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【実例を紹介】介護問題に関するトラブル・ニュース

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【実例を紹介】介護問題に関するトラブル・ニュース

介護問題が原因となり、ニュース・新聞にて報道されたトラブルを、度々目にする機会があります。

それぞれのトラブルや事件には、個別の背景や原因があるものの、共通する介護問題がトラブル・事件の背景にあるのではないかと、考えられています。

今回は過去にあった、介護問題に関するトラブルやニュース、その背景に関して解説していきます。

介護問題によるトラブルに頭を抱えている方は、ご参考になさってください。

90歳入所者への暴力行為

90歳入所者への暴力行為
1つ目のトラブル・事件は、90歳入居者への暴行行為です。

2018年8月22日、愛知県名古屋市の高齢者介護施設で発生した事件です。

愛知県警によると、介護施設の職員が90歳の女性入居者に馬乗りになり、顔を複数回殴った疑いがあり、同介護職員を逮捕したとのことです。

事件の翌日、介護職員は施設の責任者に対し、90歳の女性入居者は転倒したため、顔面を打ったと説明していました。

しかし女性入居者から家族へ、殴られたとの訴えがあり、家族が警察に相談し、その後当該介護職員の逮捕となりました。

なお介護職員は女性入居者を殴った覚えがないと、否認しているとのことです。

【参考サイト:朝日新聞 90歳入居者に馬乗り、顔を殴った疑い 介護職員を逮捕】

利用者のセクハラ発言

利用者のセクハラ発言
2つ目のトラブル・事件は、利用者のセクハラ発言です。

東京都江戸川区の居宅介護支援事業所「介護屋みらい」の、女性ケアマネージャーが利用者や、その家族からセクハラ発言を受けたと告白しました。

セクハラ発言以外にも、体を触られた経験もあったとのことです。

セクハラ発言・行為に関して、声高に訴えても個人の問題とされてしまうと、女性ケアマネージャーはあきらめてしまっているようです。

また「セクハラ発言・行為をする人であっても、サービスの提供ができるようにするのが仕事の1つ」と、考えていると付け加えていました。

上記のような心境に至り、笑って相手の言い分を流すことや厳しい態度を取るなど、相手に合わせた対応を取り、女性ケアマネージャーは業務を行っています。

介護職員らの労働組合「日本介護クラフトユニオン」の調査によると、セクハラ発言・行為の被害に遭った人のうち、約2割は誰にも相談していないということが明らかになりました。

