果についてお伝えしていきます。
今介護施設でパチンコが流行る理由
介護施設でパチンコが大流行の兆しです。
パチンコは、昭和の懐かしい大衆娯楽。
80年代には空前のブームとなり、現在でもその数は減ったものの、永年のファンから愛されています。
そんなパチンコが今、介護施設で人気とのこと。
さて、その理由とは?
その① ドキドキ感がたまらない
パチンコは、一種のギャンブルです。
「当たった」「勝った」というドキドキ感や高揚感がたまらないのは、老若男女同じです。
自分の意思でパチンコ台に向かい、自分の手と脳を使って勝ち負けをかける、その感覚がやみつきになるのです。
その② 昔を思い出す
昭和時代といえば、今のおじいちゃん、おばあちゃんの時代そのもの。
若いころパチンコに夢中だったという高齢者の方は大変多いです。
パチンコがあれば、自分もできる、昔が懐かしいと喜んで楽しむ人がたくさんいるはずです。
その③ パチンコだって立派なレクリエーション
パチンコはギャンブルの一つではありますが、お金が絡まなければレクリエーションとして活用できます。
介護施設専用のパチンコ台も出回り、レクリエーションの一つとして立派にその役を担っています。
利用者の中には、正直、一般のレクリエーションは幼稚園のようだといって好まない人もいます。
そのような人でも、昔好きでよくやっていたから懐かしい、昔できたことが今もできてうれしい、自分の意思で自分でできるといった気持ちで楽しむことができ、介護施設に対して前向きな気持ちを持って、出向いてくれるようになります。
介護施設でパチンコを行なう方法
介護施設の利用者にパチンコを楽しんでもらいたい。
そのためには、どのような方法があるのか考えてみましょう。
その① パチンコ屋さんに行く
実際にパチンコ屋さんに出かけてみましょう。
特別な日のイベントとして、希望者を募って外出すれば、気分転換にもなります。
男性の利用者の方には普段イベントに参加しないという人もいますが、昔パチンコが好きだったからと参加してくれるかもしれません。
ただしお金がかかりますので、短時間で、予算内に収める工夫が必要です。
最近は、「1円パチンコ」といって、普通のパチンコより安く楽しめる台があります。
高齢になるとパチンコ屋さんに行く機会も少ないので、行くだけでもよい刺激になるかもしれません。
その② ゲームセンターのパチンココーナーに行く
ゲームセンターに行けば、子供でも遊べるパチンコがたくさんあります。
このような場所であれば、お金もあまりかからず、気軽に楽しめるでしょう。
その③ 施設にパチンコ台を設置する
パチンコが介護業界で活用されるようになったため、最近では介護施設専用のパチンコ台が作られています。
設備投資として施設内に設置しておけば、施設の利用者がいつでも楽しむことができ、また、職員にとっても外出の手間を省くことができ、一石二鳥です。
パチンコが利用者にもたらす好影響
高齢になると、人との交流の機会や外出する機会が減少し、毎日の生活にメリハリがなくなりがちです。
脳の活性化のためには、考えたり身体を動かすことだけでなく、見る、聴く、うれしい楽しいと感じることも効果的と言われています。
パチンコというと、にぎやかな音楽であったり、はでばでしい色や光がつきものですが、実はこれが脳によい刺激を与えるということがわかってきました。
それだけでなく、時に大当たりが出た時には歓喜し、達成感を感じることができ、楽しいと感じる、そんな感情的な刺激も大きく、またやりたいと思う高齢者も多いそうです。
やることがない、行くところがないと引きこもりがちな人、または、介護施設なんて行かないと言い張る人でも、楽しみがあれば気持ちが変わり、元気に出かけるようになります。
パチンコによる脳への刺激は、認知症の予防にもなるのではと期待されています。
まとめ
昭和時代の代表的な大衆娯楽、パチンコ。
街ではその数はずいぶん減ってしまいましたが、実は今、介護施設にてブームが再来しています。
パチンコの音楽や派手な演出が脳を刺激すると同時に、大当たりしたときに歓喜するような感情的な刺激も大きく、生活の中に「楽しみ」を持てるようになります。
介護施設でパチンコを取り入れれば、利用者の方により充実した時間を過ごしてもらえることでしょう。