介護を必要とする高齢者は、身体の機能が弱っており、元気なころのように体が思う様に動かないことがありますね。
様々なシチュエーションに合わせて介護用品が出回っていますが、すべてそろえるとなるとお金がかかります。
そこでおすすめが100均グッズです。
今回は、シッカリ使えてお得な100均介護用品をご紹介します。
おすすめ① うがい受け
高齢になると、身体が硬くなったりバランス感覚が鈍ることから、前に体を倒すことが難しくなります。
日常生活の中で言うと、洗面所で顔を洗ったり、うがいをして水を吐き出すときなど、少し大変です。
この「うがい受け」は、うがいをしたとき、その水を吐き出す受け皿です。
これを使うことで、体をムリに前に倒す必要なく、楽に水を吐き出すことができます。
洗面台のないところでもうがいok。
例えば、車いすに座ったままでも、ベッドの上でも大丈夫ですよ。
おすすめ② シリコン製のスプーン
食事介助をする時、スプーンを使うことが多いですね。
普通のアルミ製のスプーンは固く、高齢者の唇や歯茎に当たると痛かったり、傷付けてしまう恐れもあります。
乳幼児用のシリコンスプーンは、介護用としても大変重宝。
100均のシリコンスプーンで、快適に食事介助をしてあげましょう。
おすすめ③ ストロー付きコップ
高齢者は、ものを食べたり飲んだりするとき、誤嚥しやすいものです。
単にお茶を飲むだけでも、うっかりすると、コップから一気に口の中に入ってしまい、むせてしまうことは多々あります。
そのような時、ストロー付きのコップであれば、少しずつ飲むことができて大変便利です。
要介護者には、持ちやすいように取っ手付きがおすすめです。
おすすめ④ スプーン
要介護高齢者の中には、手の関節が固くなり、手を上手に動かせなくなる人もいます。
食事の時、スプーンを持つことはできても、うまく指や手首をまげることができず、口まで運べないということも多いです。
そのような時のために、角度がついたスプーンが販売されています。
介護用のものですと、角度が自由に変えることができますが、100均のものは角度が固定されているようです。
ちょうど本人に合う角度であれば、十分に使え、普通のスプーンにはない便利さがあります。
おすすめ⑤ アームカバー
高齢になると、皮膚も弱くなります。
ベッドや車いす、壁など、どこでも、少しこすっただけ、少し外圧を受けただけで、肌に傷がつくことがあります。
ベッドから車いすへ移乗しようとしたとき、手が手すりに当たっただけで皮膚が破けてしまうなどです。
このようなことを防ぐため、アームカバーが便利です。
介護施設でもよく利用されています。
一般的には、夏の紫外線防止用として販売されており、100均にもたくさんあります。
おすすめ⑥ ペットボトルキャップ
ベッドで横になっているときでも、喉が渇くものですが、そんな時自分で飲み物を飲めたらいいですよね。
このストロー付きのペットボトルキャップがあれば、ベッドの上でペットボトルの水を上手に飲むことができます。
まず、蓋がしっかりしまるので、ボトルをベッドの上にねかせておいても中身がこぼれません。
そして、ふたを開けるとストローが飛び出し、少し頭をあげれば横になったままストローから飲むことができるという大変便利な代物です。
おすすめ⑦ 呼び鈴
介護が必要な人の中には、話ができない人、大きな声が出ない人もいます。
在宅介護の場合、別の部屋から家族を呼ぶことは大変ですので、呼び鈴がありと便利です。
ベッドの柵にひもで結んでおき、介護施設のナースコールのように、寝ていてもすぐ手が届くようにしておきましょう。
また、施設内でも、自室以外にいるときに持ち歩けば、簡単にスタッフを呼ぶことができます。
おすすめ⑧ ドリンクホルダー
車いすを利用する方に便利です。
自転車用のドリンクホルダーを車いすに取り付ければ、ペットボトルの取り出しが簡単。
外出中も水分補給がらくらくです。
おすすめ⑨ 滑り止めマット
滑り止めマットは、いろいろな用途に使うことができる便利グッズです。
例えば、車いすに敷いた座布団の下に敷くと、座るときにずれにくいです。
食事の際、ランチマットのように敷けば、食器が動かず食べやすいです。
おすすめ⑩ レッグウォーマー
アームカバーと同じ様に、皮膚を保護するために便利です。
高齢者は皮膚が弱く、少しぶつけただけで皮膚剥離になりやすいため、できるだけ肌が露出しないようにすると安心です。
長ズボンを履いていても、椅子や車いすなどに座れば足首周辺が露出しますので、レッグウォーマーでカバーしましょう。
冷え性の予防にもなり、冬はとにかく暖かくて心地よいものです。
【これは避けよう】おすすめでない100均用品
その① アルコール消毒
アルコール消毒液は色々種類があり、その濃度に違いがあります。
通常医療用のアルコール消毒液は、濃度70%以上とされています。
しかし、100均のアルコール消毒液は濃度が低いものが多く、30%程度のものもあります。
100均でアルコール消毒液を購入する時には、その濃度を確認しましょう。
その② 介護用エプロン
安かろう悪かろうという言葉がありますが、100均の介護用エプロンはそれなりに使えるものの、防水力が弱いです。
介護専用のエプロンは防水加工が強力で長く使えます。
高齢者はどうしても食べ物や汁物をこぼすことが多いため、100均の介護用エプロンですと、防水が十分ではないかもしれません。
その③ 杖
杖は、歩行者の安全を守るためのものですので、100%信頼できるものでなければなりませんね、100均の杖では安全性が心配です。
例えば、杖の先端には滑り止めのゴムがついていますが、100均のゴムは弱く、杖を突いた時簡単に滑ってしまいます。
杖の長さも本人にぴったり合ったものでなければなりませんが、100均では長さの種類があまりありません。
杖は利用者の命を守る道具の一つです。
杖を購入するときには、必ず介護用品専門のお店で相談の上、購入してください。
まとめ
介護用品は、要介護者の安全、快適な生活のために、よく考えて作られています。
専門用品が最適ではありますが、100均で代用できるものがあればありがたいですね。
安全性に問題がないものを選んで、上手に利用しましょう。