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介護ベッドを傾けた際にずり落ちを予防する方法!ポジショニングを活用!

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介護ベッドを傾けた際にずり落ちを予防する方法!ポジショニングを活用!
この記事では介護ベッドを傾けた際にベッドからのずり落ちを予防するにはどうすればいいのかということについて、また、ポジショニングについても解説しています。

現在日本では在宅での介護を行う場合が多く、多くの要介護者が自宅を中心とした生活を送っています。

在宅での介護を行う際には様々な福祉用具が必要になってきますが、要介護度が進むと必要になってくるのが介護用ベッドです。

現在の介護用ベッドには背上げ機能・高さ調節機能・膝上げ機能といった様々な機能が付いており、要介護者や介護を行う家族のことを考えた設計になっているのですが、その中でもベッドからのずり落ちには十分な注意をしなければなりません。

ベッドからのずり落ちというものは要介護度の更なる悪化を招いてしまう可能性が高く、防がなければならない事柄の1つなのですが、どのような予防法があるのでしょうか?

ここでは介護ベッドを傾けた際にベッドからのずり落ちを予防するにはどうすればいいのかということについて、また、ポジショニングについても解説していきますので、興味のある方は是非この記事をご覧になってください。

介護ベッドからずり落ちる原因

介護ベッドからずり落ちる原因
在宅での介護を行う方が多くなっている昨今では、介護ベッドを利用することも多くなってきています。

この介護ベッドですが、身体のずり落ちが起こることがよくあり、姿勢をキープするためには少しのコツが必要になってきます。

ここではそもそもなぜ介護ベッドから身体がずり落ちるのかということについて解説していきます。

その① 対象者の身体状況

介護ベッドからのずり落ちが発生する原因の1つが、ベッドを利用している要介護者の身体状況であり、以下のようなものが挙げられます。

  • 円背や筋力の低下によって自分自身の力で支えることができない
  • 骨盤が後傾させられている
  • ハムストリングが短縮しているため骨盤が前傾できない
  • 腰が曲がっている状態

この中でも見落とされがちなのがハムストリングの短縮です。

ハムストリングが短縮しているのか確かめる方法としては、膝を伸ばした状態で足の指に手が触れられるかという方法で確かめることができるのですが、この際に手で足の指に触れることができない場合はほぼハムストリングが短縮している状態です。

その② ベッドに対する対象者の位置

また、ベッドに対する対象者の位置もずり落ちる原因になってきます。

現在広く使用されている介護ベッドには背上げ機能・高さ調節機能・膝上げ機能といった様々な機能が搭載されています。

背上げ機能はほとんどの介護ベッドに搭載されていますが、この背上げ機能を使って背もたれの角度を大きくしてしまうと骨盤が後傾したまま身体を曲げられることになりますので、当然のことながらベッドの上を滑りやすくなり、結果としてずり落ちを引き起こす原因となります。

また、当然ですが寝ている状態でもベッドの端の方に身体がある場合には少し動くことによってベッドからずり落ちてしまうことになりますので、ずり落ちは背上げ機能を利用している場合にのみ起きるものではないということを理解しておく必要があります。

その③ クッションなどが十分に活用できていない

介護ベッドからのずり落ちはクッション等を利用することによっても防ぐことが可能になっていますが、それらを十分に活用することができていないこともずり落ちの原因となります。

また、上記でも解説したように寝ている状態でベッドからのずり落ちを防ぐためにはクッションの他に転落防止の柵などの利用も必要になってきますので、必要に応じた福祉用具の利用が重要になってきます。

介護ベッドからずり落ちを防ぐにはポジショニングが有効

介護ベッドからずり落ちを防ぐにはポジショニングが有効
先程の項目では介護ベッドからずり落ちてしまう原因に付いて解説してきましたが、ここでは介護ベッドからずり落ちを防ぐための「ポジショニング」について解説していきます。

その① ポジショニングとは

ポジショニングとは「運動機能に障害を有している方に対してクッション等を駆使することによって、身体の各部分の位置関係を相対的に把握し、目的に合った体位を快適かつ安全に保持する」という意味を持ちます。

ポジショニングには大きく分けて、「安定した体位の保持」「体圧の分散」「緊張感の緩和」「動きだしの起点づくり」といった4つの意味があり、正しいポジショニングを行うことによって褥瘡の予防・誤嚥の予防・拘縮が改善・楽に呼吸ができるといった効果が期待できます。

その② ポジショニングの方法

ポジショニングの方法
基本的にポジショニングには専用のクッションやピロー等を利用することになり、大きく分けて以下のような方法で行われます。

  • 骨盤の動きを止めるために坐骨の前にクッションでアンカー(土手)を設置する
  • 膝は伸ばすのではなく軽く曲げるようにする
  • 背部のマットレスに身体の凹凸に合わせてクッションで段差をつくり、身体に沿っているコントゥアーされた曲面を形成し、体圧を均等に分散する

その③ ポジションのクッションの費用

ポジショニングに使われるクッションについてですが、基本的には素材と用途によって2つに分けることができ、身体にフィットするようにやわらかいウレタンやビーズが使われているものと姿勢を支えるために少し固めの素材を使っているものの2つがあります。

やわらかいものは身体との接触面が大きくなることによって汗をかいたりすることも出てきますので、選択する際には丸洗いできるものや通気性のいいものを選ぶようにするといいでしょう。

一方で固めのものは姿勢を支えるために使用しますので、あまりにもやわらかすぎると身体が沈み込んでしまい要介護者に不安定感を与えてしまうので、選択する際には柔らかさについて十分注意することが必要です。

これらのクッションですが、現在では様々なメーカーから販売されており、価格としてはあるメーカーでは7,400円~17,600円という感じになっています。

基本的にはクッションの大きさが大きくなるにつれて価格も上がっていきます。

まとめ

まとめ
ここまで介護ベッドを傾けた際にベッドからのずり落ちを予防するにはどうすればいいのかということについて、また、ポジショニングについても解説してきましたがいかがでしたでしょうか?

在宅での介護が主流になるにつれて自宅に介護ベッドを設置したという方も多くなってきているでしょうが、介護ベッドからのずり落ちは怪我の危険性をはらんでおり、要介護度の更なる悪化につながる可能性もありますので注意が必要です。

解説してきたように専用のクッション等を利用することによって、ベッドからのずり落ちを防ぐことは可能になっていますので、要介護者の身体状況等を考えた上で必要であれば積極的に利用していくようにしてください。

また、ベッドのサイドフレームに取り付けることによってベッドからの転落を防ぐ柵(サイドレール)は特殊寝台付属品として介護保険を利用したレンタルも可能になっていますので、こちらも必要に応じて検討するようにしてください。

2. その①内参考・一部引用
わくわく直観堂 第11回介護Webゼミ|ポジショニングの意義
https://waku2chokkan.com/websem11-posi

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