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デイサービスやグループホームで使える介護技術をご紹介!

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デイサービスやグループホームで使える介護技術をご紹介!
デイサービスやグループホームをはじめとした介護施設において、日々の業務で必要になる介護技術は数多く存在します。

今回は基本編と応用編にわけて、デイサービスやグループホームで使える介護技術を、ご紹介していきます。

介護技術について興味がある方は参考になさってください。

基本編

基本編
はじめに基本編として、歩行介助と車椅子を用いた移動介助にスポットをあてて、介護技術をご紹介していきます。

基本的な介護技術とはいえ、転倒のリスクが存在しますので、安全に配慮し介助を行わなければならないことを、胸に留めておかなければなりません。

その① 歩行介助

歩行介助では介助者の位置によって、複数の介助方法が存在します。

1つ目が手引き歩行です。

利用者の両手を取り、行う介助方法となります。

利用者の両手をつないだ状態で歩行するため、前方への転倒リスクが低いことが、特徴として挙げられます。

一方で介助者は後ろ向きで歩くことになるため、進行方向に障害物がないか、前もって確認しておかなければなりません。

2つ目が隣に寄り添い、歩行介助する方法です。

利用者が右利きの場合は、原則的に介助者は利用者の左側に立ち、歩行介助を行います。

介助者は左手で、利用者の左手を持ち、右手は利用者の脇を軽く支えます。

利用者の利き手とは逆側に立つと覚えておけばよいでしょう。

なお片麻痺がある方を介助する際には、麻痺がある側に立ち、利用者の腰に腕を回し、歩行介助します。

手引き介助や隣に寄り添い行う歩行介助のいずれの場合も、できるだけ障害物を取り除く環境整備を行うことが重要です。

屋外では障害物の排除が困難であり、また天候や時間によって路面状況が変化することから、屋内以上に注意を払い、歩行介助を行う必要があります。

利用者のペースにあわせ、急がせることなく歩行介助を行うのがポイントです。

その② 車椅子移動介助

車椅子を用いた移動介助を行う前に、車椅子の安全確認をしましょう。

車椅子の点検ポイントは以下の通りです。
【車椅子の点検ポイント】

 
点検項目

  1. ブレーキやストッパーが正常に動作するか
  2. タイヤに十分な空気が入っているか
  3. 車輪の動きに異常がなく、真っすぐ進むか
  4. 足をのせる部分(フットレスト)が上げ下げできるか
  5. シートにたわみがないか
  6. ネジの緩みや車椅子全体にがたつき、異音の発生がないか

