介護用ベッドには、サイドレールなどの柵がついていますね。
これは利用者の安全を守るためのものですが、柵の間に手足が挟まってしまうなどの事故があります。
より安全に使用するために、柵カバーを付けてみませんか。簡単な手づくり方法もご紹介します。
介護ベッドカバーの必要性について
介護ベッドにはサイドレールや介助バーなどの柵がついています。
これらは、寝返りの際などの転落を防止するためにあります。
しかしこの柵が原因の事故があることも頭に入れておかなければなりません。
例えば、柵のパイプの間から腕や足がはみだしてしまったり、柵にはさまれてしまうという事故があります。
このような事故は骨折や窒息などにつながる可能性も秘めており、とても危険です。
また、一般的な介護ベッドの幅は85~90㎝でそれほど広さはありません。
そのため、寝返りをうったときサイドレールに頭をぶつけてしまう、腕を動かした拍子に柵にぶつかってしまうなどということがあります。
高齢者の方は、皮膚がとても弱くなっているため、少しぶつけただけで黒ずんでしまうことが多く、安全を守るための柵によって逆に体にあざを作ってしまうことも少なくなくありません。
介護する立場の人でも、おむつ交換などの介助のときに、誤って頭を柵にぶつけてしまうということもあるようです。
このようなことから、サイドレールなどの柵に柔らかいカバーを付けることをおすすめします。
自分でも簡単に作ることができますので、費用もそれほどかからず、介護される人、介護する人双方の安全を守ることができます。
介護ベッドカバーの作り方
その① 適切な布を選ぶ
サイドレールなどの柵にカバーを付ける目的は、ぶつかった時の衝撃を抑えることにありますので、厚みとクッション性のある布がよいでしょう。
綿の入ったキルティング地がおすすめです。
よりクッション性を高めたいという時には、柵自体に緩衝材を巻き付けるなどの工夫をするとよいでしょう。
その② サイズに合わせて裁断
サイドレールのサイズを図って裁断します。
縦×横のサイズに加え、サイドレールには厚みがありますのでその分ゆとりを持たせたサイズにします。
緩衝材を巻き付けた場合より厚みがでます。
その③ 縫い合わせ
サイドレールの上からかぶせるような袋状に縫い合わせます。
下の一辺がオープンの状態です。
その④ 設置
サイドレールにすっぽりとかぶせます。
緩衝材を入れる場合は先にまきつけ、その上からカバーをかけます。
カバーをつけたことにより、周りが見えにくくなり閉塞感が高まる可能性がありますので、明るめの色がおすすめです。
また、柵につかまるときには、これまでのように「パイプを握りしめる」状態にはならないため、その人の身体状況によって工夫が必要です。
専門カバーを購入する方法もある
自分で作ることが難しい場合には、専用カバーを購入することもできます。
日本製 介護ベッドカバーの商品
緩衝材が入ったサイドレール専用カバーです。
柵に体をぶつけた時の衝撃を吸収します。
また、柵に手足が挟まることを防ぎ、骨折事故や窒息事故を防止します。
表面は演歌ビニール製で汚れを簡単にふき取ることができ、下部には3ヵ所ボタンがついておりしっかりと装着出来ます。
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まとめ
介護ベッドについているサイドレールなどの柵は利用者の安全を守るためのものです。
しかし、これに腕や脚が挟まったり、頭や手をぶつけるなどの事故もあることから、カバーを付けることをおすすめします。
手づくりでも簡単に作ることができますよ。