相談しなかった人の中からは、介護職は我慢するのが当然の風潮であり、相談すると力不足と考えられてしまうのではないかと、心配する声が聞かれたとのことです。

【参考サイト:朝日新聞 「あなたとHする夢を見た」無数のセクハラ、介護現場の闇】

利用者の暴言

利用者の暴言
3つ目が先ほど紹介したトラブルと同じ種類のものであり、利用者の暴言です。

前の項目でも紹介した、介護職の労働組合「日本介護クラフトユニオン」は、2411人のうち1790人が、ハラスメントを受けた経験があると発表しました。

これは同組合が2018年4月・5月に、組合会員を対象に実施したアンケートの結果から浮き彫りになりました。

調査結果からアンケートに回答した者のうち、約74%がハラスメントを受けた経験があるということになります。

ハラスメントの具体的内容は、攻撃的な態度で大声を出されたや、死ねばいいのにとつらい言葉を投げかけられたです。

また暴言以外にも強くこづかれるや、身体的な暴力を振るわれる、他の利用者を引き合いに出し、サービスの強要を受けたとの声も聞かれました。

【参考サイト:朝日新聞 顔につば・クズと暴言…介護職の7割がハラスメントを経験】

6人死亡の有料老人ホーム

6人死亡の有料老人ホーム
4つ目のトラブル・事件が、6人の利用者が死亡した有料老人ホームです。

2018年11月中旬までの1か月間に、鹿児島県鹿屋市(かのやし)の住宅型有料老人ホーム「風の舞」で、6人の入居者が亡くなっていることが明らかになりました。

亡くなった6人の死因は2人が老衰、残りの方は消化管出血、腎不全、心不全、そして誤嚥による窒息が各1名ずつとのことです。

住宅型有料老人ホーム「風の舞」では、8~9月の間に8人在籍していた介護職員が全員退職しており、夜間は施設長がほぼ1人で入居者の対応をしていたとのことです。

県が当該施設へ立ち入り調査をした結果、上記の6人以外にも別の入居者が亡くなっていることが判明しました。

しかし調査では、清掃が行き届いていないほどの介護支援不足ではあったものの、意図的な放棄については、少なくとも重大または緊急性のあるものは確認されませんでした。

【参考サイト:入居者死亡、県立ち入り当時にも 6人死亡の老人ホーム】

父親をPAに放置

父親をPAに放置
さいごが、父親をパーキングエリア(PA)に放置した事件についてです。

2018年11月26日兵庫県警有馬署は、保護責任者遺棄の容疑で、滋賀県大津市在住の女性を逮捕しました。

11月22日午後6時45分ごろ、神戸市北区長尾町上津の中国自動車道赤松PAに、同居する79歳の父親を置き去りにした容疑が持たれていました。

女性は容疑を認め、「自分が面倒を見るよりも警察に保護され、施設に入ったほうがいいと思った」と供述しているとのことです。

なお79歳の父親は住所や名前を言うことができず、認知症の症状が見られている様子でした。

父親を保護した警察が、逮捕された女性の名前や滋賀から来たという情報を元に、容疑者を割り出したようです。

【参考サイト:産経新聞 認知症の父を高速PAに置き去り 容疑で女逮捕 兵庫】

介護問題・事件・トラブルが発生する背景

介護問題・事件・トラブルが発生する背景
介護問題を原因とした事件・トラブルが発生する背景に、介護疲れが挙げられます。

日常的に心身ともに追い詰められ、介護疲れになると正常な判断が行えず、事件やトラブルに発展してしまうのです。

周囲の人に相談することが出来ず、介護者一人で抱え込み過ぎてしまったことが、介護疲れになってしまった原因の1つとして考えられます。

また行政機関への相談や社会資源の活用を効果的に行えず、介護者の心身の負担が大きくなりすぎてしまったことも、介護疲れになってしまった原因として挙げられます。

介護疲れにならないためにも、介護に関する悩みや困っていることは、役所の介護保険担当課や、地域包括支援センターに相談することを強くおすすめします。

地域包括支援センターは、地域に住む高齢者の生活をサポートするために設置されている施設であり、インターネットや役所にてその所在地を調べることが可能です。

年配の方は戦前からある、介護は家族が行うものであるという価値観をぬぐいきれず、介護サービスをはじめとした社会資源の活用に、抵抗があるケースが見受けられます。

少子高齢化や都市部への人口流入、女性の晩婚化・社会進出という現代社会において、家族だけで介護を行うのは非常に困難です。

介護者だけでなく、要介護者も安心して毎日の生活が送れるよう、行政の支援や社会資源を積極的に活用したいところです。

介護疲れ以外にも、施設で発生している事件・トラブルの背景には、介護施設における人材不足や、職員の教育不足が挙げられます。

人材不足・教育不足の結果、職員一人ひとりのキャパシティーを超える業務に向き合わなければならず、介護現場が疲弊し、事件や事故に発展してしまうのです。

まとめ

まとめ
介護問題を原因としたトラブルや事件、それらの背景について解説してきました。

介護問題を原因としたトラブル・ニュースに関して、理解を深められたのではないでしょうか。

介護問題に関するトラブル・ニュースをまとめると

  • 入居者への傷害事件や、家族を置き去りにした事件、利用者からの暴言・暴力など、介護に関する事件・トラブルが報道されていた
  • 介護に関する事件・トラブルの背景には介護疲れや、介護施設における人材不足・教育不足が挙げられる
  • 介護疲れに陥り、介護問題を原因とした事件・トラブルに発展しないためにも、介護サービスをはじめとした社会資源を効果的に活用したい

ということがあります。

介護問題を原因とした事件・トラブルは本人や要介護者、周りの家族につらい想いをさせます。

現在介護とは縁遠い方であっても、いつ介護問題の当事者になるかわかりません。

要介護者・介護者が安心して毎日の生活が送れるよう、心身ともに余裕があるときに、介護に関する情報を積極的に入手しましょう。

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