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介護用品のエアーマットって何?床ずれ予防に超有効!レンタルの対商品!

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介護用品のエアーマットって何?床ずれ予防に超有効!レンタルの対商品!
床ずれは一度できてしまうとなかなか治らないため、できる前に予防することが大切です。

介護用品のエアーマットが床ずれ予防に有効なのはご存知でしょうか?

介護保険を利用してレンタルすることもできます。

この記事では介護用品のエアーマットについて、詳しく解説します。

エアーマットってどんな商品?

エアーマットってどんな商品?
寝たきりなどによって、体重で圧迫されている場所の血流が悪くなったり滞ることで、骨のある皮膚の一部が赤い色味をおびたり、ただれたり、傷ができてしまうことがあります。

これを「褥瘡」と言い、 一般的には「床ずれ」とも言われています。

エアーマットは自分で体位交換ができない人が褥瘡予防のために使用する体圧分散用具です。

空気で構成されおり、セル構造が多層(2層または3層)のものは身体を低圧で支持することができます。

支持体と接触しているときに単位体表面に受ける圧力を、接触面積を広くすることで減少させる、もしくは、圧力が加わる場所を時間で移動させることにより、長時間、同一部位にかかる圧力を減少させるための用具です。

エアーマットは体圧を分散させて床ずれをできにくくするのはもちろん、体位変換の回数が少なくなるなど、介助者の負担軽減にもなる介護用品です。

エアーマットの種類について

エアーマットの種類について
エアーマットには圧切替型マットレス、静止型マットレスの2種類があります。

その① 圧切替型マットレス

圧切替型マットレスは、加圧と減圧が周期的に起こり、圧再分配を行う機能があります。

床ずれ発生の2大要因は「①外力」と、外力のかかっている「②時間」です。

暑切替型マットレスは、この機能により外力のかかっている「時間」を少なくします。

その② 静止型マットレス

静止型マットレスは、圧切換型マットレスと異なり、圧切替の機能がないものです。

床ずれ発生の2大要因の一つである「外力」を小さくします。

局所の「外力」小さくする体圧分散の効果が役割があります。

エアーマットの機能と役割

エアーマットの機能と役割
エアーマットには個別に機能があり、利用する方の状態や環境に合わせて必要な機能を選択する必要があります。

以下にエアーマットの機能とその役割について説明します。

その① エアーマットの機能

エアーマットの機能には以下のようなものがあります。

  • 自動体位変換機能
  • 骨盤を中心に対角線上の小さな体位変換を行う機能により、利用者にとって身体のずれが小さく、違和感のない、安心・安楽な環境を提供します。

