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よく耳にする介護予防ってなに?生活不活発病についても解説!

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よく耳にする介護予防ってなに?生活不活発病についても解説!

「介護予防」という言葉よく耳にしますが、実際のところ「介護予防」とはどういうことなのでしょうか?「介護予防」について詳しく解説します。

介護予防ってなんだろう?【分かりやすく解説】

介護予防ってなんだろう?【分かりやすく解説】

介護予防とは「要介護状態の発生をできる限り防ぐ(遅らせる)こと、そして要介護状態にあってもその悪化をできる限り防ぐこと、さらには軽減を目指すこと」と定義されています。

最大の目的は『要介護状態』にならないようにすること

最大の目的は『要介護状態』にならないようにすること

介護予防の最大の目的は「要介護状態」にならないようにすることです。

各自治体では、介護が必要な状態になることを予防し、自立した自分らしい生活を送る事ができるよう、「介護予防事業」として、様々な介護予防プログラムや教室が実施されています。

そのような介護予防プログラムでは専門的な指導を受けることができますが、何より大切なのは、自分でも介護予防に努めることです。

その① 自分ですすんで介護予防に努める

介護予防は、介護予防サービスを利用するだけではなく、自分でできることもあります。

まずは自分の健康状態をチェックすることが大切です。

厚生労働省が作成した「基本チェックリスト」は、65歳以上の高齢者が自分の生活や健康状態を振り返り、心身の機能で衰えているところがないかをチェックするためのものです。

活用して自身の健康状態をチェックしてみましょう。

そして適度な運動と、バランスの良い食生活を心がけましょう。

また、できるだけ外出したり人と交流することも大切です。

その② 介護が必要となる原因

要介護状態になった人の主な原因としては、認知症が最も多く、次いで脳血管疾患(脳卒中)、高齢による脆弱、骨折・転倒があります。

これらの病気は生活が不活発になり、全身状態が低下していることで起こりやすい病気でもあり、生活不活発病を防ぐことが予防の第一とも言えます。

生活不活発病とは

生活不活発病とは

生活不活発病とは、「生活が不活発になった」ことが原因となり、あらゆる体や頭の働きが低下する病気です。

その① 生活不活性病の症状

生活不活発病は、全身のあらゆる機能が低下するものです。

以下の表にあるたくさんの症状が同時に少しずつ起こってきます。

それらの総合的な影響でまず全身を使って行う動作(歩く、立ち上がる、段差を上るなど)が行いにくくなり、そのほかのさまざまな日常生活動作が行いにくくなり、疲れやすくもなります。

その① 生活不活性病の症状

その② 予防が重要

生活不活発病は予防できるもので、一旦起こっても回復させることができます。

予防と回復のポイントは、生活が不活発になって起こるものであるため、その逆に「生活を活発化する」ことです。体操や運動をするだけでは十分ではありません。

限られた時間だけの対応では不十分です。また、なるべく動くようにと、ご本人の努力だけに任せるのではなく、周りも一緒になって工夫や支援をすることが必要です。

その③ 早期発見・早期対応

生活不活発病は悪循環をきたして進行していくため、早期に発見して対応する事が重要です。

厚生労働省では、生活不活発病が起こりやすい自然災害時に生活不活発チェックリストの利用による早期発見・早期対応を推奨しています。

このチェックリストは「屋外を歩くこと」、「自宅内を歩くこと」、「身の回りの行為」、「車椅子の利用」、「外出の回数」、「日中どのくらい身体を動かしているか」、「歩くことなどが難しくなったか」の項目ごとに自然災害前と現在でそれぞれチェックし、自然災害前に比べて現在が1段階でも低下している場合は注意が必要であるとしています。

このチェックリストを活用し、生活不活発病を早期に発見し、早期に対応することができます。

対応すべき内容や緊急度の発見にも役立ちます。

その④ 生活不活発病になる理由

生活不活発病に特になりやすいのは自然災害後だと言われています。

災害後に生活が不活発になるのは、「動きたいのに動けない」理由がたくさんあるためです。

「動けない・動かない」主な理由は大きく「することがない」、「遠慮」、「環境の悪化」の3つに分けることができます。これらは互いに促進し合う相互作用があるため、何かひとつの要因が発生すると悪循環に陥ります。

その⑤ 生活不活発病の悪循環

生活不活発病は、一旦始まると悪循環を作って進行していきます。

まず「動かない(生活が不活発)」ことにより、生活不活発病が生じます。

そして生活不活発病が起こる事で、歩くことや身の回りのことなどの生活動作が行いにくくなったり、疲れやすくなったりして「動けない」、「動きにくい」ことによりますます「動かない」状態になり、生活不活発病がいっそう進んでいきます。

まとめ

まとめ

この記事では介護予防について、生活不活発病について詳しく解説しました。

以下にこの記事の内容についてまとめます。

  • 介護予防とは「要介護状態の発生をできる限り防ぐ(遅らせる)こと、そして要介護状態にあってもその悪化をできる限り防ぐこと、さらには軽減を目指すこと」と定義され、自分で進んで介護予防に努める事が大切です。
  • 生活不活発病とは、「生活が不活発になった」ことが原因となり、あらゆる体や頭の働きが低下する病気です。生活不活発病は自然災害後になりやすく、悪循環に陥りやすいため、予防と早期発見・対応が重要です。

生活不活発病は「生活が不活発なため」に起こる状態です。

予防と回復のためには「生活を活発にすること」が重要です。

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