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自立支援における介護とは?おさえておくべき4つのケアをご紹介!

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自立支援における介護とは?おさえておくべき4つのケアをご紹介!

自立支援は介護保険制度において、根幹をなす要素となっています。

要介護者が有する能力に応じ、自立した生活が送れるよう介護サービスを提供することが、介護保険法の目的としているためです。

しかし自立支援という言葉を耳にしても、どのようなケアを行うのか、イメージしにくい方もいるのではないでしょうか。

今回は自立支援にスポットを当てて、その概要や必要なケアなどを解説していきます。

自立支援について、興味がある方は参考になさってください。

そもそも自立支援とは何か

そもそも自立支援とは何か

自立支援とは要介護状態の方が、自立状態へ戻るために行う支援を指し示す言葉です。

自立状態とはその方が持つ力を活用しながら、在宅生活を送れる状態を言い表しています。

利用者の残存機能を活かしつつ、その方が難しいところのみ介護を行うといった形で、自立支援の側面に立ってサービスの提供を行っています。

例えば入浴介助をする際に、体は利用者本人に洗ってもらい、本人だけでは難しい洗髪のみ介助をするといった形で、介護が行われているのです。

しかし自立状態の明確な定義が、厚生労働省より示されていないため、介護事業所やサービス提供者によって、提供される支援の内容についてバラツキがあります。

どのような介護が自立支援であるかということを随時確認しつつ、日々のケアを提供するようにしましょう。

以上が自立支援とは何かについてです。

次の項目からは自立支援を達成するために必要な、具体的なケアに関して解説していきます。

自立支援介護に必要な4つのケア

自立支援介護に必要な4つのケア

自立支援を目的とした介護に必要なケアは、4種類に大別されます。

これらの支援はそれぞれが独立しているのではなく、互いに影響しあう関係にあるのが特徴的です。

いずれかの支援が欠けている場合、自立支援介護が十分に達成されない可能性があります。

それでは自立支援介護に必要な4つのケアを確認していきましょう。

その① 水分

自立支援介護に必要な支援の1つ目は水分です

要介護者に対し、1日に望まれる水分摂取量は1.5l以上とされています。

1日のうち尿や呼吸などで、体から排出される水分は約2.4L~2.8Lです。

一方で食事による摂取や、細胞によって作られる水分は0.9L~1.3Lとなっています。

水分の排出量から吸収される量の差が、約1.5Lであることが確認できます。

水分摂取は人が生きる上で必要不可欠な要素です。

水分が体から不足すると様々な弊害が生じます。

水分がなくなると、意識の覚醒度合いが低下し、結果的に認知症の症状が現れます。

また尿意や便意を感じることが難しくなってしまい、失禁のリスクが高まります。

1日間で、トータル1.5Lの水分を飲めばよいため、複数回に分けて摂取するのでも問題ありません。

アルコールを除き、コーヒーやジュース、牛乳など、好みの飲み物を摂取するようにしましょう。

その② 栄養

2つ目が栄養です。

1日に必要な栄養は1,500kcal以上とされています。

水分とともに、栄養の摂取も生命活動を行う上で必要不可欠な要素です。

栄養不足になると、体内のエネルギーと体力が欠如し、体を動かすことができなくなってしまいます。

そして体を動かさないと、寝たきりになるリスクが高まってしまうのです。

さらに食事を取らないことによる弊害として、誤嚥機能の低下や誤嚥性肺炎の発症が挙げられます。

これは食事をするときに必要不可欠な咀嚼による、刺激が発生しないことによって起きる、口腔機能の低下が理由とされています。

以上のことから摂取量だけでなく、食事の内容にも気を配り、食事介助を行いましょう。

その③ 運動

3つ目が運動です。

1日に2km以上の歩行が望まれます。

約20~30分間歩行すれば、歩行距離2kmを満たすことが可能です。

運動の途中で休憩を挟んでも問題ありません。

