複数タイプの介護パジャマがある中で、つなぎタイプがあるのはご存知でしょうか。
上着とズボンが一体型になっており、原則的に家族をはじめとした介護者が、脱ぎ着させるような作りになっています。
今回は売れ筋のつなぎタイプの介護パジャマとあわせて、その特徴に関して解説していきます。
つなぎタイプの介護パジャマについて、興味がある方はご参考になさってください。
つなぎタイプの介護パジャマについて
つなぎ型介護パジャマの売れ筋商品をご紹介する前に、つなぎの介護パジャマについて理解を深めるところからはじめましょう。
その① つなぎタイプの介護パジャマの特徴
つなぎタイプの介護パジャマの特徴は、上着とズボンが一体になっていることです。
このようなつくりをしているため、自分で脱ぎ着するのではなく、原則的に家族をはじめとした介護者によって、着脱することになります。
介護者をサポートすることに重点を置き作られた、介護パジャマと言えるでしょう。
介護者をサポートするためのパジャマであるため、ベッド上で着脱介助やオムツ交換をスムーズに行えるような工夫が、商品ごとに見られます。
その② つなぎタイプの介護パジャマの使用シーン
要介護者自身ではなく、介護者によってパジャマの着脱が望まれるときが、介護パジャマの使用シーンです。
多くの介護パジャマで見られる、胸元や足首部分に付いているホックは、一定の手順を踏まないと外れないような作りになっています。
このホックからも、オムツ外しや不用意な衣類の脱ぎ着を防ぐことを、目的としていることが見て取れます。
その③ つなぎタイプの介護パジャマは介護施設でも使用可能か?
つなぎタイプの介護パジャマは、基本的に介護施設では使用できません。
なぜかというと、脱衣やオムツ外しを制限するため、つなぎ服を着せるのは身体拘束に該当する恐れがあるためです。
【参考サイト:健康長寿ネット 身体拘束とは】
https://www.tyojyu.or.jp/net/kaigo-seido/jinken/shintaikosoku.html
介護施設でつなぎ型介護パジャマの使用を強く希望する場合は、施設へ問い合わせてみるのも選択肢の1つです。
ただし介護施設で、つなぎタイプの介護パジャマが使用できる可能性は低いと、胸に留めておかなければなりません。
以上がつなぎ型介護パジャマの特徴についてです。
次の項目からは売れ筋の、つなぎタイプの介護パジャマを6点ご紹介していきます。
【売れ筋NO.1】 綿100%オールシーズンOKのつなぎ型
認知症を患っている高齢者の寝間着として開発された、オールシーズン使用できる介護用つなぎです。
季節問わず使用できるのが魅力的な商品です。
素材は綿100%で、本製品は床ずれが出来にくいよう縫製に気を配り作られています。
前面にはファスナーが2か所あり、1か所目は胸元から右足首まで、2か所目は右足首から左足首まで鼠径部を経由して設置されています。
1か所目のファスナーはパジャマを脱ぎ着させる時に、2か所目はオムツ交換を行うときに活用すれば、よりスムーズに介護が行えます。
胸元と足首にはボタンを押さないと外れないタッチホックがあり、認知症の方が自身で解除するのが難しい作りとなっています。
LLサイズのゆったりとした着心地で、大きめの介護パジャマを探している方は、購入を検討してみてはいかがでしょうか。
【売れ筋NO.2】 フルオープンタイプ 介護用つなぎ
先ほど紹介した綿100%オールシーズン用介護つなぎと同じ作りであり、前面にファスナーが2か所あります。
胸元から足首までと、右足首から股を経由し左足首まで配置されたファスナーを、両方とも開ければ、寝たまま前面をフルオープンすることが可能です。
胸元と足首には、認知症の方が解除しづらいタッチホックがあり、オムツ外し防止が期待できます。
本商品はサイズがSサイズからLLサイズまで4種類存在し、女性や小柄な方であっても、体形に合った介護パジャマを見つけられるでしょう。
洗濯、脱水、そして乾燥機にも対応しており、自宅で洗うごとができるのも、本商品の特徴的なポイントです。
【売れ筋NO.3】 介護用パジャマ
作りは今まで紹介した商品と同じではあるものの、普段着のようなデザインが特徴的な商品です。
