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交通事故(第三者行為)の介護保険サービスとは?届出の義務化がスタート!

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要介護状態となる原因は、高齢による病気や怪我などがありますが、それだけではありません。

他人の過失による交通事故により障害を負い、介護が必要となることもあるのです。

この記事では、そのような場合の介護保険サービスについて、詳しく解説しています。

第三者行為求償とは


第三者行為求償とは、交通事故等、第三者(加害者)の不法行為によって生じた保険給付について、保険者(市町等)が立て替えた医療費等を加害者に対して損害賠償請求することです。

介護保険の範囲においても、交通事故などの第三者行為が原因で要介護状態になったり、要介護度が重篤化して、介護給付が必要となった被害者(被保険者)が介護サービスを利用した場合、その費用は加害者である第三者が負担するべきと考えられています。

これは、介護保険法第21条第1項の規定に基づき、第三者行為が原因による介護保険給付額を限度として、被保険者が第三者(加害者)に対して有する損害賠償の請求権を、保険者である市町村が取得するということであり、介護保険給付費について市町村が負担した部分を、市町村は加害者側に損害賠償することになります。

第三者行為(交通事故等)の届出の義務化について


市町村が支払った介護給付が第三者行為によるものかを把握する必要があるため、介護保険法施行規則の改正により、平成28年4月1日から、65歳以上の方(第1号被保険者)が交通事故等の第三者行為を原因として介護保険サービスを受けた場合は、市町村への届出が義務化となりました。

 第三者の行為によって介護保険を使用する場合は、① 届出に係る事実、② 第三者の氏名及び住所又は居所、③ 被害の状況を記載した届出書を、市役所(町役場)に提出する必要があります。

第三者行為求償の手続き


市町村が第三者求償を行うためには、被保険者から市町村への届出が必要となります。

被保険者の人は、交通事故等によって第三者求償に該当する可能性が生じた場合、まずは市町村の介護給付担当まで相談しましょう。

その窓口で第三者行員求償の手続き方法や提出書類について詳しく説明を受けます。

その① 手続き方法

第三者求償の対象となる場合、市町村への届出が必要です。

必要書類を揃えて、介護保険課へ提出します。

必要書類に関しては、以下に説明します。

その② 提出書類

必要な提出書類は以下の5つです。

1)第三者行為による傷病届
第三者行為による介護サービスを利用する際に必要な書類です。

2)交通事故証明書
交通事故の事実を証明する書類で、自動車安全運転センターが発光します。

既に発行されているものがあれば、その写しでも可能です。

3)事故発生状況報告書
事故の発生場所や発生したときの状況などを記載する書類です。

既に医療保険等で作成しているものがあれば、その写しでも可能です。

4)念書
被保険者(被害者)が相手方(加害者)に対して有する損害賠償請求健のうち、市町村が相手方に請求する権利を取得することについて、被保険者に同意を得るための書類です。被保険者が作成します。

5)誓約書
市町村が一時的に負担した保険給付費について、相手方(加害者)が賠償を行うことを約束する書類です。

相手方が作成するもので、任意の提出書類となります。

まとめ


この記事では、第三者行為(交通事故)による介護保険サービスについて、詳しく解説しました。

以下にこの記事の内容についてまとめます。

  • 第三者行為求償とは、交通事故等、第三者(加害者)の不法行為によって生じた保険給付について、保険者(市町等)が立て替えた医療費等を加害者に対して損害賠償請求することです。
  • 第三者行為が原因による介護保険給付額を限度として、被保険者が第三者(加害者)に対して有する損害賠償の請求権を、保険者である市町村が取得し、介護保険給付費について市町村が負担した部分を、市町村は加害者側に損害賠償します。
  • 平成28年4月1日から、65歳以上の方(第1号被保険者)が交通事故等の第三者行為を原因として介護保険サービスを受けた場合は、市町村への届出が義務化となりました。
  • 第三者行為求償の対象となる場合、市町村への届出を行い、必要書類を揃えて、介護保険課へ提出します。

第三者行為(交通事故等)が原因で障害を負い、介護が必要な状態になった場合には、利用者負担はなく介護保険サービスを利用することができます。

第三者行為求償には届出や手続きが必要です。

対象となる場合には、市町村の介護給付担当の窓口まで、一度相談してみましょう。
 

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