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介護予防に有効な音楽療法とは?認知症を予防する効果もある!

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介護予防に有効な音楽療法とは?認知症を予防する効果もある!

音楽療法は、認知症の予防に効果があると言われており、多くの介護施設で採用されています。

音楽療法というと難しく聞こえますが、ただ音楽を楽しむだけでも十分に効果があるとされています。

この記事では、音楽療法について詳しく説明します。

音楽療法とは

音楽療法とは

音楽療法とは、音楽のさまざまな力を利用して、対象者が抱えている困りごとの改善を促したり、より良い生活をおくったりすることができるようにアプローチする療法です。

日本音楽療法学会では「音楽療法とは、音楽の持つ生理的・社会的・心理的はたらきを用いて、心身の障害の回復、機能の維持改善、生活の質の向上、行動の変容などに向けて、音楽を意図的・計画的に使用すること」とされています。

音楽療法はリハビリにも有効

音楽療法はリハビリにも有効

音楽療法は、音楽を通じて脳を活性化させるリハビリテーション法の一つです。

その方法は好きな音楽を聴く、簡単な楽器を奏でる、歌に合わせて踊る、カラオケで歌うなど様々です。

脳を活性化させる効果だけでなく、気持ちを落ち着かせるリラクゼーション効果もあり、食欲が増す、よく眠れる、笑顔が増えるなどの効果もあります。

子供の時に歌った歌や若い時に流行った曲を選ぶと、回想法と同様に脳を活性化させる効果があります。

音楽療法による認知症の効果

音楽療法による認知症の効果

その① 無くなった発語を復活してくれる

脳は右脳と左脳に分かれており、右脳は感覚的な能力、音楽、芸術、図形などを認識する能力、創造性に関係します。

一方左脳は言葉の理解、時間の管理、計算など、論理的な能力に関係します。

言語機能を司る左脳が障害されると、失語症など言語機能の障害が残ることがあります。

また、認知症の方も左脳が司る言語機能が低下してきて、発語が少なくなったりします。

歌など音楽の能力は脳の右側で起こるので、脳の左側の機能低下を回避することができます。

音楽療法を継続することで、徐々に左脳の機能の回復を図ることができます。

その② BPSDを改善してくれる

認知症の方にはBPSD(周辺症状)という下記のような症状が現れます。

  • 行動面:徘徊、暴力、食行動の異常、睡眠障害、自発性、協調性
  • 心理面:不安、興奮、慢性的な落ち込みなどのうつ症状、無気力、妄想、幻覚

音楽療法で音楽を聴いたり歌ったりすることで、脳の血流が増し、脳が活性化し、徘徊など認知症の周辺症状の改善が見込まれます。

その③ 高血圧の改善効果がある

高血圧と認知症は一見関係なさそうにも見えますが、高血圧によって心疾患や脳疾患になり、その過程で認知症になる方も多いです。

そのため高血圧を予防することも認知症の予防に繋がるのです。

心地よい音楽を聴くことは、リラクゼーション効果があり、自律神経を整え血圧が安定します。

特にモーツァルトなどゆったりとしたクラシック音楽は血圧を下げる効果があると言われています。

その④ 日常生活動作を改善してくれる

能動的音楽療法の特性を生かした効果も挙げられます。その一つが日常生活動作(ADL)の向上です。

歌うことで発声や発語、嚥下、運動機能が高まるとされ、タンバリンやカスタネットなど簡単に音が鳴らせる打楽器を使って体を動かすとより効果的だと言われています。

音楽に合わせて楽器を鳴らすことで、間接的に日常生活動作に必要な筋力や関節可動域の改善へとアプローチすることができます。

音楽療法の方法

音楽療法の方法

音楽療法をどのように取り入れていくかですが、望ましいのは専門家である音楽療法士に指導してもらうことです。

しかし、音楽療法士の数は少なく、気軽に導入できるものでもありません。

気軽に音楽療法を取り入れる方法として、まずは音楽を楽しむことが大切です。

以下に気軽に取り入れやすい音楽を楽しむ方法を紹介します。

その① カラオケ

カラオケは気軽に音楽を楽しむにはもってこいです。

カラオケは介護施設でも導入されているところが多いです。

カラオケはリズムに合わせて歌詞を追いかけながら歌うため、頭を使いますし、発声をすることで口腔機能や心肺機能の向上にも繋がります。

人前で歌うのが恥ずかしい方は、他の人が歌うのを聴くだけでも十分です。

皆の輪に入って仲間と一緒に同じ音楽を聴いて楽しむことに意味があります。

その② 音楽を聴く

音楽を聴くということはリラクゼーション効果があります。

特に高齢者の方は自宅で音楽を聴くという方は少ないのではないでしょうか?

介護施設の現場でもフロアで音楽をかけている施設は多いです。

リラクゼーション効果のあるクラシックや昔懐かしく回想法の効果も期待できる童謡や昔の歌謡曲など、場面に合わせて選曲するのも良いです。

季節の歌をかけると季節感を感じ、見当識に働きかけることもできます。

その③ コンサートなどに聴きに行く

音楽を聴くと言っても、CDの音を聴くのと、コンサートなど生演奏の音や生歌を聴くのとではまた違います。

生演奏や生歌は耳だけでなく、視覚から得られる臨場感があり、音の振動を肌で感じることもできます。

五感を使って体全体で音楽を感じることで、とても良い刺激になります。

まとめ

まとめ

この記事では音楽療法について詳しく説明しました。

以下にこの記事の内容についてまとめます。

  • 音楽療法とは、音楽のさまざまな力を利用して、対象者が抱えている困りごとの改善を促したり、より良い生活をおくったりすることができるようにアプローチする療法であり、音楽を通じて脳を活性化させるリハビリテーション法の一つです。
  • 音楽療法による認知症の効果は、①無くなった発語を復活してくれる、②BPSDを改善してくれる、③高血圧の改善効果がある、④日常生活動作を改善してくれるなどがあります。
  • 音楽療法は音楽療法士に指導してもらう専門的な方法でなくても、カラオケや音楽を聴く、コンサートを聴きに行くなどの方法でも効果が期待できます。

音楽療法というと、専門的な難しい方法だと思いがちですが、カラオケや音楽を聴くといった方法でも十分に効果があります。

一番大切なのは利用者の方が音楽を楽しんでくれることです。

そのことが脳への刺激になり、認知症予防に繋がります。

介護施設で音楽療法を取り入れたい場合、まずは気軽に始められる方法から取り入れてみてはいかがでしょうか?

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