車椅子の点検は使用前だけでなく、定期的に行うことをおすすめします。

車椅子の安全確認ができたら、車椅子介助に移ります。

車椅子を押す前には、利用者の足がフットレストに乗っているかを確認しましょう。

動かす前には必ず声掛けを行い、前後左右の安全確認を忘れずに行いたいところです。

車椅子を停止するときや、車椅子から離れるときには、ブレーキをかけることを忘れてはなりません。

つづいて車椅子で段差を上り下りするときの、介助方法をご紹介していきます。

段差を上がるときにはグリップを押し下げ、ハンドルの下に位置するティッピングレバーを踏み込みます。

そうするとテコの原理で、車いすの前輪が持ち上がりますので、そのままの状態で車椅子を前進させます。

車椅子の前輪が段差の上に触れたら、後輪を持ち上げ前進し、段差を上ります。

段差を下るときには、車椅子を段差から後ろ向きにし、後輪から下ろします。

後輪が下りたらティッピングレバーを踏み、前輪を持ち上げ後方へ下がります。

利用者の足が段差にぶつからないかを確認した後に、ゆっくりと前輪を地面へ下ろします。

段差の上り下りをする際には、無理して一人で行おうとはせず、状況に応じて周りの人の助けを借りたいところです。

応用編

応用編
次は応用編として、食事介助、入浴介助、そしてトイレ介助について解説していきます。

その① 食事介助

特に高齢者は食べ物を噛み・飲む能力が年齢とともに低下しているため、誤嚥のリスクが高く、細心の注意を払う必要があります。

テーブルで食事介助を行うときの椅子の高さは、利用者が深く腰掛けて両足が床につき、両ひざが90度に曲がる状態が最適です。

テーブルの高さは利用者が軽い前傾姿勢で、両ひじが90度くらいに曲がる程度がおすすめです。

車椅子を利用している方は、原則的にフットレストから足を下して、食事を取るようにしましょう。

食事前には水分を補給し、水分の多いものから召し上げってもらいます。

一品のみだけでなく、主食、副食、そして水分を交互に与えます。

食事介助で重要なことは本人のペースで食事をしてもらうことです。

完全に飲み込んだのを確認してから、次の食事を食べてもらいます。

食事後は利用者の食事摂取量を確認することを、忘れずに行いたいところです。

リクライニング車椅子での食事介助は、原則的にテーブルで行う食事介助と同様です。

椅子に座るときと同じように、90度にリクライニングの角度を上げるのが望ましいです。

ただし利用者の状態にあわせ、リクライニングを90度まで上げるのが難しい場合は、45度~80度程度にリクライニングの角度を調整し、食事介助を行いましょう。

両足はフットレストに乗せた状態で問題ありません。

体が安定しないのであれば、クッションなどを背中や頭の後ろに挟むとよいです。

ベッドでの食事介助はリクライニング車椅子のときと同様に、利用者の状態にあわせ、45度~80度程度にベッドをギャッチアップします。

腰とベッドの間に隙間ができないよう座らせ、ひざの下にクッションを入れ、ひざが曲がるようにすると、楽な姿勢で食事を取ることができます。

その② 入浴介助

入浴介助を行う前には、皮膚状態やあざ・傷の有無を確認します。

新たな皮膚トラブルやあざ・傷が確認できたときには、看護師をはじめとした担当スタッフへ伝えるようにしましょう。

冬場はヒートショックのリスクが高いことから、前もって浴室を適温にしておきましょう。

利用者のADL向上のためにも、本人ができるところは可能な限り自分で洗ってもらうことをおすすめします。

長時間の入浴はのぼせてしまう危険性があるため、お湯につかる時間は5分程度に留めておきます。

入浴後は水分補給をし、血圧や体温に異常がないかの確認を行います。

利用者の体調が悪いときには、入浴を控えることも重要です。

一人での介助が難しい場合は他の人の手を借り、安全を最優先とし、無理な入浴介助は避けるよう心がけましょう。

その③ トイレ介助

トイレ介助では、自分でできることは自分で行ったもらい、利用者の尊厳を傷つけないことが重要です。

利用者をトイレまで誘導したら、ズボンやパンツ、おむつなどの衣類の脱衣を行います。

その後、便座へ移乗介助し、排せつ中はトイレの外で待機します。

声掛けを行い、排せつの終了が確認できたら清拭をし、着衣します。

排せつを失敗したときに叱ったり、強い言葉で攻め立てたりすると、介助者への不信感が高まり、スムーズなトイレ介助がますます困難になってしまいます。

排せつで失敗しないためにも家族への聞き取りを行い、排泄パターンを把握し、適切なタイミングでトイレ誘導するよう心掛けたいところです。

デイサービスの介護で気をつけること

デイサービスの介護で気をつけること
さいごにデイサービスの介護で気を付けたいことをご紹介しておきます。

その① その都度声掛を行い介助の了解を得る

1つ目がその都度声掛けを行い、介助の了解を得ることです。

横を向きましょうや、下着を変えますねなど、声掛けを介助とともに行えば、介助者一人で行うよりもスムーズな介護が行えます。

利用者の協力があるかないかで、介助者が必要とする力が大いに変化するためです。

利用者からの反応がなくとも、日頃から声掛けを行う習慣をつけることをおすすめします。

その② なによりも安全への配慮を最優先

2つ目がなによりも安全への配慮を最優先にすることです。

時間や効率を優先するあまり、安全に配慮がされない介護はケガのリスクを高め、家族への対応や業務改善の必要性が生じてしまいます。

結果的に業務量が増加し、より時間や効率を優先し、さらなる無理な介助を行う悪循環におちいってしまうのです。

一人で難しいときは他の職員の力を借り、最優先に安全に配慮した介護を行うことを胸に留めておきましょう。

その③ 羞恥心に十分気を配る

3つ目が羞恥心に十分気を配ることです。

年を重ねても、見ず知らずの人に行ってもらう介護は羞恥心を覚えます。

特に入浴介助やトイレ介助のときは、ついたてやカーテンを適宜利用し、羞恥心に気を配った環境づくりを心がけましょう。

まとめ

まとめ
デイサービスやグループホームで使える介護技術を、基本編と応用編にわけて解説してきました。

介護技術に関して理解が深められたのではないでしょうか。

デイサービスやグループホームで使える、介護技術をご紹介についてまとめると

  • 歩行介助や車椅子を用いた介助する前は、進行方向に障害物がないかを確認する。特に屋外での歩行・車椅子介助は安全確認を十分に行う
  • 食事介助や入浴介助、トイレ介助は本人ができることは自分で行ってもらい、本人が難しいところのみの介助に留める
  • デイサービスでは時間や効率を優先することなく、安全に配慮した介助を心がけたい

ということがあります。

デイサービスやグループホームでは安全に配慮し、利用者に寄り添った介助が必要になります。

定期的に日頃行っている介助を見つめなおし、職員本位の介助をしてないか、気を引き締め日々の業務にあたりましょう。

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