ほとんどの介護ベッドには手すりがついているものですが、この手すりがどんな役割を持っているかご存知ですか?
身体機能が弱った高齢者は、ベッドの上であっても様々な介助を必要としており、手すりがその一助となっています。
今回は、介護ベッドにつける手すりの役割とおすすめ商品をご紹介します。
介護ベッドに設置する手すりの必要性
介護ベッドを必要とする要介護者は身体機能が弱っていますので、様々な場面でサポートが必要です。
ベッド上での安全と快適性のために、手すりは大きな役割を果たしています。
その① 転倒・転落の予防
ベッドの上で寝返りをうったり横たわる位置が悪かったりすると、体がずり落ちたり転落の原因になります。
また、ベッドに上がるとき、ベッドから降りるときにも、足腰の機能が弱り不安定であると、転倒しがちです。
介護ベッドの手すりはこれらの事故の予防になります。
その② 布団や毛布の落下防止
寝ている間に掛布団や毛布がずれてしまうことはよくあります。
要介護者の場合、手や腕の力が弱かったり機能が弱っていることからそれを直すことは難しく、布団がそのまま落下してしまうことも少なくありません。
手すりをつけることによって、この落下を防止できます。
その③ 起き上がる際の支え
高齢になると体の筋肉が弱くなってくるので、起き上がる動作も簡単ではなくなります。
介護ベッドの手すりはそれにつかまって体を支えることもでき、起き上がりの動作を楽にします。
その④ ポータブルトイレを使うときの支え
要介護者の中には、ポータブルトイレを使用する人も多いです。
歩行が大変である場合は特に、介護ベッドのすぐ脇に置くと使いやすいものです。
介護ベッドに手すりがついていれば、トイレを使用する時の支えとしての役割も果たします。
その⑤ 車椅子からベッドへ移るときの支え
車いすを使っている要介護者が介護ベッドへ移るとき、ベッドに手すりがついていればそれを支えとすることで安全度が高まります。
また、この手すりを利用することで、介護する人の負担も軽減できます。
介護ベッドに設置する手すりを使う場合の注意点
その① 安定感はあるか
上述したように、介護ベッドの手すりは体の支えとして使うことも多いです。
そのため、ぐらついたり不安定なことなく、しっかりと固定され安定感があることが重要なポイントです。
そして、つかまりやすく滑りにくいものを選びましょう。
その② 安全に設置されているか
手すりは多くのメーカーから様々な仕様のものが出回っており、それぞれ特徴があります。
設置方法など細かな指示を確認し、安全に設置することが大切です。
必ず説明書をよく読み、安全性を確かめましょう。
その③ 対象者に適応した構造
介護ベッドを利用する人は何かしら身体機能の低下があり、それぞれの身体状況により、できること・できないことがあります。
介護ベッドの手すりもいろいろな種類が出回っているので、利用者の状態に適したものを選ぶ必要があります。
おすすめの介護ベッド用の手すり
その① パラマウントベッドサイドグリップ
開閉部のないコンパクトなベッド用手すりです。
従来のサイドレールに比べて少し短く、背上げしたときや端座位をしたとき、グリップがつかまりやすい位置にくるサイズです。
ベッドの上での寝返りや起き上がり時、ベッドからの立ち上がり時など、いろいろなところを掴めるデザインのため、幅広く対応できます。
その② 自動ロック式ベッド用グリップ手すり
開閉式のスイングアームがついた手すりです。
45度ごとに自動的にドアをロックする機能を搭載し安全性を高めています。
また、そのロックは握力が弱い人でも指や手の平で楽に解除できるユニバーサルデザインです。
https://item.rakuten.co.jp/pandora/391122/
その③ しんすけST 立ち上がり手すり
起き上がりや立ち上がりをサポートする手すりです。
ベッドにしっかりとネジで固定し、さらに広いベース板がついているので、安定した設置が可能。
水平フレームと垂直フレームがあり、掴みやすい作りです。
https://item.rakuten.co.jp/tc-mart/b0054/
まとめ
介護用ベッドの手すりは、利用者の身体機能の補助と安全のために大変有効な介護用品です。
ベッドの乗り降りから寝返り、起き上がりまで、幅広いニーズに対応する介護用品の一つです。