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こんなに種類がある介護用品の食器!選び方もご紹介!

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こんなに種類がある介護用品の食器!選び方もご紹介!
高齢者や障害者など、上手く身体を動かすことの出来ない人のために介護用品の食器があるのはご存知ですか?

食べ物を入れる器や飲み物を呑む容器など様々な種類があります。

この記事では介護用品の食器の種類や選び方について、詳しく解説します。

介護用品の食器の種類について

介護用品の食器の種類について
食べることは人間の3大欲求のひとつです。

私たちは、普段当たり前のように複数の料理の中から自分で選んだものを口に運び、自分のペースで食事をしています。

しかし、高齢者や障害者のように身体機能に障害や制約のある人の場合、箸を上手に使えない、スプーンを上手に持つことができない、片手で皿から一口分を取り分けることが出来ないなど、自分でやりたくてもできないことがたくさんあります。

そんな時に使うのが介護用品の食器です。

介護用食器の種類は、大きく分けて3つあります。

「器」と「道具」、そして「呑むための容器」です。

その① 器で工夫されている

器で工夫されているポイント1つ目は器の「見えやすさ」です。

介護用食器の色ははっきりと見えやすい濃い色のものがおすすめです。

主食、主菜、副菜とそれぞれ色分けされているとさらに使いやすいです。

また、器の内側の色にも工夫が必要で、内側の色が白色だとご飯が見えにくいです。

2つ目のポイントは器の「持ちやすさ」です。

手に合った大きさで軽いものになるよう、少し小さめになっています。

また、持つ面にすべりにくい素材が使われてたり、お椀に取っ手が付いていたりという工夫があります。

3つ目のポイントは器の「動きにくさ」です。

器を持ち上げずにテーブルに置いたまま食べることが多い場合は、食べ物をすくったときに動かないような工夫が必要です。

底や土台を厚くした低重心設計やすべり止め加工などのちょっとした工夫で、器の安定度は変わります。

4つ目のポイントは器の「すくいやすさ」です。

食べ物がなかなかすくえないことはストレスになりますし、食べ物をこぼしたり、器をひっくり返したりという失敗にも繋がってしまいます。

食べ物が見えやすいように広く、斜めになったもの、スプーンをひっかける縁や角、くぼみなどをつけ食べ物を集めやすくしたもの、スプーンが引き上げやすいよう側面がほぼ垂直になったものなど、工夫があります。

その② 道具で工夫されている

道具で工夫されているポイント1つ目は「箸」です。

はさむ力を補助する軽いバネがついた箸があります。他にもはさみやすい太さ、すべり落ちにくい凹凸などの工夫もされています。

2つ目のポイントは「スプーン」です。箸が使いづらくなってくるとスプーンが必要になってきます。

種類は多く、口が広く開けられなくなり、当たったときのことを考えて柔らかく作られています。すくう部分の形状は長め、細め、幅広などさまざまあります。

浅いものは途中で落としやすく、深いものは口に入れてしっかり取りきるのが難しくなります。

状態に合わせて大きさや深さを決めてると良いです。

その③ 呑むための容器で工夫されている

飲み物をこぼすようになった場合、まずストローを使います。

細いものは吸い上げる力が弱くても使えますが、細すぎるととろみがあるものはうまく吸えません。太さや長さなどは状態に合わせて考えます。

呑むための容器で工夫されているポイントは「ストロー付きの容器」です。

ストローを使ってもこぼすようになったら蓋がありストローが付いた容器を使います。

吸い上げ力が極端に弱い場合は飲み物を押し出す工夫がされているものもあります。

自分で水分がとれなくなると脱水にも繋がります。小まめに自分で水分がとれるよう、介護用の容器を使うと良いです。

介護用品の食器の選び方

介護用品の食器の選び方
ここまでは介護用食器の工夫されたポイントについて詳しく説明しました。

次に介護用食器の選び方について説明します。

その① 見た目

介護用食器には、使いやすさだけを重視したもの、使いやすさは多少劣っていても普通の食器と変わらない見た目のものなどがあります。

高齢者にとって食事は何よりの楽しみですし、食べることへの意欲を保ち続けることは大切です。

できるだけ長く自分で食事をしてもらうためにも、見た目にも美しい食器を選ぶことにも気を配りましょう。

その② お手入れのしやすさ

介護用食器は、殺菌のために煮沸消毒することや、介護の忙しさの中で食器洗浄機を使うこともあります。

熱に強く手入れのしやすい食器を選ぶと良いです。

介護用品の食器をご紹介

その① はし

・スプーン箸

すくう、はさむが可能な1本で2役の多機能スプーンです。使い方は簡単で閉じるだけであり、刺す・のせる・すくう・引っ掛ける・柔らかいものを切る・つまむの、6種類の動作が可能です。

握っても使えるため、スプーンとしても、お箸としても使えて便利です。

その② おわん

・取っ手付きお椀

取っ手が付いているため、しっかりと手で持つことができます。

電子レンジ・家庭用食器洗浄機・煮沸消毒のしようが可能です。

その③ 皿

・すくいやすい皿

片方の縁が高くえぐれている形になっているため、スプーンでもすくいデザインです。

救いやすいおいしい食事と自立をサポート。

使う人への思いやりを盛った器で、おいしい食事と自立をサポートします。

持ちやすさを重視したデザインで、滑り落ちても安心の強度のある強化磁器です。

ミニ小鉢、小鉢、深小鉢、中鉢、大皿、マグカップなどの種類が豊富で用途にあった種類を選べます。

その④ スプーン

・グッドグリップスプーン

腕や手の関節の動きに制限がある方向けの ヘッド部分を使いやすい角度に調節でき、握りやすいグリップのスプーンです。

グリップ(柄)は太くて握りやすく、滑りにくい溝付きのクッション材を使用しています。

関節炎、リウマチ、神経障害などで、手や手首の変形や握力の低下があり、普通のスプーンの使用が難しい方が対象です。

まとめ

まとめ
この記事では介護用品の食器について詳しく解説しました。

以下にこの記事の内容についてまとめます。

介護用品の食器は「器」と「道具」、そして「呑むための容器」の3つに分けられます。

「器」は見えやすさ、持ちやすさ、動きにくさ、すくいやすさなどの工夫がされています。

「道具」では箸、スプーンが使いやすく工夫されています。「呑むための容器」では、ストロー付きの容器が使いやすく工夫されています。

介護用品の食器を選ぶ際には、見た目、お手入れのしやすさを重視すると良いです。

具体的には、スプーン箸、取っ手付きお椀、すくいやすい皿、グッドグリップスプーンなどの食器があります。

介護用品の食器は障害を持っている方や高齢の方が使いやすい工夫がされており、様々なものがあります。

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