  • 自動ヘッドアップ対応機能
  • 内蔵センサーがヘッドアップ角度を検知し、最適な内圧に自動調整します。

  • ムレ対応機能
  • マットレス内にこもった熱や湿気を排気し、寝床内のムレを防ぎます。

  • クイックハードモード
  • マットレス全体を固くし、安定面が必要なシーンに迅速に対応します。

  • 圧切替コントロール(安静管理対応)
  • 安静管理が必要な方や圧切替が気になる方に、膨張収縮動作を抑制します。

  • CPR対応機能(緊急時エア排出機能)
  • カプラーを外して約25秒でエアセル内の空気が抜け、固い床面になります。

その② エアーマットの役割

エアーマットの役割は、床ずれ発生の2大要因である「①外力」と、外力のかかっている「②時間」を少なくし、床ずれを防止することです。

また、エアーマットを使用することで、ケア環境を整え、介護負担を軽減する目的もあります。

エアーマットの選び方

エアーマットは本人の要介護度や状態だけでなく、療養環境やさまざまな床ずれ発生因子をアセスメントし、リスクに応じたマットレスを選択する必要があります。

端座位と取る機会があり、離床を行う方の場合は、床ずれ防止と安定感を重視したタイプがおすすめです。

静止型マットレスからの移行。

今あるベッドマットレスの上に敷きたい場合や、背上げ時にエアーマットがずれて困っている場合は、上敷きタイプを選ぶと良いです。

介護力不足で体位変換が困難な場合や、体位変換時に痛み・不快感・緊張感が生じる場合は、自動体位変換機能が付いているタイプが良いです。

すでに床ずれになっておりその状態に悩んでいる場合は、最高レベルの体圧分散性能が付いたタイプが良いでしょう。

福祉用具貸与でレンタルする場合の金額

福祉用具貸与でレンタルする場合の金額
エアーマットは福祉用具貸与の床ずれ防止用具にあたります。

介護保険が適用され、一部負担(自己負担1〜3割)によりレンタルすることができます。

性能や種類によって料金は異なりますが、自己負担割合が1割の方で700円〜1000円ほどです。

商品をご紹介

商品をご紹介
ここではエアーマットの具体的な商品を紹介します。

その① エアドクター

同じ姿勢で長時間寝ていると一ヶ所に集中して圧力がかかり血行障害が起こり、それが褥瘡の始まりです。

その根本である長時間の「圧迫」を解放するのがエアドクターです。

  • 交互膨縮エアセル
  • 「圧迫」が特定箇所に継続的に加わり続けないように20本のエアセルが5分毎に膨縮して解放します。

  • マイコン適正圧管理
  • ポンプに圧力センターが内蔵され、本人の体重を合わせるたけで圧力を自動管理します。褥瘡予防に最適な環境を作り出します。

  • 制菌・防臭
  • 繊維上の菌の増殖に対して優れた制御効果を持つ制菌加工素材の防水シーツを使用しています。また、ギャッジアップ時の皮膚組織のズレ対策に伸縮性をもたせてあります。

  • 省エネ・静音
  • 必要最低限の動きで褥瘡を予防する、省エネ・静音設計です。電気代も1日約1.2円と経済的です。

  • メンテナンス
  • 専用エアポンプは高品質なマイコン自動コントロールです。3年間の保障付きで、万一故障が発生しても、エアセル等部品のみの交換ができ経済的です。

その② オスカーエアタイプ

体圧分散性能と除圧性能を向上し、さらにエアマットレスの弱点を対策した、さまざまな身体状況の利用者様に対応する高機能エアマットレスです。

  • 国内最高レベルの体圧分散性能
  • 体に接触するマイクロエアセル表面をフラット(平ら)にすることで、体圧分散性能を向上しています。

  • 優れた除圧性能
  • 安定重視と除圧重視の2種類の圧切替を行います。

  • 優れたずれ力対策性能
  • 「背上げモード」「リハビリモード」にすると背抜き・圧抜き動作を行い、ベッド背上げ時などに背中にかかる苦しさを緩和します。

  • 寝心地の向上
  • フラット(平ら)なマイクロエアセルがマットレスに寝た際の心地よさを向上し、フィッティング層が寝返りなどの動きやすさを向上しています。

  • 生活動作のための安定性と安全性
  • 新形状のマイクロエアセルと下部のフィッティングエアセルを配置することで、マットレスの安定性と安全性を高めています。

  • 寝床内のムレ対策
  • 寝床内の湿った空気を換気します。

  • 寝床内の冷え対策
  • 冷えたエアセルと常温(32℃程度)維持します。

  • 利用者にやさしい体位変換
  • 下肢用・上肢用の4つのポジショニングセルでやさしく体を預けます。

その③ molten プライムDX

ツイストライン構造で縦・横方向の同時圧切替を可能にしたエアマットレスです。 

  • タテ・ヨコ方向の圧切替を同時に行うツイストライン形状で優れた除圧性能を実現しました。100:50の圧切替で、寝返りや体位変換をしやすくします。
  • 透湿性&防水性の高い専用カバーで、ベースマットレスとエアマットレス双方の衛生を保ちます。

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まとめ

まとめ
この記事では介護用品のエアーマットに付いて詳しく解説しました。

以下にこの記事の内容についてまとめます。

  • エアーマットとは、自分で体位交換ができない人が褥瘡予防のために使用する体圧分散用具です。空気で構成されており、接触面積を広くすることで受ける圧力を減少させる、もしくは、圧力が加わる場所を移動させ、同一部位にかかる圧力を減少させるものです。
  • エアーマットには圧切替型マットレス、静止型マットレスの2種類があります。エアーマットには自動体位変換機能、ムレ対応機能、圧切替コントロールなど様々な機能があります。本人の状態や療養環境などから、その方に合った種類や機能を選択します。
  • エアーマットの役割は、床ずれ発生の2大要因である「①外力」と、外力のかかっている「②時間」を少なくし、床ずれを防止することです。また、エアーマットを使用することで、ケア環境を整え、介護負担を軽減する目的もあります。
  • 具体的な商品では、エアドクター、オスカーエアタイプ、molten プライムDX5などがあります。福祉用具貸与でレンタルする場合は自己負担割合が1割の方で700円〜1000円ほどです。

床ずれの治療は薬剤や傷の処置のほかに、全身状態や栄養状態の改善など、時間がかかるものです。

床ずれは一度できると治るのに時間がかかりますし、床ずれに気がついたときには深い床ずれになっている場合もあります。

そのため予防が最も重要であり、その予防にはエアーマットを使用がとても効果的です。

しかしエアーマットは購入すると5万〜15万ほどするとても高価なものです。

介護保険の福使用具貸与では安く700円〜1000円ほどでレンタルすることができ、用途に合わせてマットを変更することもできます。

レンタルをうまく活用しましょう。

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