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スキルアップには必須!介護目標の書き方と例文を教えます!

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スキルアップには必須!介護目標の書き方と例文を教えます!

介護に限らず、適切な目標設定はスキルアップに必要不可欠です。

今回はスタッフのスキルアップの助けとなる、介護目標の書き方や具体的な例文について解説していきます。

介護職に就いている方で、個人目標の書き方に頭を悩ませている方は、ご参考になさってください。

なぜスキルアップに介護目標が必要なのか

なぜスキルアップに介護目標が必要なのか

はじめになぜ、個人のスキルアップに介護目標が必要なのかを確認していきましょう。

介護目標が必要な理由は目標を設定することにより、仕事に対するモチベーションの向上や、スキルアップが期待できるためです。

介護目標がなく、日々の業務を行っていると毎日の仕事がルーティン化し、スキルアップの機会が失われてしまいます。

また上司や同僚、職場のルールに従い、淡々と目の前の業務をこなすだけになり、仕事に対するモチベーションの向上も期待できなくなってしまうのです。

そこで目標を明らかにすることにより、日々の業務を通じて、それを達成するために必要なスキルの習得や知識の収集を行い、毎日の仕事に充実感が生まれます。

介護の現場では職員だけでなく、利用者に対しても目標を活用する場面が見られます。

利用者へ介護サービスを提供する上で必要となる、介護計画書にも短期目標や長期目標が設定されます。

短期目標や長期目標があることにより、利用者が将来どのような生活を送りたいかを確認でき、毎日の生活に張り合いや楽しみ、やりがいを見いだせるようになるのです。

目標の設定はどのような立場の人であっても、モチベーションの向上やスキルアップを期待できるのが、おわかりいただけたのではないでしょうか。

以上がなぜ、介護スタッフに介護目標が必要なのかについての解説です。

次の項目では介護目標を書くときのポイントを確認していきましょう。

介護目標の書き方のポイント

介護目標の書き方のポイント

介護目標の書き方のポイントは、大きくわけて3つになります。

自分が抱えている課題が何かを明確にすることが、いずれのポイントでも目標設定の第一歩です。

課題が明確にできたら、それを克服するために必要なものが何かを考えれば、おのずと介護目標が見えてきます。

次から紹介するポイントを1つずつ確認し、自分が抱えている課題を見つめなおしましょう。

その① 勤務する事業所の内容を考えて設定する

1つ目が勤務する事業所の内容を考えることです。

事業所によって、どのような目的で介護サービスが提供されているか異なります。

デイサービスであれば日々の生活の自立以外にも、利用者の社会的孤独感の解消や、他者との交流を目的としています。

一方で介護老人保健施設(老健)では、自宅復帰を第一の目的とし、高齢者の自立に主眼が置かれています。

自分が勤めている事業所の内容に沿った介護目標を立てないと、実現が難しくなってしまい、結果的にモチベーションの向上やスキルアップが、期待できなくなってしまいます。

自分が勤めている事業所において、将来どのような仕事がしたいかを考えることが、介護目標を立てる上で助けとなるでしょう。

その② キャリア段位制度を参考にして設定する

2つ目がキャリア段位制度を参考にすることです。

キャリア段位制度は、2012年に内閣府が創設した人材育成の仕組みです。

企業や事業所ごとに設定したバラバラな物差しではなく、共通の指標を用いた人材育成を目的としています。

【参考サイト:一般社団法人シルバーサービス振興会、キャリア段位制度】
https://www.careprofessional.org/file/leaflet20180911153915.pdf

キャリア段位制度は4つのレベルごとに、以下のような基準が設定されています。

【キャリア段位制度 評価基準】

gg0736 表①

【参考サイト:一般社団法人シルバーサービス振興会、キャリア段位制度 キャリア段位制度とは】
https://www.careprofessional.org/file/leaflet20180911153915.pdf

上記の表をもとに、自分がどのレベルに該当するかを考え、介護目標を立てるのも選択肢の1つです。

その③ 経験年数に応じて設定する

3つ目が経験年数です。

介護職に就き始めた方と、介護の仕事をはじめて10年以上経過した方では、習得しているスキルや知識が異なります。

介護職に就き始めたばかりで、経過年数が少ない方であれば、業務を覚えることや専門的な技術を習得することが、介護目標として挙げられます。

それ対して、介護職について10年以上経っている方であれば、スタッフの育成や家族対応、他職種間との連携などを、介護目標とすることができます。

経過年数に応じて、介護目標を設定するときに注意したいのが、勤務年数が同じでも、人の資質やそれまでの経験によって、習得しているスキルや知識が異なるということです。

経過年数だけで介護目標を決定するのではなく、この項目のはじめに紹介したように、課題が何かを明らかにすることが、重要であるということを胸に留めておきましょう。

介護目標の例文について

介護目標の例文について

さいごに介護目標の例文をご紹介しておきます。

なお今回は介護職に就いて1~3年目の人を対象とした、介護目標の例文となっています。

その① 例文①

【介護目標 例文①】

〇〇先輩のようにスタッフ優先の援助ではなく、利用者に寄り添った介護を目指す

自分が理想とする職場の先輩や、知り合いの介護士を見本とした介護目標です。

具体的な目標をイメージしやすく、また達成するために必要な助言が得られることが特徴として挙げられます。

このような目標を立てる場合には職員を通し、理想とする介護の在り方を、見つめなおす必要があります。

その② 例文②

【介護目標 例文②】

介護職員実務研修を受講する

例文に挙げた資格の他にも、介護福祉士やケアマネージャーなどの資格取得を、目標に上げるのも選択肢の1つです。

具体的な資格取得が定めることにより、取得に必要な知識やスキルの習得を明確化しやすい特徴があります。

その③ 例文③

【介護目標 例文③】

移乗介助をスムーズに行い、利用者への負担を減らす

日々の業務を見つめなおすことからも、介護目標を立てることが可能です。

日頃の利用者へ提供している援助の中で、苦手な業務を克服することや、介護の質を向上することなど、具体的にどのような援助内容に関しての目標なのかを明確にします

その④ 例文④

【介護目標 例文④】

利用者の日々の様子を細かく観察し、心身状態が改善したことや急変時の兆候を見逃さない

事業所を利用している利用者は、一人ひとり心身状態が異なります。

利用者の状態を把握し、心身の様子の変化に敏感になれば、より質の高い介護を提供する助けとなります。

まとめ

まとめ

なぜスキルアップに介護目標が必要なのかや、介護目標を書くときのポイント、介護目標の例文について解説してきました。

介護目標に関して、理解が深められたのではないでしょうか。

介護目標の書き方と例文を教えますをまとめると

  • 介護目標を立てることにより、達成するために必要なスキルや知識が明確化でき、日々の業務のモチベーションの向上が期待できる
  • 介護目標を立てるときのポイントは、勤務する事業所の内容やキャリア段位制度、介護職に就いてからの経過年数である
  • 課題を明確にするとともに、目標としたい人や資格、援助内容を具体的に記し、介護目標を設定する

ということがあります。

目標を立てると、それの達成に必要な道筋が明らかになり、日々の業務にやりがいや楽しさが生まれます。

淡々と毎日の仕事をこなしていくのではなく、介護目標を立て、目標に向かって日々の援助を行ってきましょう。

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