上着はあずき色か紺の2色から選べ、ズボンはベージュ色のみとなっています。
介護パジャマには見えないデザインから、おしゃれに気を配りたい方や、介護施設で共用スペースへ着ていきたい方に適した介護パジャマです。
機能面は一般的な介護つなぎと同様のものとなっています。
ファスナーは胸元から右足首までと、右足首から鼠径部を通り左足首までの2か所であり、要介護者自身では開けにくい、アイデアホックが胸元に配置されています。
ファスナーとアイデアホックは布で覆われており、本商品のデザインに対するこだわりが見て取れます。
【売れ筋NO.4】 後ろ開きファスナータイプ
これまで紹介してきた商品は、いずれも前面にファスナーがあったのに対し、本商品は背面にファスナーが設置されています。
背面のファスナーは首から腰まで開けられる作りとなっています。
ファスナーと地肌の間にはフェルトがありますので、ファスナーホルダーが肌に触れることはありません。
背面のファスナーは主に着脱介助時に使用することになります。
背面以外にも、前面には左右どちらの足からでも開けることが出来るファスナーが配置されています。
こちらのファスナーはオムツ交換時に活用することになるでしょう。
洗濯・脱水・乾燥機に対応しており、介護パジャマが汚れてしまっても、洗濯機で洗浄できます。
【売れ筋NO.5】 つなぎ型介護用パジャマ
前面にファスナーが2か所あるつなぎ型の介護用パジャマです。
1か所目は胸元と右足元まで、2か所目が右足首から股を通り、左足首までファスナーが付属しています。
ファスナーの裏側にはあて布が付いており、ファスナーなどの金属が直接肌に触れないような設計がなされています。
胸元にはおむつ外し防止対策にタッチホックが設置されており、機能面は今まで紹介した売れ筋NO.1やNO.2と同様のものとなっています。
本商品の特徴はカラーバリエーション・サイズが豊富なこと、そして綿100%であることです。
カラーバリエーションは6色あり、花柄がプリントされた商品も存在します。
サイズはSサイズからLサイズまで3タイプ存在し、要介護者の体形に合った介護用パジャマを選ぶことが出来るでしょう。
生地が綿100%ですので着心地が良く、吸湿性に優れています。
【売れ筋NO.6】 フドーねまき介護用パジャマ
パジャマの前面だけでなく、両腕にもファスナーが付いているのが特徴的な商品です。
両腕にファスナーが付いていることにより、清拭や着替えがよりスムーズに行えます。
前面のファスナーはこれまで紹介してきた商品と、同様の箇所に付属しています。
1か所目が胸元から右足首まで、2か所目が右足首から股を経由し左足首までです。
胸元と右足首にアイデアホックが付属していますので、オムツ外し防止が期待できます。
通年用ですので季節問わず使用できるのも、本商品の魅力的なポイントの1つです。
まとめ
つなぎタイプの介護用パジャマの特徴や使用シーン、おすすめ商品などを解説してきました。
つなぎタイプの介護用パジャマについて、理解が深められたのではないでしょうか。
【売れ筋ベスト6】つなぎの介護パジャマをまとめると
- つなぎタイプの介護パジャマは上着とズボンが一体になっており、介護者をサポートするための機能が備わっている
- 介護パジャマは自分ではなく、介護者によって脱ぎ着することを想定して作られており、オムツ外しや不要な着脱を防ぐことを目的として使用される
- ファスナーの位置や素材、サイズなどによって様々な種類のつなぎ型介護パジャマがある。要介護者の心身状態や好みにより、介護パジャマを選ぶようにするとよい
ということがあります。
原則的に介護施設では、つなぎタイプの介護パジャマは使用できません。
脱衣やオムツ外しを制限するためにつなぎ服を着せるのは、身体拘束に該当する恐れがあり、身体拘束を続けると介護の必要性が増加する可能性があります。
介護の負担を減らす目的で使用したつなぎタイプの介護パジャマが、より介護を必要とする環境を生むかもしれないのです。
他の代替え手段がない場合に限り、つなぎタイプの介護パジャマを使用することを、強くおすすめします。
担当ケアマネージャーや市区町村の介護保険担当課と協力し、つなぎ型介護パジャマに頼らない介護を行っていきましょう。