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【初心者必読】介護技術入門!トランスファーって何?役割や種類は?

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【初心者必読】介護技術入門!トランスファーって何?役割や種類は?
介護の現場では「トランスファー」という言葉がよく聞かれます。

これは、ベッドから車いす、車いすから便座などへ乗り移ることを意味しています。

トランスファーは、自分で思う様に動くことができない要介護者にとって、生き生きとした生活を送るためにとても大切な動作の一つです。

今回は、介護現場におけるトランスファーの意味、役割や種類について詳しくお伝えしていきます。

そもそもトランスファーとは何か

そもそもトランスファーとは何か
トランスファーのもともとの意味は、移行、移動、移転です。

乗り物の乗り継ぎや乗り換えの意味に使われるほか、編入学、車の部品にも使われています。

介護業界では、乗り移る動作のことを意味し、トランスファーを「トランス」と略して使われることも多いです。

ベッドから車いすへの移乗、車いすから便座への移乗などが代表的です。

高齢になり足腰が弱くなったり、自分で身体を動かすことが難しい場合には、このトランスを安全に行うために介助が必要となります。

これは「トランスファー介助(トランス介助)」と呼ばれます。

トランスファー介助の役割

トランスファー介助の役割
要介護度が高くなり自分で身体を動かすことが難しくなると、ベッドの上で過ごす時間が増えてしまうのですが、いかにベッドから離れる時間を作るかが、寝たきり状態を防ぐための大切なポイントです。

テーブルについて食事をすること、入浴すること、トイレで排泄すること、座って人と話をすることで生活の質が高まり、その人の心身の健康状態の維持にもつながるのです。

トランス介助、つまり移動や移乗の介助は、要介護者が意欲的に生活し、身体的、心理的自立を支えるためにあります。

行き過ぎた介助は自主性を奪ったリ残存能力を阻害することにもつながるため、その人にとって必要な助けを見極め、残存能力を活用しながら生き生きとした生活の営みを支えましょう。

 

トランスファー介助の種類

トランスファー介助の種類
トランスファー介助は、介助される人の残存機能によって、一部介助と全介助に分けられます。

残存機能に合わせた介助を行いましょう。

その① 一部介助のトランスファー

片麻痺の方の場合には、健側の手や足の力を利用して介助を行うとよいでしょう。

これにより、介護される方の筋力低下を防ぎ、残存機能の維持につながるほか、介助者の負担も軽減されます。

その② 全介助のトランスファー

全介助とは、両脚が立たず自分の意思では立つことができない人の介助のことを指します。

全介助の場合でも、腕の残存機能が残っている方には介助者の肩に腕を回してもらうことで、残存機能の維持につながる上、介助者にとってもよりスムーズで楽なトランスファーができます。

腕が上がらない場合には腰に腕を回してもらうことも有効です。

トランスファーが必要な場面とは

トランスファーが必要な場面とは

  • ベッドから車いすへの移動する時、またはその逆
  • ベッドからポータブルトイレへの移動する時、またはその逆
  • 車いすからトイレへ移動する時、またはその逆
  • 食事用のテーブル(いす)から車いすへ移動する時
  • 入浴する時

北欧式トランスファーについて

北欧式トランスファーについて
北欧式トランスファーは、北欧・デンマークのトランスファーテクニックです。

「絶対に持ち上げない」ことが原則で、利用者にも介護者にも優しい介助方法として注目されています。

その① 北欧式トランスファーの原則とは?

北欧式トランスファーは、腰に負担がかからない移乗介助方法です。

介助者の腰への負担をゼロとし、かつ利用者にも優しい介助方法として、7つの原則が挙げられています。

<北欧式トランスファーの原則>

 ①残存機能の活用
 ②人力で絶対に持ち上げない
 ③自然な動きを取り入れる
 ④摩擦を利用するor取り除く
 ⑤てこの原理を利用する
 ⑥傾斜を利用する
 ⑦便利な道具の活用

その② 北欧式トランスファーで注意すること

北欧式トランスファーは、介助する人にも、介助される人にも、負担の少ない優しい手法です。

自然な動きを取り入れ、ゆっくりとすこしずつ動かすため、今日本で取り入れている介助に比べると、時間がかかるといわれています。

しかし長い目で見ると、腰痛など介助する人の健康を害することなく介護が続けられるというメリットがありますので、焦らずゆったりとした気持ちで取り組んでいきたいところです。

その③ 北欧式トランスファーを取り入れるには

北欧式トランスファーは、介助者の肉体的負担を取り除き、介助される人にも優しい介助テクニックです。

北欧式トランスファーを実行させるコツは、道具を取り入れること。

道具を上手に活用して、人力は極力抑えることです。

① 声⇒はっきり、わかりやすく、丁寧な声掛け
② 手⇒握り方の工夫で、介護される人の力を活用できる
③ スライディングシート⇒摩擦を減らすために、ツルツルなシートを利用
④ 滑り止めシート⇒足の下などに敷いて、踏ん張りを効かせる
⑤ シーツやタオル⇒手の延長として活用

まとめ

まとめ
介護の現場におけるトランスファーとは、ベッドから車いすなどへの移乗のことです。

自分で身体を動かすことが難しい人にとってベッドから離れて活動することは、生活への意欲を高め、自立を促すために重要。

その意味でも、トランスファー介助はとても重要な役割を担っているといえるでしょう。

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