歩行することにより脳への刺激が起こり、意識の覚醒度合いを引き上げる効果が期待できます。

その結果、認知能力が向上し、認知症の症状が改善するケースが見られます。

また運動をすることにより、便意・排泄が抑えられ、日中・夜間の失禁が減少し、睡眠の質の向上効果もあるとされています。

その④ 便通

4つ目が便通です。

便通については3日以内の自然排便を目標としましょう。

水分摂取が充分であり、意識の覚醒度合いが高いと、脳内にある前頭葉が便意を感じ、排便のコントロールが可能となります。

そして排便が円滑に行われることにより、腸の状態がよくなり、認知症状が軽減されることが確認されています。

腸の状態が改善したことにより、セロトニンと呼ばれる神経伝達物質の生産量が、上昇したことが要因の一つと考えられています。

【参考サイト:リハブライド 自立支援介護の"4つの基本ケア"について】
https://www.rehapride.co.jp/column/cat2141/4.php

以上が自立支援に必要な4つのケアについてです。

次の項目では自立支援介護で期待できることを解説していきます。

自立支援介護で期待できること

自立支援介護で期待できること
さいごに自立支援介護を行うことによって、期待できることを3つ解説していきます。

自立支援介護を続けていけば、要介護者だけでなく、家族をはじめとした介護者にも様々な恩恵をもたらすでしょう。

その① 本人のQOLの向上

自立支援介護で期待できることの1つ目は、本人のQOLの向上です。

QOLはQuality Of Lifeの略語であり、生活の質を意味する言葉となっています。

自立支援介護を行うと、本人の身体・精神状態の改善が期待でき、生活の質の向上へとつながります。

自立支援介護を行う前には、出来なかったことや行いたいことを可能とし、本人が望むよう日々の生活が送れるようなるでしょう。

その② 家族の介護負担の減少

2つ目は家族の介護負担の減少です。

前の項目で紹介した本人のQOLの向上により、要介護者が自分の能力を活かし、意欲的に日常生活を送れるようになります。

そのため必要な介護が減り、家族の負担の減少につながるのです。

本人だけでなく、周囲の人々にも恩恵をもたらすことができるのが自立支援介護となっています。

その③ 要介護度の改善

3つ目は要介護度の改善です。

要介護者の自立状態が改善すれば、要介護度は減少する関係にあります。

要介護度がその方がどの程度、介護が必要であるかを指し示す指標であるためです。

要介護度5の方が、要介護度1よりも介護が必要であると判断されます。

一般的に要介護度が減少することにより、様々な副次的なメリットが発生します。

要介護度の減少は、利用可能な介護サービスの内容や回数に影響を与えます。

要介護度が少なくなればなるほど、保険内でのサービス利用回数が減少する傾向にあり、月々発生する介護サービスにかかる費用の抑制につながるでしょう。

また要介護度が改善したことによって、おむつを利用せずとも排便が行えるようになり、おむつ代が減少するケースも考えられます。

まとめ

まとめ

自立支援とは何かや自立支援に必要なケア、自立支援介護で期待できることを解説してきました。

自立支援について、理解を深められたのではないでしょうか。

自立支援における介護とは?おさえておくべき4つのケアをご紹介!をまとめると

  • 自立支援とは要介護者の残存能力を活かしつつ、必要な部分のみ介護を行い、その方が自分だけの能力で日常生活を送れるよう行う支援である
  • 1日に1.5Lの水分・1,500kcalの栄養摂取、1日に2km以上の歩行などが自立支援介護に必要なケアの具体例である
  • 本人のQOLの向上や家族の介護負担の減少、要介護度の改善が自立支援介護を行う上で期待できることである

ということがあります。

介護という言葉を耳にすると、利用者の生活に関わることのすべてに対して、ケアを行うとイメージする方がいるかもしれません。

不必要な介護は要介護者だけでなく、介護者に対しても不利益を生む可能性があることを、頭の片隅に置きましょう。

自立支援の側面に立ち、日々の介護を行うようにしたいところです。

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