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介護疲れでパニック障害になることも…ならないための3つの極意!

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介護疲れでパニック障害になることも…ならないための3つの極意!
介護は大変な仕事であり、様々なストレスを抱えて悩む介護者が多いです。

ストレスをため込んでしまい、様々な精神疾患を引き起こしてしまうことが少なくないのですが、そのうちの一つがパニック障害です。

この記事では、パニック障害とは何か、そしてパニック障害にならないためにできることをお伝えします。

そもそもパニック障害とは

そもそもパニック障害とは
パニック障害では、パニック発作が発生します。

発作は、激しい動機や過呼吸、めまい、手足の震え、体が動かなくなるなどの症状です。

これらはすべて身体的な原因があるわけではなく、胸が苦しいといっても実際に胸部に異常があるわけではありません。

つまり、身体的に命に危険性のない発作です。

しかし社会生活を送る上では大きな支障をきたします。

本人が感じる強い恐怖感や不安は、他人には理解されづらいためです。

パニック障害の原因について 

パニック障害の原因について
パニック障害には、確かな原因というものは確定されていません。

科学的に証明されていないのです。

本人にとっても何が原因で発作が起きるのかが不明です。

突然どんな場所でもパニック発作がおこることから、何等かの不安や恐怖の対象が存在しなくても、パニック発作が起きると考えられています。

しかし一度発作が起きた場所に対しては、そこに行くとまた発作が起きるのではないかという不安の対象とされ、その範囲がどんどん拡大されていくというところがパニック障害の特徴です。

パニック障害の症状について

パニック障害の症状について

その① パニック発作

パニック発作は鋭く強い不安を感じる発作です。

強い不安により交感神経系が誤った興奮状態になり、動機、息苦しさや呼吸困難、胸の痛み、吐き気、汗、めまい、寒気、暑さなど様々な症状を伴います。

パニック発作は特に誘因がないのに起こり、何度も繰り返す特徴があります。

その② 予期不安

パニック発作が何度も繰り返すと、また起きるのではないかという不安に襲われます。

これが予期不安です。

パニック発作に対する恐怖心を感じ、それに対し破局的に考えて死を恐れるようになったりします。

また、パニック発作が起こることを恐れて故意に活動を控えるようになり、生活に大きな支障をきたします。

その③ 広場恐怖

広場恐怖とは、慣れ親しんだ場所や人から離れることにより、孤立してしまうということに対して、強い不安や恐怖を感じることです。

発作が起きた時にすぐに助けを求められない、直ぐに安全な場所へ移動できないという恐怖感を感じ、そういった場所を回避してしまいす。

例えば、会議室、映画館、エレベーター、観覧車、満員電車、デパートの地下売り場、歯科などです。

親しい人が同伴すれば行くことができる場合もありますが、症状が重くなるほどその恐怖心が強くなり、親しい人が同伴でも無理、自宅やごく近所以外は行くことができないという状態に陥ります。

その④ うつ症状

パニック障害では、うつ症状を併発することがあります。

うつ病というと、常に気分が憂鬱で意欲が低下する状態が一般的ですが、パニック障害では「非定形型うつ病」が強く関連しているといわれます。

否定形型うつ病では、常に気持ちが落ち込んでいるのではなく、気分の浮き沈みが大変激しいというものです。

明るい時もあれば突然ふさぎ込んだり、攻撃的な言葉を発したりします。

パニック障害と介護の関係

パニック障害と介護の関係

その① 介護疲れがパニック障害を引起す

介護は大変な仕事です。

肉体的に重労働であり、かつ、精神的なストレスもかなり大きいもの。

いくら献身的に介護しても症状が改善しない、先が見えないという不安もあります。

経済的な負担も大きいです。

このようなことから精神的が追い詰められ、うつ病やパニック障害を引き起こします。

その② 介護がパニック障害を長引かせる

介護は先の見えない長期戦です。

自分が介護することで目に見えて症状が改善するということは少なく、いつまで続くのか、自分はシッカリ介護ができているのかなどの不安も多いです。

また、介護について相談する人や作業を分担する人がいなければ、一人で思い詰めてしまいます。

このような状態で精神が安定することなく、パニック障害が長引いてしまいます。

パニック障害にならないための極意

パニック障害にならないための極意

その① 極意1:ストレスを感じる前の対応を

パニック障害の原因ははっきりしていないものの、ストレスや過労、飲酒や喫煙、カフェインなどは何等かの関連性があるとされています。

長引く介護と仕事の両立などにより体力的な疲労や精神的ストレスを溜め込まない工夫が必要です。

訪問介護やショートステイを上手に取り入れて、ストレスを感じる前に上手に対応したいものです。

その② 極意2:早目の受診を

精神疾患は何より早めの対策が大切です。

精神的に疲れた、ストレスがたまるなどと感じたら、早めの受診がすすめられています。

パニック障害も専門医による治療が必要で、発見が遅ければ遅いほど病状が悪化し、治療も難しくなるといわれています。

その③ 極意3:自分のストレス状態の理解を

パニック障害ははっきりとした原因は解明されてはいないものの、ストレスが大きく関わると言われています。

ストレスはパニック障害だけでなく様々な精神疾患の原因ともなるため、自分のストレス状態を理解することは大切なことです。

知らず知らずのうちにストレスを大きく溜め込んでしまい、気付いた時にはパニック障害を発症していたということを避けるために、自分のストレス状態を常に客観的にみる習慣があるとよいです。

ストレスを感じ始めた、ストレスがかなり溜まってきたなど、その状態を理解し、その都度ストレス解消の行動ができるとよいでしょう。

まとめ

まとめ
介護は肉体的にも精神的にも負担が大きい仕事です。

一人で頑張ってストレスをため込んでしまうと、様々なところで弊害がでてきます。

パニック障害もその一つ。

パニック障害は一度発症すると完治までに時間がかかりますので、介護を行う中でできるだけストレスや負担を抱え込まないよう留意し、おかしいなと思ったら早めに受診しましょう。

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